暑いですね。夏ですね。夏まつりですね。

皆さんは、何で夏はお祭りが多いシーズンなのかご存知でしょうか?

季節ごとにお祭りの目的が異なるようですが、夏まつりは主に、「疫病退散」「厄除け」「台風除け」といった祈りが込められていることが多いそう。

昔は今より医療が発達していなかったので、こられが原因で亡くなる人が多かったんです。

夏は特に亡くなる人が多かったので、多くの人々が神様や仏様に祈りを捧げ、助けを求めていたんですね。

医療が発達した今の時代でも、夏には熱中症で体調を崩したり、台風の被害が出たりします。

そのため、夏まつりは今も形式を変えながら、たくさんの人に愛されているんですよ。

盆踊りも、夏まつりとは祀っている神様は違えど、こちらも人々の安全を祈願しているようです。

皆さんの地域の、何気ない夏まつりにも、きっと大切な意味が込められています。

では、今回紹介するお祭りはこちら、 ババン!!

京都の夏の風物詩、そして日本三大祭りとして名高い「祇園祭」です。




そして、他の日本の三大祭と言えば、こちら。

  • 天神祭 大阪市大阪天満宮
  • 神田祭 東京神田明神
  • 祇園祭 京都市八坂神社

お祭り好きにとっては、どれも超有名なお祭りですよね。


今回、ご紹介させていただきます、祇園祭は何と、7月1日から31日の期間中、開催。「一カ月間」も続くということで、日本で一番長いお祭りとなっています。

お祭り好きな人は、7月に京都へレッツゴー。毎日お祭りを楽しむことができますね。最高だー。

ちなみに、日本で一番短いお祭りは、長野県の塩嶺御野立記念祭(えんれいおのだちきねんさい)です。数十秒で終わるそうですよ。

お祭りが苦手な人は、6月に長野県へ行きましょう。ほとんどストレスが溜まらずに終了(爆笑)

真面目なお祭りなので、笑ってはいけません。ちなみに年に2回あるそうです。フフ。

ゴホン、話がそれましたが、今回、当記事では、

  • 日本一長いお祭り、祇園祭の日程を細かく紹介
  • 最近はやっている?お祭りの有料観覧席って何だ
  • きゅうり好き必読!?祇園祭にまつわるきゅうりの面白い習わしとは
  • お祭り期間が長くて、何を見たらいいかわからない方へ、見どころを3つピックアップして紹介

これらについて中心的に紹介(攻略)します。では、いざ参らん。


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Contents

祇園祭 起源をたどろう

日程を紹介する前にまずは、「祇園祭のルーツ」から紹介します。

今からさかのぼること1100年ほど前、平安時代(貞子11年)(869)のことです。

京の町では疫病が思いのほか大流行してしまい、庶民の間に大量の病人、死者を出してしまいました。

昔の人たちは、細菌やウイルスの存在を知らなかったため、伝染病を「現世に恨みを残して死んでいった人の祟り」だと考えていたのです。

当時の京都は激しい権力争いが繰り広げられ、「平安」の名もむなしく、恨みを現世に残して死んだ貴族が多かったことも、怨霊の仕業だと思うことに拍車がかかったのでしょうね。

そして、数々の厄災を牛頭天王(ごずてんのう)、通称スサノオの祟りであると認定したのです。

疫病を恐れ、震えた人々は、御霊を鎮めるために、祇園社「八坂神社の前身。祭神はスサノオノミコト」を信仰し、病魔退散を祈願することにします。

その方法とは、日本全国の国の数になぞらえて、「鉾」を66本を作らせ、それを神泉苑(しんせんえん)に送り、悪疫を封じ込む御霊会(ごりょうえ)を行うことでした。

※御霊会は、災害や疫病の原因であるとされる怨霊を「御霊(神や守護霊)」として祀り、鎮めること。

この行事は、後に「祇園御霊会」と呼ばれ、この名が略されて「祇園会」と言われるようになっていきました。

当初は、疫病が流行した時にだけ御霊会が開催されていましたが、天禄元年(970)より毎年6月14日に行われるように。

その後、「保元の乱」「平治の乱」の時に途絶えてしまいましたが、足利時代に再興され、足利将軍とその夫人らが観覧したことが記録に残っています。

ですが、「応仁の乱」「文明の乱」の際に、京の町は「焼野原」と化して、せっかく栄え始めた祇園会の開催をくじけそうになりますが、すでに町衆の手に祇園会は支配されていました。

町衆の祇園会に対する熱情により、大乱から約30年後、明応9年(1500)6月には、山鉾26基が再び巡行されたとのことです。

この出来事がきっかけとなり、山鉾は町衆の手によって創意をこらされ、内容、外観ともに豪華絢爛なものになりました。

このように、祇園祭は1000年以上の伝統を誇り、再三の中止、再興を重ねて、京都の歴史とともに歩んできた、由緒あるお祭りです。



祇園祭の歴史をもっと詳しく知りたい方は、この書を刮目してね。





祇園祭(京都)2018の日程

祇園祭2018(平成30年) 

7月1日(日)~7月31日(火)までの一カ月間お祭りが行われます。

7月17日に山鉾巡業 前祭(さきまつり)  7月24日に山鉾巡業 後祭(あとまつり)です。

では、祇園祭のこまかい日程を紹介します。とても長いお祭りなので、きちんと確認しないと、なんのこっちゃわかりませんよね。

7月1日の日程

吉符入り(きっぷいり)(1~18日まで)各山鉾町

吉符入りは、神事の始めを意味し、祇園祭の開催を告げます。町会所に関係者が集まり、色々なことを打ち合わせしたり、祭神を祀り、お祭りの無事を祈願します。非公開です。

長刀鉾町お千度(おせんど)八坂神社 10:00~

長刀鉾の稚児(ちご)が八坂神社を訪れ、選ばれたことを報告、本殿を右回りに3週して、神事(祇園祭)の無事を祈願します。

二階囃子 各山鉾町 夕方

吉符入りが済んだあと、各山鉾町の2階で、祇園囃子の稽古が始まります。この日からコンチキチン(祇園祭のお囃子を表す表現)の音がなり、お祭り気分を盛り上げます。


7月2日の日程

くじ取り式 京都市役所 10:00~


山鉾巡行の順番(前祭・後祭)をくじで決める式です。(観覧するためには、はがきで見学申し込み及び、当選が必要)


7月5日の日程

長刀稚児舞披露(なぎなたちごまい)長刀鉾会所2階 15:00~

盃事(さかずきごと)を行い、お祭りの無事を祈願した後、 長刀鉾稚児が太平の舞(稚児の舞)を披露します。稚児の舞は、山鉾巡行の時も鉾の上で行われます。

7月10日の日程

山鉾建て (10~14日まで) 各山鉾町 8:00~

前祭に巡航する山鉾23基が収蔵庫から出されて、各鉾町の路上で組み立てます。専門の大工たちが釘を一本を使わずに縄だけで縫い合わせる「縄がらみ」が見ものです。(各山鉾の組み立て場所で見ることができます。鉾の組み立ては伝統手法で行い、3日間ほど要します。)


神用水清祓式(しんようすいきよはらえしき) 四条大橋宮川堤 10:00~

四条大橋の上から桶を使って、鴨川から水を汲みあげる儀式です。くみ上げた水はお祓いで清め、神輿洗いで使用します。

お迎え提灯 八坂神社 16:30~

神輿洗の神輿を迎えるため、祇園万灯会が約500人の行列を作り、趣向を凝らした各種の提灯を持って市内を練り歩きます。市役所前と八坂神社では、祇園温度、鷲踊り、小町踊などが披露されます。

神輿洗 八坂神社 18:00

3基の神輿のうち、主祭神である素戔嗚尊(すさのおのみこと)を乗せる中御座の神輿を担いで四条大橋に運び、鴨川の水で洗います。



7月12日の日程

山鉾曳き初め(やまぼこひきぞめ)各山鉾町 14:00 ~

正装した音頭取、囃子方などが実際に完成した鉾に乗り込み、試し引きします。一般の人でも、山鉾を曳くことができます。

四条通、室町通で「函谷鉾14:00~」「鶏鉾14:30~」「月鉾15:00~」「菊水鉾15:00~」「長刀鉾15:30」の時間に鉾を曳いたり、観覧することができます。


祇園囃子(12~16日)各山鉾町 夕方

山鉾上で、祇園ばやしが奏でられます。祇園祭のお囃子は太鼓方、笛方、鉦方からなります。コンコンチキチ、コンチキチン。これが京のお祭りの音色です。

7月13日の日程

長刀鉾稚児社参 八坂神社 11:00

長刀鉾に乗る鉾稚児が騎馬にて八坂神社を訪れ、五位の位を授かります。「お位もらいの儀」とも呼ばれています。残念ながら見学は不可能です。



山鉾曳き初め(やまぼこひきぞめ)・山舁初め(やまかきぞめ)

一般の人でも、山鉾を曳くことができます。

西洞院通、新町通で「蟷螂山12:00~」「放下鉾15:00~」「船鉾15:00~」「岩戸山15:00~」の時間に鉾を曳いたり、観覧することができます。

菊水鉾茶会(13日~16日)菊水鉾町

祇園祭の山鉾の1つ、菊水鉾にて行われるお茶会。堅苦しい雰囲気ではなく、茶道の心得が無くても、気軽にお茶とお菓子を楽しめます。


7月14日の日程

宵々々山(よいよいよいやま)(14日)

宵々山(よいよいやま)(15日)

宵山(よいやま)(16日)

各町内(中京区一帯)の夕方~開催


山鉾に吊られた幾十の駒形提灯に火が入り、祇園囃子の音ともに祭りを盛り上げます。



礼年、たくさんの人々で賑わい、京の町はお祭り一色。歩行者天国と屋台露店は15日と16日しかやっていないので注意しましょう。

本祭の山鉾巡業の前日に行われる「宵山」は、お祭りのハイライトである山鉾巡行に次いで観客動員が多いです。

夕方以降は大変混雑するので、警察官が人員整理を開始、臨時の一方通行が行われます。

「宵山」は本祭の前夜という意味です。



御朱印めぐり(14日~16日)各鉾町 10:00~23:00 

各鉾町御朱印(朱色のスタンプ)を集めることができます。7月のみ、祇園祭の起源となっている御霊会朱印が授けられます。


屏風祭(14日~16日)各山鉾町の町家など 11:00~18:00

※主催者の都合により、予定・内容が変更される場合があります。

山鉾町の町で格子を外し、通りから見えるようにして家宝の屏風や美術品などが飾られ、一般公開されます。※有料の場合あり


7月15日の日程

 

伝統芸能滞納 八坂神社 15:00~

八坂神社にて各種伝統芸能が滞納されます。(今様、尺八、詩吟一絃琴、地唄舞、筝曲など)自由に見学可能です。



7月16日の日程

宵宮神輿滞納神事 八坂神社 夕方

舞楽など奉納を八坂神社の石段したで観覧することができます。


石見神楽 八坂神社 18:30~

八坂神社の境内で島根県出雲に伝わる芸能奉納行事が行われます。スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治を、笛、太鼓、鉦の囃子を奏でながら演じます。

日和神楽 各山鉾町~四条御旅所~各山鉾町 長刀鉾町のみ八坂神社 22:00~

翌日の山鉾巡行の晴天を祈るため、囃子を奏でながら囃子のある山鉾町から四条御旅所の間を往復します。



7月17日の日程

山鉾巡行 各町内(中京区一帯)9:00~

祇園祭最大のハイライト。長刀鉾を先頭に山鉾23基が京都の中心部を巡航します。




長刀鉾の稚児が注連縄を太刀をかざして切り落とす「注連縄切り」、巨大な鉾を竹の上で方向転換させる「辻回し」など見どころ満載です。



神幸祭 八坂神社~御旅所 16:00

八坂神社の石段下にて三社神輿の差し上げをおこない、3基の神輿が氏子町内を巡行して、四条御旅所へ向かいます。以降24日まで御旅所留まります。別名「おいで」と呼ばれています。

無言参り(17日~24日)

八坂神社の御祭神が神輿に乗って四条御旅所に留まっている間、7日7夜毎日お参りすると、願いが叶うという言い伝えがあります。お参りの際は、誰に会っても口を聞いてはいけないという習わしがあるようです。



以上で先祭りが終了になります。ここからは後祭りです。





1966年~2013年までは、山鉾巡行は17日でまとめて行われていましたが、2014年から前祭り、後祭りに分けた本来の形式に戻すようになりました。

後祭りでは、神幸祭で御旅所に出向いた祇園祭の主神である八坂神社の神様をお迎えし、24日には逆に八坂神社にお神輿を返します。神輿が出る前に山鉾巡行を行うのは、町の邪気や穢れを山鉾で鎮め、神様が安全に通りやすくするという意味が込められているのです。



7月18日の日程

山鉾建て(18日~21日)各山鉾町 7:00~

後祭の山鉾10基が組み立てられます。釘を一本も使わずに縄だけで縫い合わせる「縄がらみ」は、いつ見ても脱帽です。


7月20日の日程

山鉾曳き初め(やまぼこひきぞめ)・山舁初め(やまかきぞめ)各山鉾町 15:00 ~

山鉾に乗り込み、試し引きします。一般の人でも、山鉾を曳くことができます。

新町通で「北観音山15:00~」「南観音15:00~」「大船鉾15:00~」「菊水鉾15:00~」「八幡山16:00」の時間に鉾を曳いたり、観覧することができます。八幡山は見るのようです。


祇園囃子(20日~23日)各山鉾町 夕方

山鉾上で、祇園囃子が奏でられます。祇園祭のお囃子は太鼓方、笛方、鉦方からなります。コンコンチキチ、コンチキチン。これが京のお祭りの音色です。

7月21日の日程

山舁初め(やまかきぞめ)各山鉾町 11:00

蛸薬師通で舁き山「橋弁慶山11:00~」の舁き初めを見ることができます。

宵々々山(よいよいよいやま)(21日)

宵々山(よいよいやま)(22日)

宵山(よいやま)(23日)


各町内(中京区一帯)の夕方~開催

山鉾に吊られた幾十の駒形提灯に火が入り、祇園囃子の音ともに祭りを盛り上げます。

※後祭りは、四条通等の歩行者天国がなく、露店の出店はない予定です。代わりにエコ屋台村が登場します。

屋台については、こちらの記事をご覧ください。



7月21日の日程

御朱印めぐり (21日~23日)各鉾町 10:00~23:00 


各鉾町御朱印(朱色のスタンプ)を集めることができます。7月のみ、祇園祭の起源となっている御霊会朱印が授けられます。

屏風祭(21日~23日)各山鉾町の町家など 11:00~18:00
※主催者の都合により、予定・内容が変更される場合があります。

山鉾町の町で格子を外し、通りから見えるようにして家宝の屏風や美術品などが飾られ、一般公開されます。※有料の場合あり



7月23日の日程

日和神楽 各山鉾町~四条御旅所~各山鉾町 20:30~

翌日の山鉾巡行の晴天を祈るため、囃子を奏でながら囃子のある山鉾町から四条御旅所の間を往復します。

あばれ観音 南観音山 23:00

南観音山の本尊(ほんぞん)、楊柳観音像を蓮台にグルグル巻きにし、町内を3周駆け回って町の両端で激しく揺らす、奇妙な行事。

※本尊とは、仏教寺院や仏壇などに最も大切な信仰の対象として安置されている仏像。



7月24日の日程

山鉾巡行 各町内(中京区一帯)9:30~


祇園祭最大のハイライト。後祭では山鉾の数は23基から10基に減少しますが、南観音山や北観音山などの豪華な懸装品を持つ「曳き山」は、後祭の刮目ポイントです。橋弁慶山を先頭に10基の鉾が巡行し、最後には平成26年に150年ぶりに完全復興した大船鉾があり、こちらも見どころです。

花傘巡行 八坂神社 10:00

山鉾の古い形態と再現する狙いで始められた催し物。京都花街のキレイどころの踊り、美しい花が飾られた傘鉾十余基、鷲踊、馬長稚児や児武者、子ども神輿、祇園囃子、キレイな衣装に身を包んだ女人列など、総勢1000人の行列が華やかに連なります。八坂神社に到着すると、舞踊等の奉納が行われます。

還幸祭(かんこうさい) 四条御旅所 17:00

神幸祭で御旅所に七日間鎮座した三基の神輿が氏子町を回った八坂神社に戻ります。還幸とは、神様が他所から帰ることなので、還幸祭は別名「おかえり」と呼ばれ、祇園祭本来のハイライトとなっています。八坂神社に戻った後は、明かりを消して御神霊を本殿にお戻しするのです。


7月25日の日程

八坂神社 13:00

八坂神社で茂山忠三郎社中により狂言が奉納されます。


7月28日の日程

神用水清祓式(しんようすいきよはらえしき) 四条大橋宮川堤 10:00~

四条大橋の上から桶を使って、鴨川から水を汲みあげる儀式です。くみ上げた水はお祓いで清め、神輿洗いで使用します。

神輿洗 八坂神社 18:00

3基の神輿のうち、主祭神である素戔嗚尊(すさのおのみこと)を乗せる中御座の神輿を担いで四条大橋に運び、鴨川の水で洗います。



7月31日の日程

疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい) 八坂神社境内・疫神社 10:00


一カ月間続く祇園祭最後の行事。疫神社の鳥居に大茅輪を設け、参拝者はこれをくぐることで厄気を祓い、護符を授かります。

日程の紹介 終了

祇園祭は、7月1日の吉符入りから始まり、7月の疫神社夏越祭で終了となります。ハイライトは、17日の山鉾巡行です。お祭り期間中は、3日と間を置かず、様々な催し物を開催。宵山や花傘巡行、還幸祭、神輿洗いなど見どころはたくさんあります。

※私自身の執筆ミスや勘違い及び、イベント内容は都合により変更になり可能性もあるので、万全を期して「公式サイト参照」や「主催者に確認」などを強くお勧めします。




祇園祭 会場までのアクセス

お祭りの開催場所は、主に「八坂神社」・「四条御旅所」なので、こちらの二つのアクセスを紹介します。

八坂神社へのアクセス


  • JR京都駅から市バス206系統に乗り、15分。バス停「祇園」で下車、徒歩し、間もなく到着
  • 名神高速京都東ICから7キロ 約20分
  • 京阪電気鉄道祇園四条駅から徒歩8分



四条御旅所へのアクセス方法

  1. 阪神電車河原町駅から徒歩およそ1分
  2. 名神高速京都東ICから7.3キロ 約20分
  3. 市バス「四条河原町」下車、徒歩まもなく



駐車場情報

今回は駐車場の紹介はしません。

理由は、お祭り期間中、交通規制があり、特に15日から16日は四条河原町駅、四条烏丸駅周辺に駐車することができません。

営業している駐車場もあるのですが、交通規制による入、出庫の時間が決まっており、その上駐車場は終日満車状態、大変危険です。

阪急京都線、市営地下鉄など、電車のアクセスが非常に良いので、車を使う場合は電車の利用をお勧めします。


  1. 阪急京都線を利用する場合
    ・大宮駅より西

  2. 鳥丸線を利用する場合
    ・鳥丸御池駅付近(鳥丸三条)より北
    ・五条駅付近より南


どうしても駐車場を探す場合は上記を参考にしてみて下さい。


祇園祭の交通規制やアクセスについては、こちらの記事を参考にしてみて下さい。





祇園祭りの有料観覧席について

お祭りを安全に、楽しく観覧するために、現在では 「有料観覧席」なるものが主流になりつつあるようです。お祭りって、人混みの中、歩きながら見るイメージがあったので、斬新すぎです。


祇園祭の有料観覧席は、お祭りの大目玉、山鉾巡行(前祭7月17日と後祭7月24日のどちらか)を観覧するためのものですね。


2017年の山鉾巡行の来場者数は、前祭22万人、後祭7万5000人 となっており、前祭の方が圧倒的に人気となっています。


後祭は、業者による屋台が出なかったり、歩行者天国にならないので、ちと不人気のようです。しかし、近年は人気も定着してきているようですし、「後祭の方が空いていていいや」と考える人たちで、ごった返してしまう危険性は否めません。


山鉾巡行は、朝早くから並べば「無料」で場所を取ることも可能です。しかし、場所取りにはトラブルがつきものですよね。


何かに憑りつかれたように朝早くから場所を取る人、神経を使いすぎてストレスMAX、ちょっとでも自分の気に入らないことがあると、「俺らは朝早くから待ってるねん」と一触即発の事態になりかねません。


あとは、山鉾巡行を「カメラに収めたい」という人がいっぱいいるので、列が後ろの方になってしまうと、主役である「山鉾」が見えにくくなってしまうでしょう。そうすると、自分は何を見に来たんだと、自問自答することになります。


実際に場所取りや望遠レンズ付きの一眼レフカメラが邪魔で周りの人たちが喧嘩することがあるそう。そうすると、落ち着いてお祭りを観覧できず、全然楽しくないですよね。


しかし、有料観覧席では、指定位置にパイプ椅子を敷いているので、座りながらゆったりとくつろいでみることが可能。争いごとやトラブルとは全く「無縁」で、これこそ有料観覧席の特権です。




祇園祭りの有料観覧席はいくらなの?

一般席 3,180円(全席指定・パンフレットや日除け帽子等付)となっています。正直安いなと感じました。だって、日本の「三大祭り」の一つで、1000年以上の歴史がある祇園祭ですよ!?それをこのお値段で安全かつ快適に観覧できるなんて、なんてお得なんでしょう。まあ、お祭りは基本タダで見るものだと思いますが。


祇園祭りの有料観覧席の場所はどこ?



有料観覧席は上記の図をご覧の通り、「御池通」の寺町通から新町通の間に設置されます。



前祭と後祭では、有料席の場所が異なるので注意して下さい。



有料観覧席はブロックごとに分けられているので、席の指定はできません。

また、全席指定されているので、朝早くから場所を取る必要はありません。まあ、当たり前ですね。

山鉾到着の直前は道路の黄疸ができませんので「先頭到着予定時刻30分前」までにご入場しなければならないようです。

山鉾 午前9時 四条鳥丸出発

河原町御池 午前10時20分頃

鳥丸御池 午前11時頃



いつ、どこで買えるの?

2018年の6月5日(火)に発売されております。記事の執筆が遅く、発売からかなり日にちが経ってしまい、本当に申し訳ございません。

今年から初めてとなる「詳しい日本語解説付きの席、祇園祭の歴史や由緒をより深く知って頂くために、専属のガイドによる解説をイヤホンにて楽しめる」祇園祭まなび席(7,000円)なんですが…

こちら、完売につき販売を終了いたしました。

真に申し訳ございません。

しかし、完売につき販売を終了していた「祇園祭辻廻し観覧プレミアム席」10,000円に残席が出たので、公式ホームページで6月18日(月)10:00より再度申込受付いたします。

※「辻廻し観覧プレミアム席」は河原町御池交差点の「辻廻し」がよく見える場所に有料観覧席を設置。祇園祭の歴史・由緒などをより深く知って頂きながら観賞できるよう、「プレミアム席」専属の観光ガイドによる解説をイヤホンにて楽しめる。

https://www.kyokanko.or.jp/gion/kanran.html

一般席がまだ空いている可能性があるので、チケットが購入できる場所を紹介します。

基本的には、コンビニや各プレイガイド、旅行会社を通す、または、京都市観光協会のホームページから購入可能です。


  • 楽天チケット
  • 全国のローソン(ローソンストア100を除く)
  • その他のコンビニ(発券手数料1枚108円必要)
    セブンイレブン、ミニストップ、サークルK・サンクス、ファミリーマート
  • チケットぴあ店頭(発券手数料1枚108円必要)
  • 旅行会社店頭 日本旅行、近畿日本ツーリスト(一部店舗のぞく)、JTB
  • インターネット 京都観光協会ホームページ
  • ツーリストインフォメーションセンター
    H.I.S.大阪ツーリストインフォメーションセンター、関西ツーリストインフォメーションセンター京都
  • 京都総合観光案内所「京なび」

最後に、ヤフーオークションなどでもチケットが販売されていました。もしもの時は「一考する余地」があるかもしれないし、ないかもしれない。

当記事を参考にされた方で、チケットが売り切れていて、無駄な時間を過ごした方、悲しい思いをされた方、本当にすいませんでした。






きゅうりと祇園祭の面白い関係

夏と言えば、「冷やし中華」や「きゅうりの浅漬け」などが食べたくなる季節ですよね。きゅうりの旬は6~8月なんですから。



きゅうりは「95%」以上が水分でできているだけでなく、きゅうりに含まれる水分には特有の成分が含まれており、体内の余分な熱を冷ましてくれるんだ(へえ~)

きゅうりは疲れた胃腸をやさしく刺激してくれるので、栄養素の消化吸収を助けてくれ、夏バテや脱水症状の予防にピッタリな野菜なんです。

あ~きゅうりが食べたくなってきた。ガリっと一本丸かじりしたい。


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さて、ここまでは「前置き」です。ここから本題スタート。

八坂神社の紋章、御神紋(ごしんもん)は「五瓜に唐花(ごかにからはな)」と「左三つ巴」です。

※「五瓜に唐花」の紋は織田信長家の家紋と一緒で織田木瓜(おだもっこう)と呼ばれている。

この「神紋」が、きゅうりの切り口、断面と似ていて、食べるなんて「恐れ多い」と考えられています。

なので、 氏子の方や、お祭り関係者の方は「お祭り期間中」はきゅうりを食べないそうです。

祇園祭は、一か月間も開催されているので、その間食べれないとなると、大変ですね。

きゅうりは夏バテ防止にもなるし、きゅうり好きの方には余計に大変そう(汗)

しかし、古いしきたりなので、現在も頑なに守られているのはごく一部の方だけだそうですよ。(´▽`) ホッ。

一般の観光客の方は、気にせずに食べてもいいとのこと。ひと目を気にせずに、安心してきゅうりにかぶついちゃってください。

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余談ですが、きゅうりは「世界一栄養がない野菜」としてギネスブックに載っているようですが、調べたところ、きゅうりには以下のような素晴らしい効能があるそうです。


  • 夏バテ、のぼせ緩和
  • むくみ解消
  • がん予防
  • 薄毛予防
  • 高血圧 動脈硬化予防
何だか今年の夏は、きゅうりをたくさん食べたくなりました。






祇園祭の見どころ紹介のコーナー
独断と偏見で、祇園祭の見どころを3つ紹介します。

祇園祭の見どころ1.宵山

日程はご覧の通り

宵山 先祭7月14~16日
   後祭7月21~23日

各町内(中京区一帯)の夕方~開催



こちら、「大人気の宵山の来場者数を大胆予想」です。



宵山とは

本祭の山鉾巡行の前日に行われるのが宵山です。

四条通をはじめ、各町内に山鉾が立ち並び、祇園囃子の 「コンチキチン」の音色が鳴り響きます。すると、祇園祭は一気に華やかなお祭りムードに。

飾り付けられた23基の山鉾に駒形提灯に灯が灯り、京都の夜が幻想的な光に包まれます。

山鉾巡行に向けて建てられ始めた32基の山鉾が完成するのも、この宵山。

山鉾をじっくり見たいなら、空が明るく、道が空いている間がおススメです。

夏の風物詩、かき氷を食べながら一気に山鉾巡りをしましょう。




先祭と後祭りの「大きな違い」とは

昭和41(1966)年以来統合されていた祇園祭の前祭・後祭の習わしが、2014年に復活しました。それにより、この2つには明確な違いが出来ました。

先祭の特徴

最大の違いは「屋台」と「歩行者天国」です。

宵山で「屋台と歩行者天国」が実地されるのは7月15日と16日の2日間、京都の町の中心部である四条鳥丸一帯が歩行者天国となり、たくさんの人で埋め尽く
されます。

屋台が出る場所は「鳥丸通沿い」、出店時間は9時~23時、歩行者天国になる時間帯は、18時~23時の間です。





露店や歩行者天国があることで、祭りの熱気や夜店を賑やかに楽しみたい人が集まり、前祭は後祭よりも圧倒的に人気となっております。


他にも、15~16日の間は、八坂神社で様々な伝統芸能が奉納されるので、観覧することができます。無料で、「舞や茶道」「邦楽の演奏」などあらゆる伝統芸能が観覧できるので、これは、一見の価値ありです。


もう一つ、忘れてはいけないのは、「屏風祭り」です。


過去の京都の町衆達の経済力で、世界中の珍しいものが京に集合。その後、その財力で江戸時代の工芸品や京都の美術がじっくりと育まれてきました。


そうして、年に一度は町衆達が集めた貴重なもの、屏風絵などの絵画や工芸品を飾り、親戚知人を招き、ある時はお祭りに来ている人びとにも披露しました。当時と比べると数は少なくなったものの、そのおもてなしの心と洗脳された伝統の美意識は今も大切に伝わっているのです。


そんなこんなで2017年の先祭りは来場者数 「32万人」対して後祭りはなんと「2万人」だったそうです。


こちらの記事を参照させていただきました、感謝カンゲキ雨あられでございます!

圧倒的に人気な先祭ですが、夜の21時以降には、人波が落ち着くそうなので、その時間帯を狙うのもあり!?


後祭の特徴

「屋台なし」「歩行者天国なし」「搭乗できる山鉾の数少なし」「人少なし」が後祭りの特徴です。

これでは、悪いことばかりではないか、と思いの方、たくさんメリットもあるんですよ~。

空いているので、人混みが少なく、ゆったりとしながら昔ながらのそぞろ歩きが可能、物思いにふけれるのが良いですね。ひとり宵山なんていかがでしょうか。

そして、焼失によって休みだった「大船鉾」が復帰、他の休み山(鷹山、布袋山)の励みになっています。

鉾町の人々も、人の流れが緩やかなので、一般客として他の山鉾を巡ったりと、宵山を楽しめるようになりました。

屋台は基本的にありませんが、7月21日~23日の7時~21時半からは中京区室町通錦小路上る東側にて「エコ屋台村」がでます。

内容としては、京都の人気飲食店や屋台の定番商品など、リユース食器を使った屋台を10店舗ほど、他には舞妓さんの舞の披露など、数多くの催し物も開催される予定です。

一番のメリットは、山鉾巡行と同じくらい人気のある(言い過ぎかも?いや、そんなことはないはず)行事、「花傘巡行」が後祭の日程と一部かぶっているので、同日に楽しめるようになりました。

キレイな女性が数多く登場し、とても華やかな花笠巡行は、7月24日に開催されます。

こんなに色々な催し物があるのに、後祭の来場者数、2万人は物足りなすぎでしょう。

興味がある方は、後祭に足を運んでみてはいかがでしょうか。人混みが苦手な方は、特におススメです。


祇園祭の名物、粽(ちまき)

宵山期間中は、様々なご利益がある粽が各山鉾の組み立て場所で購入できます。

粽ということもあり、食べてしまう人もたくさんいるのですが、祇園祭のちまきは食べ物ではなく、笹の葉で作られた厄病・災難除けのお守りです。(最近は食べられる粽を売っている町内の姿もちらほらあるそう)

きゅうりは食べてもいいですが(観光客の方の場合です)、粽は食べないようにした方が良さそうですね。



この粽は、翌年の宵山まで、1年間の間、家や職場の戸口の上部に飾ると、ご利益があるそうです。

各山鉾のご利益はそれぞれ異なっています、例えば、疫病除け、安産祈願、縁結び、開運、金運上昇、学問成就、勝運向上、家内安全、立身出世など多種多様です。

余裕があれば、公式サイトの方に、山鉾の詳しい場所と、それぞれも粽のご利益について詳しく書いてあるので、参考にしてみて下さい。

http://www.kyotodeasobo.com/gion/map/

http://www.kyotodeasobo.com/gion/chimaki/

一部の山鉾では、粽を購入、または入場料を払うことで、貴重な山鉾に登ることができますよ。

ただし、長年のしきたりで、女性は登れない(女人禁制)こともあります。(長刀鉾は、現在でも女人禁制の伝統を守っている唯一の鉾だそうです)

粽を入れている袋は、それぞれ形や飾りが違うので、全部集めるのも楽しそうですね。かなり上級者向けだと思いますが、それぞれのご利益、目的に応じた山鉾を回ってみてはいかがでしょうか?



思わず感動!函谷鉾(かんこぼこ)提灯落とし

函谷鉾の「提灯落とし」は、祇園囃子の演奏のテンポがじょじょに速くなり、周囲の雰囲気が最高潮に達すると音が終了。それと同時に山鉾に吊るしている駒形提灯の灯が消され、「ドーン」という音を立てながら、一気に提灯が落とされます。

「提灯落とし」は、10年ほど前から行われるようになり、近年は、宵山の風物詩として人気が定着してきているんです。

しかしながら、祇園祭のガイドブックではあまり熱心に紹介されず、知る人ぞ知るみたいな、通のみぞ知るみたいな、貴重な催し物となっているようですよ。


提灯の下には提灯の紐を支えている人達がいます。

そして、会所から鉾につながる橋の上に、提灯を落とす合図を送る人がいるのです。

お囃子がアップテンポになり、会場のボルテージが最高潮に盛り上がった後、笛が締めた直後に提灯の灯がぱっと消え、提灯が落下します。

提灯が勢いよく、瞬く間に落ちる様は圧巻の一言!!

提灯が落ちた後は、あまりの迫力に一斉に拍手が沸き起こり、最後は手締めで盛り上がります。

函谷鉾の提灯落としは、「16日の22時頃」行われるそうです。とても貴重なので、見逃さないように早めに行った方がいいかもしれません。

動画で見るよりも、実際に拝見した方が、感動もひとしおです。興味がある方は、是非、函谷鉾へ足を運んでみて下さい。


・リア充よ爆発しろ

こんな情報をキャッチしました!!

山鉾巡行は、海外からたくさんのお客さんが多く訪れるようですが、京都の人たちはあまり足を運ばず、宵山は、京都などの地元の方や、大阪の方が、学校帰りや仕事帰りに立ち寄ることが多いそうです。

というのも、日本のカップルにとっては「クリスマスデート」や「バレンタインデート」が主流ですが、京都のカップルにとっては、宵山はそれらに匹敵するくらいの「デート」日和ととなってる模様です。

近年では、男性も浴衣を着ている人も増え、若い女性は、髪型や小物に気を配り、オシャレに身を包みます。



こちらの動画では、仲睦まじいカップルの姿がちらほらと見受けられました。

いや、本当に見ているとほっこりします。けっして、妬みとか嫉みとか、そんな感情は一切湧いてきませんし、青春って、素晴らしいですね。

暗闇に浮かび上がる駒形提灯が幻想的で、京都の夜が格好のデートスポットに様変わり!?カップルの方は、是非足を運んでみてはいかがでしょうか?

西城秀樹さんの「YOUNG MAN」でも「若いうちは やりたいこと なんでもできるのさ♪」という歌詞があります。

思いを寄せている異性の人に思い切って、一緒に「宵山」に行こうと、告白するのもありですね。

振られるのよりも、何もしない方が後悔するものです。


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祇園祭の見どころ2.祇園祭のハイライト 山鉾巡行 

2014年以降、山鉾巡行は、「前祭の7月17日」と「後祭の7月24日」の2回に分けて行われています。



なぜ山鉾巡行が行われるのか?

町の邪気や穢れ(けがれ)を山鉾で清め、祇園祭の主神さまである八坂神社の神様がお通りする道を作るために行われます。

17日の前祭で、八坂神社から神輿に乗った神様をお旅所へお迎えし、24日の後祭りで、今度は八坂神社に神様をお返しする神輿渡御が慣行。

これに合わせて、長刀鉾を先頭に、山鉾が京都の中心部を巡行します。



動く美術館

山鉾に飾られるのは、古今東西の歴史などを題材にした豪華な懸装品(けそうひん)の数々です。

平安時代や鎌倉時代は、山鉾も小さくて地味でしたが、祭りの規模が大きくなるにつれ、人々が競い合うようになりました。

そうすると、各山鉾町ごとに特色ある山鉾が作られ、豪華で華やかな山鉾が次々と誕生して行ったのです。

山鉾を飾る懸装品には地元の西陣製のものが目立ちますが、そこには、ヨーロッパでも「幻」と呼ばれている絨毯(じゅうたん)や、3世紀の東西交流文化を織り込んだような貴重な絨毯やゴブラン織りなどの縣装品がさりげなく飾られています。





数百年前に世界中より集められた至宝をまとうその姿は、「動く美術館」と称されているほどです。ちなみに、屏風祭りは「静の美術館」と呼ばれています。

山鉾行事は、昭和54年、文化財保護法により、現存する山鉾の33基のうち29基は国の重要有形民俗文化財に指定され、平成21年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されました。

歴史的な価値のあるものをタダで見られる、とても太っ腹なお祭りなんですね。

山鉾巡行の見どころを3つ紹介しようのコーナー

一番人気の山鉾 長刀鉾

祇園祭で一番人気があり、最も注目されているのが、この長刀鉾(なぎなたぼこ)です。




数ある山鉾の中でも、最も古くに創建されて、この鉾は古来「くじ取らず」といい、巡行では毎年必ず先頭に立ちます。

長刀鉾と他の鉾の最大の違いは、人形ではなく、本物の稚児が鉾に乗り込むことです。

※稚児とは、幼子のこと。お祭りでは、特徴的な化粧(大体が厚化粧)をし、決められた衣装を着た少年少女(だいたい小学生以下)が稚児と呼ばれる場合が多いということです。古代から6歳以下の幼子には神霊が降臨しやすと考えらていたので、神社の祭りでは、よりしろ(神霊がよりつく対象物のこと)の役割を持って登場します。

稚児は6月頃に京都市内の家庭から選ばれ、その際に禿(かむろ)と呼ばれる家来役の少年2人も選択されます。

※ちなみに、2018年は、長刀鉾の稚児は「同志社小3年・小林君」、禿が「同志社小3年・大岩君」と「立命館小3年・伊東君」に大決定しました。(おめでとうございます~!)

長刀鉾は、鉾先に疫病邪悪を払う大長刀(おおなぎなた)をつけていることから、こう呼ばれています。

以前は、三条小鍛冶宗近(さんじょうこかじむねちか)が娘の病気の回復を祈願し、八坂神社に奉納された長刀が用いられていました。

しかし、天保時代(1830年頃)から三条の長刀は宝物として大事に保存され、現在の鉾頭(ほこがしら)は軽い木制の刀に銀箔を張ったものが飾られています。

なお、長刀の刃先は、疫病邪悪(えきびょうじゃあく)を払う為のもので、御所・八坂神社に向かないように、習わしとして南向きに取り付けられているそうです。

鉾に飾れる懸装品は、日本のもののみならず、室町~江戸時代に当時に町衆がペルシャや中国などから輸入した逸品織物も使用されています。(現在では貴重なため、それらは保存し、今は複製品を使用する場合が多いそうです。)

屋根裏、天井の装飾や破風の彫刻も見事で、まさに動く美術館と呼ばれるに相応しいものになっています。

懸装品も含めると約11トンもの重量をもつ長刀鉾。他の山鉾と同様に釘を一切使わず、縄で木材を縛り、職人たちの手によって組み立てられているのです。

鉾を支える真木は20メートルほどあり、横倒しした鉾に組みつけられてからゆっくりと引き上げられ、無事に立ち上がると沿道からは拍手喝采が起こります。

その後、屋根や車輪を取り付け、3日ほどで飾り付けまで行われるそうです。

山鉾巡行では、朝9時の巡行が始まって、間もなくたどり着く四条麩屋町で、斎竹(いみだけ)に張られた注連縄(しめなわ)を稚児が切る「注連縄切り」が行われます。

これには、「鉾がこの後、神域に進むことを知らせる」意味があるそうです。「注連縄切り」は長刀鉾の稚児が行う最も重要な儀式の一つとなっています。

山鉾の巡行ルートは、四条通→河原町通→御池通→新町御池までで、その後、各鉾町に戻り、戻り次第すぐに解体されてしまいます。

少し悲しい気もしますが、山鉾は、神様がお通りする道を作るために厄を集めるとされているので、集めた厄をため込まないように、すぐに解体されてしまうようです。

夏の太陽の光を浴びて、きらびやかな光る長刀鉾。長刀の長さは1,13メートルで、間近で見るとそのそびえ立つ鉾頭の高さに圧倒されます。

そして、巡行の際には長刀鉾の上で舞う雅(みやび)な稚児の姿にもご注目ください。

くじ改め

くじ改めは、四条堺町にくじ改め処が設けられ、奉行(京都市長)により、山鉾巡行の順番がくじ取り式で決まった順番であるか確認する儀式です。

※くじ取り式は、昔、山鉾巡行の先陣争いが絶えなかったため、応仁の乱後の室町時代(1500)から始めらたようです。

なお、前祭の「長刀鉾」「函谷鉾」「放下鉾」「岩戸山」「船鉾」は『くじ取らず』の為、巡行順は変わりません。

それ以外の鉾は四条堺町にて巡行順を確認する、「くじ改め」が行われます。

くじ改めの手順は、以下の通りです。


  1. 山鉾は四条堺町の「くじ改め処」の手前で一旦停止。その前を歩く「町行司」が奉行(京都市長)の前で、くじ札が収められている「文箱」の結び紐を扇子を使って解き、蓋を開けます。
    ※ 扇子を使うのがミソ、手を使うのはNGです。
  2. 町行司は、中のくじ札が奉行によく見えるように、勢いよく体全体でお辞儀するように差し出します。
  3. そして、奉行はくじ札を読みあげ、くじ取り式で決まった順番であるかを確認。
  4. 町行司は、文箱の蓋を閉め、扇子を使って結び紐を文箱に華麗にグルグルと巻きつけます。
  5. 町行司は後ずさりで後退し、扇子を大きく高くかざします。それが合図となり、山鉾は前進を開始。
  6. こうして山は関所の前方まで進み、ここで山鉾は豪華な懸装品を奉行に見てもらうように、ゆっくりと進み、一回転、山鉾を回します。


※くじ取らずの山鉾は、くじ改めを行わず、奉行の前で会釈をして通り過ぎます。


動画を見て頂くのが一番わかりやすいです。伝統ある儀式だというのがすぐにわかります。

ぐるりと山鉾を回すのが良いですね。思わず観客からも歓声が沸き上がります。豪華な懸装品を目に焼き付けて下さい。


辻回し

辻回しは、メインイベントである山鉾巡行の中でも、一番の見せ場となっています。

「操舵性能がなく、直進しかできない山鉾を、交差点で曲がる際に方向転換させる」のが辻回しです。


祇園祭でつかわれている山鉾は、最も大きなもので、「重量12トン」「鉾頭までの高さ25メートル」「車輪は直径2メートル」「囃子方台の広さ6畳」と、かなりの大きさを誇ります。

緻密な設計と、大きな力が加わっても崩れない組み立て方をされており、山鉾の上部が大きく揺れることで、鉾全体の揺れを減らしているのです。

豪華絢爛な山鉾に注目するだけなく、声を上げ、筋肉を引き絞り、屈強な男たちが汗をきらめかせて山鉾を動かす姿にしっかりと目を凝らすと、祇園祭の魅力を最大限まで楽しむことができるでしょう。

辻回しは方向を転換させるだけなのですが、大きな山鉾を回転させる儀式は、京都らしくとても優雅で、独特なものとなっています。

山鉾巡行の写真でも、大半を占めているのが「辻回し」。





山鉾が回り切った暁には、見物客からはどよめきや拍手喝采が起こります。



「辻回し」の手順は以下の通りです。



  1. 交差点でしっかりと位置を見定め、青竹が敷きます。その上に水をたっぷりとまき散らし、山鉾を乗せます。
  2. 曳く網を車輪に渡し、曳き手たちが回転方向に引っ張る準備をします。
  3. 音頭取りの「ソーレ」「エンヤラヤー」の掛け声、扇子による合図をたよりに、曳き手たちが曳き回し。
  4. 1度に山鉾が「30度」くらい回れば成功とされ、これを青竹を敷き直しながら3~4回繰り返します。
音頭取りの合図は非常に大事で、格好良く、スムーズにやらなければ、後からどこの鉾が上手だったか、下手だったのか、何度も言われてしまいます。

音頭取りは通常2人で行いますが、この時ばかりは人数が増え、掛け声や扇子で合図を出し、曳き手を励まします。辻回しが上手に成功するかどうかは、音頭を取る人の手腕にかかっているんですね。


動画で見てもらえれば、辻回しの凄さが一目瞭然。思わず「おったまげ」てしまいますよ。

小気味好く演奏される祇園祭を聞きながら、伝統的な辻回しを観覧すると、気分の盛り上がりや感動もひとしおですね。

辻回しは時間がかかる催し物。後続の山鉾が留まり、連なっている姿はとても絵になります。(動く美術館と呼ばれているだけに)

思いっきり祇園祭を楽しむには、やっぱり辻回しを見なきゃ、ダメよ~ダメダメ。

ぜひ間近で、10トンの山鉾がクルリと方向転換する臨場感を楽しんで見て下さい。

絶対に、損はさせません!!


祇園祭の見どころ3 祇園囃子

お祭りと言えばお囃子、お祭り気分を一層盛り上げてくれて、祭事にはけっして欠かせないですよね。

祇園祭のお囃子は鉾の上で演奏され、太鼓方、笛方、鉦(かね)方から構成されています。

室町末期、能楽をヒントに出来たと言われ、現在のようなお囃子になったのは、江戸時代に入ってからだそうです。

祇園祭は「疫病退散」のお祭りです。お囃子は、疫病のもととなる悪霊をおびき寄せる重要な役割を担っています。

お囃子の楽しい演奏で悪霊を酔わせ、その日のうちに鉾町へ誘導、蔵に封じ込めるのです。

祇園囃子は、鉦の音が特徴的なので、一般には「コンチキチン」という呼び名で通っています

楽器の構成はご覧の通り。

  • 鉦 十数丁 4類の音色を使い分けて演奏するそうです。

  • 竜笛(りゅうてき)または能管(のうかん))十数本  ソロパートがあり、技巧を凝らした旋律が最大の聴きどころ。メロデイーは、(耳コピ)で伝承されているそうです。耳コピとは、その名の通り、耳で聞いて音程をコピーすること。
  • 締(しめ)太鼓 数個太鼓方は、曲順やテンポを決めるリーダー的役割があり、とても重要。これには、深い知識と経験が必須なんだとか。
    10基ある鉾ごとに独自の曲が30曲ぐらいあります。

一曲は1分~1分半くらいで演奏され、同じ曲を何度も繰り返し、鉾の進み具合を読みながら、次の曲へ移行するタイミングを見計らうのです。

7月に入り、夏の夕暮れ時をふらっと歩いて、涼みながら聞こえてくるのは「お囃子の稽古『二階囃子』」。

※二階囃子は、会所の二階で稽古をすることから「二階囃子」と呼ばれています。

賑やかな音楽に耳を傾け、お祭りの雰囲気、情緒を感じるのもまた一興です。

お祭りを最大限まで盛り上げてくれるのは、いつまでも耳に残る太鼓や笛、鉦などのお囃子があってこそ。

お祭り当日は、「コンチキチン」の音色と、「アゲジャー、ソーレー、モヒトーツ、ヨイ ヨイ」の合いの手に聴き入って、心と体をお祭り気分に浸りましょう♪




まとめます

  • 祇園祭は、7月1日、山鉾の順番を決める「吉符入り」に始まり、様々な催し事をこなして、7月31日の「夏越祓(なごしのはらえ)」まで一か月にわたる壮大なお祭り。
    7月2日からは二階囃子からお囃子の音が鳴り響き、京都に夏本番と伝統の祇園祭の開催を告げます。

  • 最近のお祭りは「有料観覧席」を搭載しているものも多く、お祭りを安全かつ快適に観覧するために、また、チケットを近くのコンビニで買えたりと、近代化が進んでいるようです。

  • きゅうりを食べてはいけない理由は、八坂神社神紋が、きゅうりをスパっと切った時の断面に似ているから。習わしは古いので、一部の人しか守っていないようですが、京都市民の方は、お祭り期間中にきゅうりを食べることを躊躇するに違いないでしょう。

  • 京都祇園祭の見どころは、ズバリ、お祭りのハイライト「山鉾巡行」、地元の方に愛されている、「宵山」お祭り気分を盛り上げるためには欠かせない、「祇園囃子」。 でも、本当は全部見どころ(笑い)。


キリがないので、見どころは3つだけ紹介するぞと決めましたが、まだまだたくさんあるので、皆様、個人的に要々々チェック!

お祭り期間中は夏真っ盛り、暑いので、水分補給のための「ペットボトル」や「水筒」は必須です。あとは、折り畳みの傘なんかがあれば、完璧。不意の小雨で、彼氏、または彼女に対して「サっ」と出せるから、ポイント大幅アップでこりゃ~モテ街道爆走ですね。これはまさに山鉾巡行なみですな(意味不明)。

可能ならば「きゅうり」で脱水症状のや夏バテの予防!!地元の人たちの前で食べれば、「白い目」で見られてしまうかもしれませんが。