クマノミの【寿命】の平均は?飼育の工夫次第で結構長生きできる?

飼育している生き物が、いったいどれくらい生きるのか。気になる人もいらっしゃるのではないでしょうか?ペットとして絶大な人気を誇る犬や猫については一般的にも広く知られていますが、魚の平均寿命についてはよくわからない人も多いと思います。


*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。

今回は観賞魚業界でもポピュラーなグループ、クマノミの寿命と長く付き合うための飼育の基本についてお伝えします。



10年ぐらいはお付き合いできる?クマノミの平均寿命

まず前もってお伝えしておくと、ここでいう平均寿命は飼育した経験での感覚的なものになります。私は厚生労働省ではないことだけご承知おきください(笑)さて私は4種類のクマノミを飼育したことがありますが、総じて丈夫で飼いやすく長く付き合える魚です。

事故や病気といった出来事で死なない限り、10年は飼える魚です。私のクマノミ飼育の知り合いでも10年くらい飼育している人は割といらっしゃいます。長く飼育されている方で20年という人の話がでていたりします。かなり驚異的な飼育期間ですが、他の鑑賞用に飼育される海水魚でも20年以上している例はちらほらありますので、大切に飼えば不可能ではないのかもしれません。



寿命を延ばすクマノミの飼育について水槽編

というわけでクマノミは飼育すると10年ぐらいは付き合うことになります。では飼育にはどんなことが必要か気になる人がいらっしゃるかと思います。オスメスのペアを飼育するとして、まず水槽は一般的な60㎝水槽(幅60㎝奥行30㎝高さ30㎝)程度のサイズの水槽があればスペース的にはいけます。

もう少し45㎝くらいの小さい水槽でも飼育可能です。複数匹で飼育する場合は、テリトリーなどがうまれてケンカが起きやすいので、水槽のサイズを大きくしたり、レイアウト(中に入れる石とかの配置)を工夫して住み分けれるようにしましょう。



寿命を延ばすクマノミの飼育について水温編

水温は、水槽に入る前に住んでいた場所の水温や、種類によって適した水温が若干ことなりますが経験上21度~26度の水温を維持できる水槽機材(ヒーターや水槽用クーラー)やクーラーのついた部屋があれば対応できます。

ただし水温の変化には注意です。今日は21度で明日は25度、次の日は21度になるような不安定な環境では飼わないようにしましょう。水温変化幅は±0~0.5度以内ぐらいで収めるのが理想です。ここは今後クマノミ飼育で重要なポイントなので、次の項目にて熱弁します。

飼育に踏み切ろうとしているビギナーの方はよく読んでおいてください!(笑)



ここはケチるなクマノミ飼育 水槽クーラー編

水温はヒーターや水槽用のヒーターやクーラーで対応するのが良いかと思います。がしかし、がしかしです!この水槽用クーラーというのが魚を飼ったことが無い人からするとかなり高価です。


先ほどの60㎝水槽などは安いメーカーのものだと見た目にさえ目をつぶれば安い店で新品を千円くらいで買えるところあります。暖かくするヒーターも60㎝水槽用のものであれば、平均2000円~3000円程度なのですが、クーラーは平均1万円強~4万円くらいの幅がでてきます。どうしても安いものを購入しがちになります。同じ製品なら安いものを買うのが普通でしょうが、性能はきちんと考慮して買った方が良いです。

飼育技術どうこうというより、値段はするけどスペックが適正な機材を用意すれば、より楽に安定して飼育ができます。水槽用クーラーをつける場合は水槽のろ過機はたいがい外部式などになります。
それ以外でクーラーを取り付ける方法もありますが、総合的に考えるとろ過機は外部式で問題ないかと思います。



クマノミの飼育について餌編

餌は人工餌、冷凍の小エビやプランクトンなど観賞用の海水魚に販売されている商品のたいていは食べます。弱っていたり、いじめられて気が小さくなっていたりしない限りは餌付けで困ることは無いです。1日1回~2回様子を見ながら与えれば問題ないです。

エサが足りないと痩せたりすることはありますが、経験上、痩せたことが原因で死んだクマノミは見たことがないですので、痩せていることに気づいてもまずは焦らず、与える量や回数を様子みつつ増やして、かつ体の表面をよく観察して病気になっていないかを確認しましょう。



クマノミの飼育について病気編

経験としてカクレクマノミはクマノミの中で病気になりやすい印象があります。ハマクマノミやクマノミなどの種類は水槽に導入してから、一度安定するとなかなか病気にはならなかったのですが、カクレクマノミは水温や環境の変化に敏感なほうなのか、季節の変わり目などに病気を発症することが多かったです。
総じて言うと、早め早めで気づいて薬などの処置ができれば、完治までもっていきやすいことが多いです。


が、水槽に導入した初期段階は体力が特に低い時期だったりするので、そこはよく注意です。あと最初に書いたカクレクマノミでは「カクレ病」なる病気があって、私はこの病気に遭遇したことがあるのですが、これは他の病気と比べるとなかなか強烈です。予防と早期発見早期治療は治療の基本ですが、特にこれは早めに見つけないと取り返しが効かない病気です。



凡事徹底で長く飼育できるクマノミ【まとめ】

私がクマノミを飼育していた時に思ったことは、一度安定すると長く飼える魚だなということです。最初は病気になったりしますが、一度安定してくると、基本的なエサやりや水替えをしていればそうそう崩れることはなかったです。あと共生関係にあるイソギンチャクですが、絶対一緒に飼う必要はないです。

個人的にはクマノミよりイソギンチャクの方が飼育にはコツがいるので、魚を買ったことがない人はまずクマノミだけの飼育からスタートがおすすめです。

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