冬至に「ん」のつく食べ物を食べる由来とは?七種を解説!

冬至に「ん」のつく食べ物を食べるという話を聞いた事がある方も多いのではないでしょうか。

冬至は1年で一番昼の時間が短い日で、冬至を境に日照時間が長くなっていきます。

そのため「太陽の復活」の日=運気が上昇するターニングポイントとされ、この上昇タイミングに良い「運」をしっかり掴んで勢いに乗りたい、との思いから「運」=「ん」のつく食べ物を食べる風習が生まれました。

いわばV字回復の転換点で良いトレンドに乗れるように、運気のパワーを取り込もうとの慣わしです。

日本人は昔から「語呂合わせ」のような言葉遊びを好みますが、これは「言霊(ことだま)」との思想で、言葉は運気を上げたり下げたりする力を秘めているとされてきました。

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冬至に「ん」のつく食べ物を食べる由来とは?

では詳しく冬至の意味から考えていきましょう。

1年で一番昼の時間が短い日である冬至は、この日以降昼が長くなっていきます。

人間で言えば、生まれてから背丈が延びていくように、太陽もまるで毎日成長するかのように日照時間が長くなっていきます。

つまりこの冬至を境にプラスに転じて今後は上昇機運となる、との考えから運勢もプラスになっていくご利益を得たい、と人々は願いました。

これは人類共通の思いで、世界中に冬至を祝い開運を願う「冬至祭り」のような催しも多いです。

そんな冬至の「運」を掴むには、ずばり「運」を食べてしまって体内に良い運気を取り込もう、という発想が生まれました。

そこで「運」=「ん」のつく食べ物を冬至に食べる風習が生まれました。

しかもどうせなら「ん」が多い方がご利益もあるので、名前に「ん」がふたつある食べ物が好まれました。

冬至の「ん」のつく食べ物紹介=冬至の七種(ななくさ)

冬至に食べると運気が上がるとされているのは、以下の食べ物です。

・なんきん (南瓜)
・れんこん (蓮根)
・にんじん (人参)
・ぎんなん (銀杏)
・きんかん (金柑)
・かんてん (寒天)
・うんどん(うどん=饂飩)

どれも「ん」がふたつあって、運が上がりそうですね。

これらは「運盛り」と言われて、一種類ならず複数を食すると更に効果ありとされます。

また七種類あるのは、「春の七草」「秋の七草」に並んで、野草ではありませんが食材として「冬至の七種」と呼ばれているためです。

冬至という運気上昇のターニングポイントで、その運をしっかりと掴んで自らに取込みあやかりたい!

それが身近な野菜や食材で実現できるのであれば手軽に良い運を授かれそうだ、との期待も高くなります。

かつて小学生のときに「春の七草」「秋の七草」を覚えてくるように、との宿題があって覚えるのに大変苦労した苦い思い出がありますが、この「冬至の七種」であれば、「ん」ばかりですので覚えるのも苦労せずに済みそうです。

「冬至の七種」が単なる慣わしではない理由

冬至は一年で最も日が短く、しかもこれから更に厳しい寒さを迎えるタイミングでもあります。

冬の時期に健康を保ち、元気に春を迎えたいと誰もが願います。

一方、江戸時代から続く「ん」のつく食べ物を冬至に宿する習慣は、単なる言い習わしではありません。

当時は現代のように多くの情報や知識を手に入れる方法もなく、まして庶民はそういった知識を得る手段すらありませんでした。

そこで季節の変わり目や様々な歳時の催しという形で、人々により健康に過ごすための知識を与えるようにした言い習わしが現代にまで受け継がれています。

なんきん、つまりかぼちゃをはじめ、「冬至の七種」はいずれもビタミン等の栄養価が高かったり、安価ではあるものの空腹を満たしたりできる食材ばかりです。

冬の厳しい気候に立ち向かうために欠かせない栄養価の高い食材を積極的に食べることを、こういった慣わしは庶民に教えているのです。

しかも面倒な理屈や、イヤイヤ従わねばならないようなルール付けではなく、「運が上がる」という幸せへの「道しるべ」を示すことで、人々に健康な生活を勧めています。

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冬至に「ん」のつく食べ物を食べる由来とは?【まとめ】

冬至の「ん」のつく食べ物:食べる理由は厳しい冬の生活への生活の知恵
冬至に「ん」のつく食べ物を食べる理由は、冬の厳しい寒さに対応して健康な暮らしを営めるようにと、庶民に示された「道しるべ」でした。

しかも野菜や果物の乏しくなる冬の時期にも、「ん」のつく食べ物は手軽に手に入れることが出来る食材です。

それらを食べることで健康を保てる慣わしは、庶民にとっては知らず知らずのうちに健康を維持できる生活の知恵ですね。

現代にまで伝わる慣わしは、健康な生活の維持を我々にも示してくれています。
江戸時代と同じように「ん」がつく食べ物を食べ厳しい冬を乗り切って、「良い運」を掴みましょう!