自動車保険の13ヶ月ルールとは?等級リセットについても徹底解説!

自動車保険に13ヶ月ルールがあることをご存知でしょうか。

自動車保険の契約は6等級からスタートし、事故で保険を使用してしまうと等級がダウンしデメリット等級となります。


さらに保険料も割高になります。新たに新規契約をしなおしたら再度6等級からの契約になるのでしょうか。

ここでは13ヶ月ルールとはどのような内容なのか等級ダウンするとどのようなデメリットになるのかご紹介していきましょう。



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自動車保険の13ヶ月ルールの意味とは

13ヶ月以内に解約・解除した1~5等級のデメリット等級の自動車保険契約がある場合、新規契約が出来ない決まりのことを言います。

これはなぜでしょうか。詳しく見ていきましょう。


デメリット等級の契約者による不正防止が理由

6等級の契約が事故により保険を使用し、更新時にデメリット3等級になったとします。3等級にプラス事故有期間が3年間ペナルティとして設けられます。

元の等級に戻るまでに最短でも4年かかり、その期間の保険料は高い料率となります。

そこで、デメリット等級をリセットして、再度、自動車保険に入りなすことを防止のためにあるからです。


デメリット等級リセットしたことが分かるのか

別の保険会社に自動車保険の切り替えをしたとしても、直近の保険契約の等級や事故歴(事故有係数期間)は引き継がれます。

前契約でデメリット等級などが分かるはずがないと思うかもしれませんが、自動車保険の等級制度は、日本損害保険協会の「自動車保険契約確認のための情報交換制度」により情報共有されているからです。

そのため保険会社を切り替えたとしてもデメリット等級の履歴は分かるのです。



自動車保険のデメリット等級について

デメリット等級は必ず引き継がないといけない

自動車保険の等級制度はについてまず理解が必要です。

6等級から20等級までのメリット等級では、満期日や解約日から7日以内に保険手続きをしないと等級を引き継ぐことは出来ません。

期限を超えると等級がリセットされて6等級で加入し直すことになります。

一方で1~5等級のデメリット等級の場合は、満期日や解約日から8日以上過ぎても6等級にリセットされません。

再度保険を入りなおしてもデメリット等級が引き継がれるため、6等級に戻すためにも無事故で1等級ずつ等級上げていくしか方法がありません。

デメリット等級はリセットできないのか

等級制度は保険料負担の公平性を保つ制度で、不平等にならないようになっています。
保険会社共通「過去13ヶ月以内」はデメリット等級を引き継ぐことが設定されています。これが「13ヶ月ルール」の意味です。

デメリット等級はリセットする方法が1つだけあります。それは13ヶ月間無保険であればデメリット等級の情報は削除され、期間を過ぎて再度契約すると6等級として契約が可能になります。

ただし、車の運転中の事故よる賠償責任のリスクから守るために保険を加入する訳なので、この期間に無保険で走行中事故があれば保険対応がないので、ドライバーは高額な損害賠償のリスクも負うことになります。


デメリット等級だけでなく事故歴も引き継がれます

事故の履歴があるために等級ダウンしていますから、もちろん事故有係数期間も引き継がれます。

1~5等級のデメリット等級は13ヶ月経過しないとリセットされないのと同じで、事故有係数期間も満期日または解約日から13ヶ月経過しないとリセットはされません。


絶対にリセットが出来ない

13ヶ月ルールにより絶対にリセットされることはありません。こんなケースだったらどうなのかを見ていきましょう。

同居家族に名義変更した場合

契約者が変わっても等級リセットはされません。1~5のデメリット等級は、配偶者・同居親族であっても等級を引き継ぐルールになっています。

新車購入して乗り換えた場合

こちらも結論から言うとリセットされることはありません。車両入替になるためそのままデメリット等級が引き継がれます。ただし、増車の場合は、デメリット等級を引き継ぐことはありませんが、契約後、すぐに解約手続きをすると車両入替と保険会社が判断することもあります。その場合は契約内容変更をしないといけなくなります。

車を譲渡した場合

所有している車を友人に譲渡した場合、必ず名義変更をして譲渡しましょう。車を譲ってもらった友人にもデメリット等級が引き継がれてしまうケースです。

車検証上の所有者を変更しないまま自動車保険の契約をすると、旧所有者の履歴が残っているからです。

契約書作成時に車検証の提示や車両所有者や車体番号を記載するため履歴から分かってしまうからです。

自動車保険のデメリット等級にならないために

デメリット等級にならないようにするためには無事故であることです。

事故で車両保険を使うと車の修理内容によっては1等級もしくは3等級ダウンに、事故有係数期間が適用されます。

6等級から8等級の契約者は、保険を安易に使わずに、実費で修理が出来るかどうかも考える必要があります。



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自動車保険の13か月ルールとは?【まとめ】

13ヶ月ルールは、デメリット等級をリセットして新規契約で入りなおすことを防ぐためのものです。

さらに保険料負担の公平性と不平等にならないようするための意味でもあります。

また13ヶ月以上待てば等級リセットされますが、その間、無保険で車を運転することになり、事故した際のリスクは保険料アップより高くなります。

無事故を継続し、毎年の契約更新で確実に1等級ずつ上げていくことが大事ではないでしょうか。