自動車保険を夫婦でまとめることは可能?そのメリットを徹底解説!

ご夫婦で自動車を1台毎に保有している人も最近では多いのではないでしょうか。

特に地方では家族一人に1台というぐらい車は必需品です。

自動車に関する維持費は年々上昇しており、自動車保険も例外ではありません。


できる限り保険料を安く抑えたいと思われます。

今回、夫婦で自動車保険をまとめることで保険料を節約する方法をご紹介します。




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自動車保険の種類について

自動車保険にはノンフリートとフリートの契約があります。フリート契約は10台以上保有していることが条件で、契約者のほとんどが法人または個人事業主です。

保有する全車両を一括りで契約することで割引も高いです。

一方で、ノンフリート契約とは9台以下の保有で、1台毎に個々に契約します。ほとんどが個人の方の契約です。

自動車保険を夫婦でまとめる方法とは

9台以下のノンフリート契約ならまとめることが出来ないと思われるかもしれません。10台以上保有している家族など皆無でしょう。

また多くても2~5台が多いところだと思います。

個々に契約すると保険料もそれなりに割高になりますが、個人向けのミニフリート(ノンフリート多数割引)契約があります。この割引を使用することで保険料が節約出来ます。

ミニフリート契約とは

上記のようにご夫婦で別々に車を保有していれば契約が可能です。ミニフリートとは、同一世帯で保有している自動車が2台以上であれば契約ができます。

例えば旦那がA保険会社、妻がB保険会社で自動車保険の契約をしています。妻のB保険会社を解約し、旦那のA保険会社でまとめて契約をすることを言います。


ミニフリート(ノンフリート多数割引)の割引率

車の保有台数により割引率が設定されています。保険会社によって異なる場合がありますので注意が必要です。

ここでは東京海上日動火災保険を参考に割引率を見ていきます。

台 数 / 2台 / 3~5台 / 6台以上
割引率 / 3% / 4%  / 6%
引用:https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/service/auto/total-assist/ryokin-keiyaku/discount.html#anc-10

ミニフリート契約の適用条件

1)記名被保険者について
記名被保険者は保険契約者本人、契約者の配偶者、契約者の同居の親族が適用されます。
契約者も基本は契約者本人または配偶者の名で保険契約をする必要があります。
2)保険始期日を統一にする必要がある
ノンフリート契約にしている複数契約をひとつの契約にまとめるには、保険始期日を統一する必要があります。

例えば、旦那の自動車保険の始期日4月1日とします。妻の保険満期日は8月1日ですが、満期を前に解約する必要があります。また複数台あれば満期前に解約する必要があります。
3)引き落とし口座が同一であること
夫婦間でも家計が別々のご家庭もありますが、ミニフリート契約の場合は引き落とし口座をどちらかの口座にまとめなければなりません。


ミニフリート契約で自動車保険を夫婦でまとめるメリット

ここでは夫婦でまとめた場合のミニフリート契約のメリットを見ていきましょう。

ノンフリート多数割引により保険料が節約

ノンフリート契約は1台毎に個々の自動車保険に契約をしているため保険料としては割高です。

夫婦間で複数所有であれば最低でも2%は安くなるため、同じ保険でもまとめた方がお得です。

月払いでも保険料が年払いと同じ

自動車保険の支払いは月払いにすると保険料が5%高くなります。年払一括で保険料をお支払いできればいいですが、等級や補償内容次第では一括で保険料を支払うのは大変です。

また月払いだと複数台数分割増保険料を支払うことになります。

そこでミニフリート契約にすると月払いでも保険料の割増がないため、支払いも楽になるだけでなく、保険料の節約になります。

自動車保険満期日の統一で更新漏れがない

夫婦別々で保険契約していると満期日が違うため更新漏れの心配がありますが、統一することで更新漏れが防げることだけでなく、保険を把握することも可能です。

ミニフリート契約でまとめる際のデメリット

ここでは夫婦でまとめた場合のミニフリート契約のデメリットを見ていきましょう。

保険始期日を統一することで割高になるケース

保険始期日を統一することがミニフリート契約の条件ですが、場合によっては割高になるケースがあります。

1台の保険始期に合わせる必要がありますが、解約タイミングによっては割高になります。

今までの保険が短期契約となって割増保険料が発生するケースや保険等級が上がる直前で解約するとまた1年間、同じ等級での契約となり、来年度以降に等級が上がるのを待つ必要があります。

一例ですが、4月1日付で旦那の契約しているA保険会社にまとめます。

妻のB保険会社で契約している保険は現在14等で8月1日満期によって15等級に上がる予定ですが、4月1日付で解約をすると4月1日より14等級で1年過ごす必要があります。


解約したした場合解約返戻金が日割りで戻ってこない

年払いしている人のお話になりますが、保険会社によっては解約した場合の解約返戻金が日割解約ではなく、月割解約となるケースがあります。

日割解約の場合は中途更改契約で、同じ保険会社であれば戻ってくる可能性はあります。解約の際は一度、切り替える保険会社に確認はしましょう。




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自動車保険を夫婦でまとめるメリットデメリット【まとめ】

夫婦で自動車保険をまとめることは保険料の節約だけでなく、保険管理もしやすいなどのメリットがあります。

しかしながら、安さだけでミニフリート契約をしてしまうと等級進行が遅れることや、もし事故をしていて事故有係数期間であれば期間解消が遅れるなど逆に保険料が節約になっていないこともあります。

まずは今ある保険契約証券をご確認いただき、等級進行の遅れがないなどデメリットがなくて複数台の保有をしていれば、一度保険の見直しをしてみるのもいいのではないでしょうか。