スカイラインの中古が安い理由は?不人気なのか徹底検証!

スカイラインの中古価格が安いという声がありますが、本当なのでしょうか?

中古価格が安い理由としては、一般的に不人気の車種だからというものがあります。

あるいは今の時代ですと、たとえば燃費が悪い車種というカテゴリーが思いつきます。


しかし、スカイラインは不人気だから安い、あるいは燃費が悪いから安いという理由づけは、どうにも納得できません。

不人気とは思えませんし、スカイライン好きが燃費を気にするとも思えないからです。

今回は、スカイラインの中古価格は本当に安いのかという点について、その真相を探ってみます。

なお、この記事で引用する中古車の流通台数や価格帯は、すべて2023年9月上旬のものです。



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スカイラインの中古相場は?

スカイラインの中古相場はどれくらいなのでしょうか。

中古車検索サイトでざっと検索してみると、上は7,000万円前後という凄まじいモデルから、下は40万円前後まで、まさにピンキリという感じです。

少なくとも、スカイラインが一概に不人気というわけではなさそうです。

*スカイラインの中古で高いモデルは?

スカイラインの中古には、2,000万円以上の超高値で取引されるモデルがありますが、そのモデルはほぼ例外なく次の3つです。

・3代目のC10型(1968~1972年製造。いわゆるハコスカ)
・8代目のR32型(1989~1994年製造。いわゆる超感覚スカイライン)
・10代目のR34型(1998~2002年製造)

3代目は一種の骨董価値を含んでいると思われますが、8代目と10代目はスカイラインらしさが前面に出たモデルで、専門家の間でも評価が高いモデルです。

特に高値なのが10代目で、現時点でリア部分に「羽根」をつけた最後のモデルです。


*スカイラインの中古で安いモデルは?

スカイラインの中古には、100万円を切る価格で叩き売りされているモデルもあります。

スカイラインの中古で安いモデルを洗い出すと、ほぼ例外なく次の2つです。

・11代目のV35型(2001~2007年製造)
・12代目のV36型(2006~2016年製造)

こちらも専門家の間では、スカイラインらしさを放棄したモデルとして有名です。

V35型がお披露目された時の衝撃は忘れがたく、その時を境にファンが離れていったと言って間違いありません。


*スカイラインの中古は本当に不人気?

すでに明らかなのは、中古車市場でスカイラインが不人気なわけではないということです。

2000年前後までに製造された一部モデルについては、当時であれば想像もできなかった超高値で取引されています。

もちろん不人気な車種もあり、その安い理由を聞かれれば、間違いなくスカイラインらしさを失ったモデルだからということです。


スカイラインのライバル車種の中古相場は?

他のライバル車種との比較もふまえないと、公平な議論はできません。

ここでは、同じ日産の車種から、スカイラインとファン層が似ていることで有名なシルビアとフェアレディZ、ライバルメーカーからトヨタ・スープラを取り上げて比較しましょう。

*日産・シルビア

シルビアは、スカイラインと人気を分け合った日産のクーペです。

バブル期の頃は、スカイラインに手が届かない若い車好きを中心に人気がありました。

2002年に製造を終了しており、それだけに中古相場が気になります。

調べてみると、中古流通台数はスカイラインの4分の1ほど、上は1,000万円ちょっとから、下は100万円前後までという感じです。

しかし、スカイラインのような超高値のモデルは見当たらず、安い理由という点ではシルビアを取り上げる方が妥当と言えるほどです。

*日産・フェアレディZ

フェアレディZは、日産が誇る正真正銘のスポーツカーとして今も製造が続き、スカイラインとの競争も現在進行形です。

フェアレディZの中古流通台数はスカイラインの3分の2ほどで、スカイラインより購買層が狭いと考えられるわりには多いと言えます。

しかし価格帯はと言うと、高くて1,500万円の手前、安いと40万円前後の叩き売り状態で、新旧モデルの違いも大きくありません。

つまり、一見人気があるように見えるものの、スカイラインのような超高値モデルはさほどないということです。



*トヨタ・スープラ

トヨタ・スープラは、スカイラインほどではないものの、セリカの1モデルだった時代からすでに半世紀近くの歴史を持ちます。

バブル期の頃の2代目A60型や3代目A70型は、ヘッドライトを出し入れできる格納式であり、その鮮烈な印象は今も忘れられません。

また、4代目A80型のスマートさは、スカイラインも及ばないと思わせるほどでした。

スープラにはブランクがあり、2019年に17年ぶりの復活を果たしています。

そのためか、スープラの中古流通台数は非常に少なく、200台あるかないかです。

価格帯は、上が2,000万円前後から下は150万円前後となっており、スカイラインよりも底堅い印象です。

希少性が価格を下支えしていると見て間違いありません。



スカイラインの中古価格を決めている要素

もう明らかだと思いますが、スカイラインの中古が安い理由と言っても、場合分けして答える必要があります。

叩き売り状態のモデルがあるのは確かですが、他の車種が及ばないほどの超高値モデルもあります。


*そもそも中古相場は何で決まる?

中古車の相場は、複数の要因がからんで決まっています。

すでに製造が終了しているから高い、あるいは逆に、製造台数が多いから安いという単純な因果関係は設定できません。

第1に、希少性があれば高値になりやすいという傾向は確かにあります。

トヨタ・スープラが好例ですが、スカイラインだとC10型です。

第2に、製造台数が多くても、それを超えるほどの需要があれば高値になります。

スカイラインだとR32型やR34型です。

このどちらにも当てはまらないのは、製造台数が少ないわりには高くないという車種です。

この記事で取り上げたところでは、シルビアやフェアレディZです。

*燃費も悪ければ不人気なのは当然

一般的に、新車より中古車の方が安いのは当たり前です。

そもそも安いから中古車を選ぶのであり、わざわざ高値の中古車を選ぶということは、それだけ希少価値を見出しているということです。

つまり、高値の中古車を選ぶ人は、他の要素を犠牲にしても希少性を重視する人です。

たとえば、スカイラインやスープラを愛する人が燃費を気にするとは、とても思えません。

燃費を気にするのであればコンパクトカーや軽自動車の最新モデルを選ぶべきであり、環境基準が古い中古車は、それに見合うほど安い時にのみ買うべきです。

ですから、V35型やV36型のように、燃費は悪いしスカイラインらしさもないというモデルが不人気になるのは当然でしょう。




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スカイラインの中古が安い理由【まとめ】

今回の記事では、スカイラインの中古が安い理由ということで、不人気さや燃費といった視点から検討してきました。

結論を言えば、スカイラインの中古には新築の一軒家が建つほどの超高値モデルがあるし、不人気で安いのはV35型やV36型など一部だということです。

今回の記事を書いていて痛感したのは、データをふまえない印象論がいかに危ういかということです。

議論を展開する際には、エビデンスがあるかチェックする姿勢を忘れないようにしたいものです。