味噌汁はメリットばかりじゃない?実はデメリットも!栄養士が解説
味噌汁というと、どんなイメージを浮かべますか?
「野菜が摂れてヘルシー」「味噌が体に良い」「ご飯には味噌汁が必需品」こんなイメージの方も多いのでは?
手軽に作れて健康的なイメージの味噌汁ですが、実はデメリットもあるんです!
「味噌汁のメリット、デメリットって?」
「どのくらい食べるのがいいの?」
そんな疑問に栄養士がお答えしていきます。

味噌汁を食べる栄養学的なメリットは、何といっても野菜が手軽に摂れるところです。
味噌も古来から「医者いらず」と言われるほど健康効果の高い食べ物です。体も温まって良いことばかりのように思える味噌汁ですが、デメリットもあります。
それは簡単に塩分の摂り過ぎになってしまうこと!味噌汁は毎食では無く、1日1食か2食程度に抑えるのが良いでしょう。
味噌汁のメリットって何?
塩分の摂り過ぎになりやすいとは言いましたが、適量を摂るならばメリットの方が遥かに大きいです!
おおまかに言うと「手軽に野菜が摂れる」「他の料理であまり使わない味噌を摂取できる」のが味噌汁を飲む大きなメリットです。
調理が簡単でどんな野菜とも相性の良い味噌汁は野菜を摂るのにピッタリ!たっぷりねぎを入れても良いですし、ナスや根菜とも相性が良いです。
わかめやキノコ、豆腐など健康に良い食材も一緒に食べられて体にも嬉しい1品です。
また、普段の献立ではあまり登場しない味噌をコンスタントに食べられるのも魅力の一つ!味噌は大豆の成分がこうじによって分解され、吸収しやすい形になって含まれています。
味噌に含まれる必須アミノ酸やビタミン類は体にとってとても大切なものです。
味噌汁にデメリットってあるの?
味噌汁を飲むデメリットはズバリ、塩分を摂り過ぎてしまうこと!
各家庭によりばらつきはありますが、味噌汁1杯にはおおよそ1.2~2g程度の塩が含まれていると言われています。
1日の塩分摂取量の目安は、日本人男性で7.5g未満、女性で6.5g未満と言われています。WHOの基準では1日5g未満が望ましいとされています。
毎食味噌汁を食べていては、1日の塩分摂取量の目安の大部分を味噌汁だけで摂取してしまうことになります。
塩分を摂りすぎると高血圧症になりやすく、動脈硬化の原因にもなると言われています。
日本人が摂取している塩分量は1日あたりの平均で男性11g、女性9.3gとなっています(平成30年時点厚生労働省調べ)摂取目安と比べても、日本人は普段から塩分を摂り過ぎていることがわかります。
味噌汁はどのくらいが適量なの?
「味噌汁の1日あたりの摂取量は、どのくらいがいいの?」と思ってインターネットで調べると、隔日が良いだとか、毎食摂った方が良いだとか、色々なページが出てきます。
「結局どうなのよ?」と思いますよね。
これは「なんのページが言っていることなのか」で結論が変わってきます。
例えば味噌のメーカーのページならば味噌をたくさん買ってほしいですから、「毎日の味噌汁習慣」だとか、「味噌は栄養豊富!1日3杯で健康に!」等々書いてあります。
反対に高血圧予防のページならば、「毎食味噌汁は危険」「塩分過剰摂取に注意」と書いてあります。
味噌の栄養に注目するのならば毎食食べるのも間違っていないですし、塩分に気を付けるのならば毎食食べるのは食べ過ぎですから、高血圧予防のページが言っていることも正しいです。
栄養士の筆者の考えとしては、「基本は1日1杯。2杯の日があっても大丈夫。
3杯になったら他の食品で意識的に塩分を減らす」健康な成人ならばこのくらいで大丈夫だと思います!
塩分摂取量は味噌汁以外の食べ物にも大きく影響されますから、一概に味噌汁だけでどうとは言えません。
しかし、塩分量と摂取したい栄養の兼ね合いを考えるとこのあたりが目安として良いのではないかなと考えます。
持病があって医師等の指示がある場合はそちらに従ってください。
味噌汁のメリットとデメリットとは?【まとめ】
味噌汁のメリットとデメリットについてまとめました!
味噌汁のメリットは「野菜が手軽に摂れること」「味噌をコンスタントに摂取できること」です。味噌には大豆よりも吸収されやすい形の必須アミノ酸やビタミン類がたくさん含まれています。
味噌汁のデメリットは「塩分を摂り過ぎてしまうこと」です。食べ過ぎなければ問題はありませんから、健康な成人であれば「基本は1日1杯。
2杯の日があっても大丈夫。3杯になったら他の食品で意識的に塩分を減らす」のを目安に食べ過ぎないようにしましょう。
医師等から食事の指示を受けている方はそちらに従ってくださいね!