バジルの茎が茶色く変色した理由とは?木質化してしまったときの対処法

バジルを育てていると、順調に収穫できていたのに、茎の根元が茶色くなってきて、枯れてきているのではないかと心配になる事ありますよね。

これは木質化といって枯れているわけではなく、植物が長く丈夫に生きるための変化なんですね。


バジルは一年草ですが、熱帯地方では半低木に分類されているそう。よってある程度成長すると、下の方の茎から木質化してきます。

今回の記事は、木質化してしまったバジルの原因とその後の対処方について詳しく説明していきたいと思います。



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バジルが木質化する理由

バジルはシソ科の一年草ハーブです。原産地では多年草として扱われている種類もありますが、日本の高温多湿には強い反面、冬の寒さには弱く、枯れてしまうケースが多いため、一年草として扱われています。

ローズマリーやラベンダーは分類の名前に低木とついているので、やがて木になっても仕方がないと思えるのですが、バジルは一年草と分類が草になっています。

しかも、一年草とありますが手をかければ何年でも冬超しできる多年草にもなるとのことで、もはや何だかよく分かりませんよね。

でも、草と木の定義って、案外両者を例外なくぴったり二分割出来ていないそうで。

その辺は、人間の世の中も、男女がはっきり二分割出来ないっていうのとどこか似ていますね。


バジルの茎が茶色くなってしまったときの対処法


木質化が進んでしまうと、やがて新たな葉が出にくくなり、枯れてしまうこともあります。
対処法としては

・木質化を遅らせる方法=切り戻し
・木質化をリセットする方法=挿し木

の、2種類があります。



切り戻してバジルの木質化を防ぐ

切り戻しとは、木質化した枝をばっさり切って、株元の方から新たな枝を出させる方法です。

何もせずに育てていくと、株の下の方から徐々に木質化が進んでいきます。切り戻しをするときは茎に見られる新芽に注目しましょう。

新芽を残して切り戻しをすれば、切り口付近の新芽が伸びて新たな枝となります。

新芽が何もない場合は、既に老化が進み過ぎていて切り戻しが難しい状況です。こういった場合は、挿し木で新たな株を作る必要があります。


挿し木してバジルの木質化を防ぐ

挿し木とは、切りとった茎を別の株として育てていく方法です。切りとった茎の上の葉を2、3枚残して、下の方の葉を全て取りのぞきます。

赤玉土を湿らせ茎を挿し、根が出るまで土が乾燥しないように水やりを続けます。明るい日陰で管理しながら、根が十分に生長してきたら鉢やプランター、庭に植え替えます。

また、水挿しで発根させてから挿し木をする方法もあります

水を入れたグラスに枝を入れておき、根が出るまで毎日水を入れ替えると成功率が上がりますよ。

十分に根が出た後であれば土に植え変えられますが、土で挿し木したものよりも弱いので、しばらくは土が乾燥しないように水やりを続けて育ててくださいね。


木質化したところからも発芽はする

植物は若い新しい芽に栄養や養分がまず行きます。茶色く木質化してしまった所は、上の伸びる部分を切るとその分栄養が回ってくるので、完全に木質化した部分からも、あらたに葉が出る可能性はあります。

でも、やっぱり木質化していないとこのほうが新しい葉が出やすいので、なるべく木質化は防いでおきたいですね。



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バジルの茎が茶色になった時の対策【まとめ】

今回はバジルの茎が茶色になった時の対策について解説しました!

料理の中に、バジルを入れるのが大好きなので、我が家でも何とか長持ちさせるために何度かバジルを育ててみましたが、冬越しさせるのは難しかったです。

一年草と割り切って育てれば木質化も気にはなりません。

木質化を遅らせる切り戻しと同時に、挿し木を行えばバジルの株数が増えるので、収穫量も増えます。今回の記事を読んで、是非試して見て下さい。