お内裏様の被っている帽子はなに?簡単な作り方をご紹介

桃の節句のひなまつりが近づくと、一年ぶりにお雛様とご対面です。
去年飾ってから一年も経つと、飾り方の記憶もあやふやになり、お雛様たちの座る場所、持ち物、被るものなど、こうだっけかな?と家族でわいわい飾るのは楽しいものです。


お内裏様の男雛と女雛の頭の飾りは特徴的なのですぐにわかりますが、ふと、正式な名称はなんだろう?と疑問になりました。
我が家では、通称「帽子」と呼んでいましたが、きっと正式な名称があるはず!と思い、調べてみました。

すると、わかりましたよー!
男雛の帽子は「冠(かんむり)」、女雛の頭飾りは「平額(ひらびたい)」が名称だそうです。

で、その頭飾りを手作りして、子どもたちをお雛様にしようと思いついてしまいました。
手作りするためには、冠や平額について知っておく必要があると思い、少し詳しく調べてみましたので、ご紹介してみようと思います。


冠や平額の簡単な作り方もご紹介しますので、みなさんも子どもさんをお雛様にしてみませんか?




お内裏様(男雛)の帽子は「冠」

お内裏様の男雛が被っている帽子は、冠と呼ばれるものです。

朝廷に出仕するときや大事な行事に出席するときに、正装として被らなければならない帽子です。
冠は烏帽子と似ていてを混同してしまいそうですが、烏帽子は日常で被る帽子なので別物です。



冠の後ろには、薄くて細長い羽根のようなものがついていますね。
これは纓(えい)と呼ばれるもので、身分によっていくつかの種類があるそうです。
お内裏様の直立した纓は、「立纓(りゅうえい)」と呼ばれ、最高位の天皇だけが使うことができます。


真っすぐに立った纓をつけるのが作り方のポイントですね。


お内裏様(女雛)の髪飾りは「平額」

大垂髪(おすべらかし)という特徴のある髪形をしたお内裏様の女雛の頭には、金属製の平たい髪飾りがついていますね。
正装の時に、髪あげして額の上に飾るものです。


金色の平たい飾りを作ると、平額っぽくなりそうですね。



帽子を手作りしてお内裏様に変身してみよう

お内裏様の頭の飾りがどのようなものか分かったところで、特徴を捉えたものを簡単に手作りしてみませんか?
お雛様の横で、子どもたちがお内裏様に変身すると一層盛り上がること、間違いなしです。
楽しいひなまつりの思い出になりそうですね。



用意するもの

  • 黒色と金色の画用紙
  • 色紙やシールなど平額の飾りになるもの
  • 冠用の紫のひも
  • 厚紙
  • U字ピン
  • はさみ
  • のり


黒い画用紙で冠を作成


  1. 帽子の上の部分を丸く切り取り、帽子の後ろの高くなった部分と纓を差す切り込みを入れておく。

  2. 帽子の高くなった部分を画用紙を切って作成する。
    纓は立纓になるように切り取って真っすぐにしておく。

  3. 次に画用紙を頭のサイズに合わせて細長く切り、片側に浅く切り込みを何か所か入れておく

  4. ③を輪っかにして糊付けし、切り込みを内側に折り曲げて①の帽子の上部を載せることができるようにしておく

  5. それぞれのパーツが出来上がったら組み立てて、紫のひもをつける。


金色の画用紙で平額を作成


  1. 金色の画用紙を平額の形に切り取り、厚紙などで厚みを持たせる。

  2. 色紙やシールで、飾り付ける。

  3. U字ピンで髪に留めることができるようにする。



いかがでしょうか?
簡単ですが、特徴を捉えた頭飾りができたと思いませんか?
ここでは画用紙で作ってみましたが、フェルトで作るともっと良い感じになりそうです。


お内裏様の被っている帽子はなに?簡単な作り方をご紹介【まとめ】

ここでは、毎年飾っていながら、はっきりと知らなかったお内裏様の帽子について調べてみました。
そして、どのようなものか特徴がわかったところで、簡単な作り方をご紹介しました。


お雛様を飾るだけで、ひなまつり感は高くなり盛り上がるものですが、子どもたちもお内裏様にかわいく変身させてあげると、一層楽しくなると思います。
お雛様の頭の飾りや、名称、意味を言い聞かせながら、子どもと一緒に帽子や髪飾りを作ってみるのも、楽しい思い出のひとつになりそうです。


素敵なひなまつりを過ごすことができますように。



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