ちらし寿司の日持ちは?野菜室で保存するのは要注意!正しい保存法を紹介

ちらし寿司をたくさん作って余ってしまったことはありませんか?

「ちらし寿司って保存出来る?」
「どうやって保存したらいいの?日持ちはどのくらい?」
「お刺身をのせてしまったけど保存出来る?」

食べきれずに取っておきたい時はそんな疑問が浮かびますよね。


結論から言うと、ちらし寿司は常温でも冷蔵でも保存できます。ただし、常温で保存できるのは「生ものを使っていない」かつ「気温が低い」時だけです。

冷蔵庫に入れる場合はお米が硬くなるので野菜室に入れるのがオススメ!生ものをのせた場合は野菜室での保存はNGです!

2日以上食べない予定なら、冷凍保蔵しましょう!

保存方法と日持ちについて解説します。



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お刺身をのせたちらし寿司は野菜室に入れないで!

お刺身をのせたちらし寿司は日持ちしません。

当日中に食べきりましょう。

お寿司は野菜室で保存すればOKと聞いたことがあるかもしれません。

しかしこれ、実はお刺身をのせた寿司にはオススメ出来ない方法なんです。

お刺身の保存温度は4℃以下が望ましいです。一方、野菜室の温度は約5℃~10℃に設定されているものが多いので、野菜室ではお刺身を安全に保存することは出来ません。

野菜室で保存できるのはいなり寿司や、お刺身をのせていないちらし寿司など、生ものの無いお寿司だけです。

どうしてもお刺身をのせたちらし寿司を保存したい場合は、お刺身の保存温度に合わせて冷蔵室に入れ、ご飯が硬くなる前に食べきりましょう。


ちらし寿司を常温で保存する場合

冬の間は暖房のかかっていない部屋に限り、常温で保存出来ます。日の当たらない涼しい所に置いて、その日の内に食べきりましょう。

気温が10℃を超える温かい季節は常温保存はNGです。

ただし、お刺身やイクラなど生ものをのせてしまった場合は冬でも常温保存できません。

一度のせてしまった生ものを取り除いた場合も、食中毒のリスクは変わりませんので、常温保存は避けましょう。


ちらし寿司を冷蔵保存する場合

冷蔵庫で保存する場合の日持ちは2日程度です。

「冷蔵庫に入れるとご飯が硬くなる!」

その原因はご飯の「β化」にあります。

少し難しい話ですが、生の硬い米粒はβでんぷんと呼ばれ、これを柔らかく炊くとお米がα化して食べられる状態になります。

炊いたご飯が冷やされるとまた硬いβでんぷんに変化します。これを「β化」と呼ぶのです。

簡単に言うと、炊いたご飯を冷やすとボソボソで硬いご飯になるということです。

「ご飯の老化」とも呼ばれるこの現象は、0℃から4℃でもっとも早く進行します。この温度はちょうど冷蔵室と同じくらいの温度です。

ご飯を冷蔵保存する場合は、冷蔵室より少し温度の高い野菜室に入れると、「ご飯の老化」を遅らせることが出来ます。


「β化したご飯=冷蔵庫で硬くなったご飯」は消化にも良くないので、ちらし寿司に限らず、ご飯を冷蔵保存する時は野菜室に入れてください。

野菜室で保存できるのも、常温同様、生ものをのせていないちらし寿司に限ります。
刺身やイクラなどはご飯とは別に冷蔵室のチルドやパーシャルで保存しましょう。



ちらし寿司を冷凍保存する場合

実はちらし寿司は冷凍保存も出来るんです!

他の保存方法と同様に生ものは保存できませんが、加熱した食材で作ったちらし寿司や、市販のちらし寿司の素を使ったものならば、冷凍で2~3週間保存できます。


冷凍の仕方は普通のご飯と同じように、1食ずつラップで包んで凍らせるだけ。
以下の食材は冷凍に向きませんので、冷凍保存したい場合は入れないようにしてください。


生もの
スライスしたキュウリ
たまご
こんにゃく

いずれも、鮮度や食感の変化が大きいので、冷凍保存する時には入れないようにしましょう。



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ちらし寿司の日持ちは?【まとめ】

ちらし寿司の日持ちや保存方法についてまとめました。

ちらし寿司は冬の間なら涼しい部屋で常温保存が可能です。常温の場合はその日の内に食べきってください。

冷蔵で保存する場合は野菜室に入れるとご飯が硬くなりにくいです。

野菜室での日持ちは2日程度なので、2日以上食べない場合は冷凍で保存しましょう。

冷凍の方法は普通のご飯と同じようにラップで1食ずつ包むだけ。食感の変化しやすいキュウリやこんにゃくは冷凍には向きません。

いずれもお刺身やイクラなど生ものをのせた場合は保存できませんので、保存する分には生ものをのせないようにしましょう。

ちらし寿司に限らず、生ものをのせたお寿司は野菜室での保存はNGです。どうしても生ものをのせたちらし寿司を保存したい場合は、冷蔵室に入れ、ご飯が硬くなる前に食べきりましょう。