ひなあられはいつ食べるのが正解?ひなあられの由来は菱餅にあり!

ひな祭りの定番のお菓子といえばひなあられですが、ひなあられが元々何から作られていたか知っていますか?

実は、ひなあられの元々の材料は「菱餅」だったのです!

菱餅を外でも食べやすくするために、砕いてあられにしたのがひなあられの由来であると言われています。

「どうして菱餅をあられにしたの?」
「ひなあられの色にはどんな意味があるの?」
「いつ食べるもの?どんな食べ方が良いの?」


そんな疑問にそってひなあられについて解説します。

菱餅をあられにしたのは「ひなの国見せ」という遊びが由来で、一年の幸せや桃の節句の情景を表してカラフルな色がつけられています。

基本的に食べ方やいつ食べるかは決まっていませんが、せっかくですから意味や由来を知って食べるとお子様の食育にもいいですね!



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ひなあられの由来は?

ひなあられが食べられるようになった理由は、「ひなの国見せ」という行事が関係しています。

「ひなの国見せ」とは江戸時代の遊びで、ひな人形を持って出かけ、ひな人形に外の世界を見せてあげるものです。

現代風に言うと「ぬいぐるみを持ってピクニック」といった所でしょうか。

なんともメルヘンで可愛らしい遊びですが、ひな人形はただのお人形ではなく、「女の子にふりかかる災厄を引き受けてくれるもの」と考えられています。

大切な娘の身代わりとなってくれるひな人形ですから、それだけ大切に扱われていたのですね。

そのひな人形を持って外の野山や川を見せてあげる際に、外でも菱餅を手軽に食べられるようにと作られたのがひなあられです。

ひなあられはいつ食べる?どうやって食べる?

鏡餅などは食べる日が決まっていますが、ひなあられは厳格にいつ食べるのが良いと決められているわけではありません。

いつ食べても大丈夫です。決められた食べ方も特には無いようです。

「ひなの国見せ」の意味合いを辿れば、「ひな祭りの時期の晴れた日にひな人形を連れて外で」食べるのが1つの正解と言えます。

しかし、現代では「ひなの国見せ」は一般的ではありませんし、ひな人形のお顔や衣装の色褪せの原因になりますので直射日光は厳禁です。

より良いタイミングで食べたいのであれば、せっかくのお供えですから、ひな人形が出ている内に一緒に食べてあげるのが良いのではないでしょうか。

ひな人形は直接触れて遊ぶことで災厄の身代わりになってくれると言われています。

室内でも、お子様と一緒にひなあられを食べて、たくさん遊んで「ひなの国見せごっこ」が出来れば、お雛様もきっと喜んでくれると思いますよ!


ひなあられの色の意味は?

ひなあられは菱餅を原型としていますから、多くの場合、「ピンク、白、緑」の3色で出来ています。

菱餅の色は下から順に「緑、白、ピンク」の順に重なっています。これは、「新緑の上に白い雪が積もり、桃の花が咲いている」という情景を表しています。

この3色は桃の節句のころの景色をイメージしたものなんですね。

まだ、この色にはそれぞれ別の意味もあります。

緑は「健康」、白は「清純」、赤は「魔除け」です。

4色のひなあられを食べる地域もあります。この場合、「桃色、緑色、黄色、白色」のものが多いです。

この4色は四季を表していて、「1年間ずっと幸せでありますように」との願いが込められています。

地域によって違うひなあられ。醤油味やかりんとうも!?

ひなあられといえばカラフルな甘いあられやポン菓子をイメージする方が多いと思いますが、実は全く違うひなあられを食べる地域もあるんです。

北海道ではかりんとうをひなあられとして食べます。

関西では醤油味やチョコレートでコーティングされたひなあられが人気です。鳥取県ではポン菓子と水あめで固めた「おいり」をひな祭りのお菓子として食べます。

特産品を使ったものや、生菓子など、地域によってひな祭りのお菓子はいろいろな種類があります。どうしてそれを食べるようになったのかという由来や食べ方も様々。

現代ではケーキでひな祭りを祝う家庭もあるように、地域や時代によって変化していくものなのですね。



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ひなあられはいつ食べるのが正解?【まとめ】

ひなあられの意味や由来についてまとめました。これを読み終わった頃にはひなあられについてぐっと理解が深まったはず!

ひなあられの由来は「ひなの国見せ」の際に外でも菱餅が食べられるように加工されたものです。カラフルな色には女の子の健やかな成長を祈る意味が込められています。

食べ方やいつ食べるかは決まっていませんが、せっかくですからお雛様が出ている内に一緒に食べるのが良いのではないでしょうか。

一口にひなあられと言っても、地域によってその形状は様々。大切なのはお子様の健やかな成長を祈る気持ちですから、お好きなひなあられでひな祭りを楽しみましょう。