ひな祭りの歌は怖い?楽しいはずなのにそう感じるのは何故?

ひな祭りの歌といえば、この「うれしいひなまつり」ですよね。
誰もが幼稚園や保育園で習って、歌ったことがあると思います。
♪灯りをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花♪
実は、女の子のお祝いのひな祭りを祝う歌なのですが、歌詞に怖いと言われる部分があるらしいのです。
そういえば子どもの頃、ひな祭りは怖いという話を聞いたような...
そして確かに曲調も、お祝いの歌にしては少し暗いような...


そこで、「うれしいひなまつり」が、なぜ怖いと感じてしまうのかを調べてみようと思います。
歌詞に込められた作詞者の悲しい事実や、歌詞から連想される伝統的行事の流しびななど、ちょっと怖そうな話が見えてきました。
そして、なぜ暗い曲調なのかについてもわかりましたよ。

怖がらず、最後まで読んでみてくださいね。


童謡「うれしいひなまつり」は、誰が作った?

「うれしいひなまつり」はサトウハチローが作詞、河村光陽が作曲をした童謡です。
サトウハチローが娘にひな人形をプレゼントしたときに作った歌で、その当時にとても流行し、広く普及しました。


サトウハチローの勘違いで歌詞の内容に何点か間違いがあり、歌の発表後に訂正を求める声がありましたが普及に間に合わず、間違ったまま広まってしまいました。



男雛と女雛を「お内裏様とお雛様」と呼び間違えたり、「赤い顔」をしているのを右大臣としているのが間違いです。

このことで、あれほど有名な歌にも関わらず、サトウハチローはこの歌を嫌っていたそうです。



ひな祭りの歌が怖いと言われる歌詞はここ!その理由は?

♪お嫁にいらした姉さまに よく似た官女の白い顔♪

この部分は、サトウハチローがお姉さんを想って作詞したのではないかと言われています。
そのお姉さんなのですが、結婚が決まった後、結核になって亡くなってしまいました。


官女の白い顔がなぜお姉さんの顔に似ているのか、そう考えると少し怖くないですか?
結核の症状が酷くなって顔色が白くなっているのか、亡くなってもうこの世のものではないから顔が白いのか... 怖っ


しかし、実際は子どもにひな人形をプレゼントした時に作った歌なので、そのような怖い意味合いを込めたのではないと思います。
一説にはお姉さんを登場させて、お姉さんに対するレクイエムにしたのだとも言われています。

♪着物を着替えて帯締めて 今日は私も晴れ姿
春の弥生のこの良き日 なによりうれしいひなまつり♪
この部分のどこが怖いの?と思われるかもしれませんが、怖い解釈のしかたがあるのです。
これは、ホントに怖いですよ~


ひな祭りは、「流しびな」が原型になっていると言われています。
流しびなは今でも各地で行われていますね。


人形を船に乗せて川や海に流し、自分や子どもの厄を身代わりに持って行ってもらうという伝統行事です。
楽しい行事のようですが、もともとは笑顔で行える行事ではありませんでした。


昔は人形ではなく、実際に女の子を流していたそうです。
そして、流す際には、綺麗な晴れ着を着せて...

ということから、この歌詞は、 身代わりに流される女の子が晴れ着を着て用意している姿が浮かんでくるのです。
なんだか、悲しい話ですね。



楽しいはずのひな祭りの歌なのに、曲調が暗くない?

「うれしいひなまつり」の歌詞が怖いとされることについてお話してきましたが、それでもやっぱり、ひな祭りは楽しいものです。
曲名にもうれしいとあるのに、なんだか弾むような曲調ではないですよね。
その理由もわかりましたよ。

この歌を作曲した河村向陽が、お琴に合わせて演奏できるように、日本音階という西洋音楽とは違う音階で作ったそうです。
これが、西洋音楽の短調のように聞こえるのでしょう。
音楽の授業で、楽しい曲調は長調、暗い曲調は短調と習いましたもんね。


しかし、「うれしいひなまつり」の曲調がスッと日本人の心に入ってくるのは、日本音階が使われているからなのかもしれませんね。





ひな祭りの歌は怖い?楽しいはずなのにそう感じるのは何故?【まとめ】

ここでは、ひな祭りの歌がどうして怖いと言われるのかについて調べてみました。
あくまで一説であるので、真実は作詞者のサトウハチローしかわかりません。


しかし、歌詞が持っている背景を知ると、今までとはイメージが変わってくるかもしれませんね。


サトウハチローは勘違いで歌詞を作ってしまい、その間違いを広めてしまったので、この曲を嫌っていたそうですが、日本人なら誰もが知っている普及の名曲になっています。
これからも、歌い継いでいきたいですね。

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