桃の節句とはまぐりの関係性を究明！その意味は？なぜお吸い物？

桃の節句の「はまぐり」には、どのような意味があるの？

はまぐりは1対2枚の貝殻を持つ二枚貝です。
日本では古来、二枚貝は女性を表していると言われたそうですよ。


はまぐりは元の対の貝殻以外とは、決してピッタリと合わないそうです。
この性質から、平安時代には二枚貝をばらして対になる貝殻を探す、「貝合わせ」という遊びがありました。
トランプの神経衰弱のようなゲームですね。



このようなはまぐりの特徴は仲の良い夫婦を表し、ピッタリと合う一人の人と巡り合い、ずっと幸せになってほしいという願いが込められているのです。
はまぐりは、女性の幸せの象徴になっているようです。
そういえば、はまぐりのお吸い物は結婚式にも縁起物として出されますが、このような意味を持っていたのですね。



女の子の健やかな成長を願い、無事に育ったら次は幸せな結婚ができるようにと、子どもの幸せを願い続ける親心は、昔も今も変わらず同じです。

桃の節句のはまぐりは栄養満点！

旬の食べ物は、栄養素がとても充実します。
はまぐりの旬は２月から４月で、桃の節句の時期は旬の真っただ中なのですね。

桃の節句が旬のはまぐりは、この時期、栄養価が高く滋養に富んでいます。


この高い栄養素を丸ごと食べるためには、、、そう！ お吸い物が一番適していますね！
栄養価を余すところなく取り入れるための、先人の知恵なのでしょう。


主な栄養素をご紹介しておきますね。
鉄分・カルシウム・タウリン・ビタミンB2、B12・亜鉛などなど、豊富な栄養素が含まれています。


貧血の予防や肝機能のアップ、骨の強化や動脈硬化の予防など、嬉しい効果がたくさんあります。
また、美肌効果や代謝アップ、骨粗しょう症予防など、特に女性がうれしい効果もたくさんあります。


高たんぱくで低カロリーなのも、はまぐりの特徴です。
これはもう、桃の節句には外してはならない行事食だけではなく、進んで体内に取り込みたいお料理ですね。

はまぐりのお吸い物は、簡単に美味しくできる！

はまぐりのお吸い物は、とても簡単に美味しく作ることができますよ。
さらっと作り方を、ご紹介しておきますね。

1. はまぐりの砂抜き
   はまぐりを３％の塩水につけて、一晩暗いところに置いておきます。
   全体がしっかりと浸かる高さの容器で、はまぐりは重ならないようにします。
   砂抜きが終わったら、貝同士をこすってキレイに洗っておきます。


2. 鍋にはまぐり、昆布、水を入れて煮立て、アクを取ります。


3. 沸騰したら昆布を取り出し、口が開いたらはまぐりもいったん取り出します。


4. 酒、塩、薄口醤油で味を調えます。


5. お椀に取り出しておいたはまぐりを入れて、お汁を注ぎ、三つ葉を飾ります。

こんなに簡単に、はまぐりのお吸い物はできますよ。
美味しく作るポイントは、はまぐりと昆布と水を合わせ、冷たい状態から火にかけることです。
こうすることで、はまぐりの栄養素と旨味を一滴も漏らすことなくしっかり頂くことができます。

桃の節句とはまぐりの関係性を究明！その意味は？なぜお吸い物？【まとめ】

桃の節句には、はまぐりのお吸い物をなぜ食べるのかについて、調べてみました。
はまぐりは、良縁や仲の良い夫婦の象徴。

女の子が良縁に恵まれて、幸せな結婚生活ができるようにと願う親の想いが込められていました。


また、桃の節句の時期がはまぐりの旬であり、お吸い物が豊富な栄養素をまるごと取り入れるのにぴったりの調理法だったようです。


ちらし寿司にピッタリのはまぐりのお吸い物はとても美味しいものですが、込められた意味を知ると、一層ありがたく美味しく頂けますね。
今年も女の子の幸せを願って、楽しい桃の節句になりますように。