四十九日が終わったら【忌明け】家族がするべきことは?

四十九日法要は忌明け法要とも言われます。
この日は故人だけではなく遺族にとっても大きな節目になります。

忌明けとは忌中だった遺族が普段の生活に戻ること。
故人が亡くなってまだ49日。
遺族はまだまだ大きな哀しみの中にいることでしょう。


しかし、遺族がいつまでも哀しんでいては故人も心配してしまいます。
四十九日が終わったら気持ちの切り替えが大事。
それと共にするべきことがいくつかあります。

実際何をすればいいのでしょうか。
四十九日が終わったら出来ることなどと合わせてご紹介します。



四十九日が終わったらすること

後飾り祭壇から仏壇へ位牌、遺影などを祀りかえます。
後祭り祭壇とは四十九日、または納骨まで遺骨を安置する仮の祭壇のこと。

地方によっては新盆に使用することもあるので、お寺に聞いておくと安心です。

仏壇がない場合は、忌明け前に用意しておきましょう。
仏具も揃えることになりますが、宗派に合ったものを選ぶことを忘れずに。
仏具店やお寺に相談して揃えるのが無難です。

仏壇に供えるものは水、お酒、塩、仏膳、お花などが一般的。
故人の好きなものは欠かさず供えてあげたいものですね。

次は葬儀への参列者や弔問いただいた方へのあいさつ状と香典返し。
あいさつ状は、参列弔問へのお礼の言葉と四十九日法要を済ませたことを連絡するもの。

次に遺品の整理。
故人宛ての手紙やメモ、書類などはとっておきましょう。
後から必要になることもあります。

一般的に形見分けは目上の人にはしません。
親戚や故人の友人など、それぞれの品にふさわしい人に使っていただきたいですね。
そして一周忌の前に新盆や初彼岸があればお迎えに備えましょう。




忌明け後に出来ること

四十九日が過ぎて忌明け後、遺族は普段どおりの生活へと戻ります。
しかし、故人の命日である一回忌までは遺族は喪中。
なので、なんでも出来るわけではありません。

年始のご挨拶や年賀状を送ること、正月飾りなども控えます。
結婚式などの慶事への出席も同じ。


結婚式の招待状をいただいた場合。
欠席理由に忌中、喪中と書くことはマナー違反です。
やむを得ない理由で、とお断りしましょう。

喪中でも忌明けには何が出来るようになるかというと…。
神社への参拝、祈願など。
お宮参り、七五三などで御祈祷いただくことも問題ありません。

しかし、お寺と違って神事は人の死を汚れと考えます。
神社に事前に問い合わせておくことをおすすめします。




忌明け後の気持ちの整理

人が亡くなるというのは本当に哀しく寂しいこと。
同居の家族や特に親しかった身内など…。
日が経つにつれ、いないことが現実のこととして実感がわいてくるもの。

それでも生きている者は生活していかねばなりません。
哀しみを乗り越えて日々過ごすことが何よりの故人への供養です。

忌明けとはこの日を区切りに、残された者が前を向いて歩き出すこと。
四十九日法要は故人のためでもあり、遺族のためのものでもあるんです。

もちろん、無理に哀しみから逃れようとすることはありませんよ。
物理的に故人は存在しません。
しかし、仏壇に手を合わせて思いを馳せれば故人を身近に感じられるから不思議。

手を合わせることは故人と会話をするということです。
毎朝ご飯や水を供えて手を合わせる人もいるでしょう。
行ってきます、ただいまと声をかける人もいます。

1日のうちの1回だけでもいい。
仏壇に手を合わせてみてください。
故人が側にいるような安心感が生まれるはず。

四十九日が終わって一回忌三回忌と法要を重ねて遺族は哀しみから立ち直っていきます。
しかし、それは忘れることとは違います。
何気ない時にふと思い出す。

これが故人のための1番の供養なのではないでしょうか。


四十九日が終わったら【まとめ】

人が亡くなるのは本当に哀しくて寂しいもの。
それでもやはり遺族は前を向かなくてはなりません。

四十九日が終わったら忌明けです。
少し気持ちを切り替えましょう。
それが故人のためでもありますから。

香典返しやあいさつ状、仏壇の用意などしなくてはならないことはたくさん。
遺品整理も忘れずに。
遺族があれこれ忙しくすること。
これは哀しみを紛らわせるために必要なことなのかもしれませんね。

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