正月飾りの干し柿にはどんな意味があるの?みかん等付属品について解説!

正月飾りの一つに鏡餅があります。

鏡餅は平安時代から続く日本の風習であり、年神様という正月の神様を迎えるためのお供え物です。

しかしお餅を飾るのに、干し柿やみかんの様な果物が付いているのを不思議に思ったことはありませんか?

この干し柿やみかんには、当然意味があります。今回の記事では鏡餅の意味や、干し柿やみかんを付ける理由を解説します。

スポンサードリンク

鏡餅がこんな形なのは何故?

昔の鏡は青銅製の丸いものであり、鏡餅は鏡の形に似ているところからきています。

そして鏡餅の上には、橙(だいだい)と串柿(串に刺した干し柿)を飾るものだと決まっています。

鏡餅は、お餅を八咫鏡(やたのかがみ)に、橙を八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)に、串柿を草薙剣(くさなぎのつるぎ)と見立てた「三種の神器」なのです。

いうまでもなく、三種の神器とは天皇家に代々受け継がれていた宝物で、本物を見ることは天皇ですら禁じられています。

鏡餅のみかんとは実は橙

鏡餅の上に飾られている果物は、一見みかんの様に見えますが、実は「橙(だいだい)」というものです。

橙はインドが原産地で、中国から日本に伝来しました。

橙の実は、冬になると緑色から「だいだい色」に変化します。それを木にならせたままにしておくと、翌年の夏には再び緑色に戻るのです。

その実は冬が来ると、再びだいだい色になり、また新たな実もついて、1本の木に2~3世代の実がなっている不思議な特徴があります。

これが、代々長く続くことを連想させて「だいだい」という名前を付けられました。

そこから、一家が代々栄えるようにという願いを込めて、橙が鏡餅に飾られるようになったとのことです。

ちなみに橙は柑橘類ですが、苦味と酸味が強いためポン酢くらいにしか使われていません。

西洋では「ビターオレンジ」と呼ばれており、マーマレードに使われています。日本では、ポン酢の材料として使用されています。

鏡餅に飾る串柿の理由

柿が正月飾りに使われるようになったのは、柿を「嘉来」と書いて「幸せがやって来る」という意味にしたことからです。

干し柿には種が一つ入っているので、そこから子宝に恵まれるという意味もあります。

実は「串柿」は2種類あり、1本の串に10個刺したものは「いつもニコニコ(2個2個)仲むつ(6個)まじく、共に白髪が生えるまで」という願いが込められています。

また、1本の串に5個刺したものは「一人一人(1個1個)が皆(3個)幸せに」との願いが込められています。

最近は小さい鏡餅を置く家庭が増えているので、5個タイプも人気があります。

鏡餅の付属品の意味

正月飾りの鏡餅は、基本的に天辺に橙を飾り、御幣(ごへい)・四手(しで)といった紅白の紙を橙の下に置き、お餅の下には縁が紅になっている四方紅といった紙を敷きます。

裏白(うらしろ)というシダの葉っぱをお餅の下に置く場合もありますし、三方(さんぼう)・三宝(さんぽう)と呼ばれる台に載せることもあります。

これら付属品の、それぞれの意味を説明しておきます。

御幣・四手

繁栄する願いを込めています。赤と白を使うのは魔よけの意味があります。

四方紅

赤い縁取りが天地四方を守り、一年の繁栄を願う意味を込めています。

裏白

古い葉と新しい葉が一緒に成長するシダの葉の特徴から繁栄を願い、また裏が白いことから清廉潔白を表します。

三方・三宝

木製の台で、三方向に穴が開いていることから「三方」と呼ばれ、神事で使う神聖なものです。

陽は陰が、陰は陽があって一つの要素となりえるという「陰陽五行」の影響を受けています。

お餅が丸く陽の気を持っているのを、四角(陰)の台にのせることで、中庸にするのです。

スポンサードリンク

正月飾りの干し柿にはどんな意味があるの?【まとめ】

・正月飾りの鏡餅とはお餅と串柿・橙で、三種の神器を表している
・鏡餅に載せられた干し柿には、一家の繁栄を願う意味があり、10個・5個でもそれぞれ意味がある
・鏡餅に載っているのは、実はみかんではなく橙である
・鏡餅の付属品にも深い意味が存在する

今回は鏡餅の上に飾られた干し柿とみかんの様なものについて解説しました。

何気なく付いているものにも深い意味があって、古くから脈々と続いているのですね。

これからも伝統を引き継ぎ、良い年を迎えられるように、正月にはぜひ正月飾りを用意しておきましょう。