どんど焼きにぬいぐるみや人形を出してもいい?を徹底調査!

どんど焼き、大きなやぐらで燃やすと、迫力ありますよね。

ゴーッという炎やパチパチと弾ける竹の音を聞いていると、なんだか浄化されるような気分になるかもしれません。

どんど焼きでは正月飾りを主にお焚き上げしており、ぬいぐるみや人形も出してもよい、としている主催者はあまりいないようです。


どんど焼きのテーマに外れますし、有害物質の発生の心配もあるからです。

なぜぬいぐるみや人形は出してはいけないのでしょうか。詳しく見ていきましょう!



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どんど焼きにぬいぐるみを出しても良いの?

調べた結果、ほぼ全てのお祭りではぬいぐるみは受け付けていないようです。

その理由は、どんど焼きの意味と、燃やすことによる環境汚染の問題です。

どんど焼きは、年末に歳神様をお迎えし、年明けの小正月に火を焚いて煙とともに天に帰っていただく、という神様に関する行事です。

この意味から、燃やせるものはお正月飾りや書き初め、古いお札などに限定されるのです。ぬいぐるみはこの中には入りませんね。

ぬいぐるみは化学繊維で作られていることもあり、物によっては燃やすことで有害物質を発生させてしまうこともあります。

昔と比べて、現代は環境問題にとても敏感になっています。有害物質が発生したということで、長い間続けられてきた伝統行事が中止されてしまうかもしれません。

そうなってしまったら、悲しいですよね。

なお、人形もぬいぐるみと同じように、受け付けてもらえないことが多いようです。


どんど焼きに出して良いもの

どんど焼きに出しても良い物は以下の通りです。

正月飾り

しめ縄や門松などですが、スーパーで買ったものなどは受け付けてもらえないそうです。

プラスチック製であったりすることが理由の一つかと思われます。また、寺社で買ったものと違い、魂が入っていないからということもあるそうです。

前年のお守り、お札、破魔矢など

基本的に、買ってから1年後に、初詣などで買った場所にお返しすることが慣習だそうです。

観光地などで買い求めた物をお返しするためにまた訪れる、ということは難しいですよね。

そういう場合は、寺社で受け付けてくれますが、これにも厳しいルールがあります。

神社で買ったものは神社へ、お寺で買ったものはお寺にお返ししてください、とのことです。神社で買ったものをお寺へ持って行っても受け付けてくれないそうです。逆も同じです。


だるま

だるまを受け付けてくれるかどうかは、地域によって違うそうです。

「縁起物だから燃やしても良い」という地域、「燃やしたら目がつぶれる」と言われている地域もあります

だるまについては、事前に主催者に確認しましょう。

書き初めの紙

その年に書いた書き初めの紙は燃やせるそうです。

もし、焼かれた紙が空高く舞い上がったら、習字が上手になる効果があるそうです。

神様に関したものは、基本的に燃やしても良いようです。



どんど焼きに出せないぬいぐるみや人形、処分はどうするの?

お清めをしてから白い紙や布などに包んで、ゴミ収集に出す方法が一番簡単です。

愛着があって、ゴミとして出すには気が引ける、という方は神社などで行われる人形供養に出すこともできます

どの神社でもお焚き上げをしてくれるわけではないので、事前に確認しましょう。

もらってくれる人や買ってくれる人を探してみましょう。友人・知人、メルカリなどに出すことも一つの方法です。リサイクルショップでも受け付けてくれます。

NPOや慈善団体、幼稚園などに寄付することもできます。大切にしてきたぬいぐるみや人形ですから、これから先も大切にしてくれる人に渡って欲しいですよね。

不用品回収業者に引き取ってもらうこともできます。多少お金がかかってしまいますが、ゴミとして捨てるよりは、気持ち的には楽なのではないでしょうか。



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どんど焼きにぬいぐるみや人形を出してもいい?【まとめ】

どんど焼きにぬいぐるみや人形を出しても良いのかいけないのか、をご紹介しました。

どんど焼きは神様に関連する行事であり、いらない物を燃やす行事ではないことを、もう一度確認しましょう。

物を燃やすことで発生する有害物質は、環境破壊の理由になっていますし、人体にも影響があります。

プラスチック類は燃やせない、とわかっていても、化学繊維などは燃やせるのでは?と思っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

どんど焼きに出す前に、製品の素材は十分に確認しましょう。


昔から継承してきた大切な行事です。これからもどんど焼きができるよう、みんなで協力していくことが大切ですね。