おせちを東北では元旦に食べないって本当?東北の大晦日・おせち事情!

お正月といえば、おせち!!!

一月一日の朝に起きてくると、お餅の焼ける匂いや、お雑煮をあたためるお鍋の音がして、テーブルに色鮮やかなおせちが並んでいるのを見ると、「新しい一年が始まったなぁ」って実感するんですよね…。


今日は、お正月の代名詞ともいえるおせちにまつわるお話です。

東北ではおせちを元旦に食べない!?という噂を耳にしたので、リサーチしてみました♪

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おせちを東北では食べないわけではない!

東北ではおせちを食べない、という言葉だけ聞くと、「え、おせちを食べる習慣がないのかな!?」と思いますよね。

私も「え、おせち食べやんの!?」と少し驚いてしまいました。

でも、どうやら東北では、「おせちを食べない」というより、「おせちを食べる日が違う」ようなんです。

実は、おせちはもともと、元旦ではなく大晦日に食べられるものでした。

一月一日に食べられるようになったのは、江戸時代初期だったんです。

それまでは、新年を迎えるための行事食として大晦日に食べられていたのです!
びっくりですよね…。

すごく不思議ですが、おせちを食べたあとに年越しそばを食べるという家庭も少なくないようです。

ちなみに、おせちを大晦日に食べるのは、北海道、東北北部、一部甲信越です。青森、秋田、新潟などですね。
私の曾祖母が福島の人でしたが、お正月はふつうに年が明けてからおせちを食べていました。

一重に東北、ではなく、東北の中でも一部、しかも北部に限定されてようです!


どうして東北ではおせちを大晦日に食べるの?

では、どうして東北ではおせちを大晦日に食べるのでしょうか?

もともと、日本では、おせちを大晦日に食べていたようなんです!

年が明けてから三が日の間に食べきるという文化は江戸時代末期に始まりました。

しかし、東北は江戸から遠かったため、その情報が浸透するのが少し遅かったんです。

だから、そのなごりで、今でも大晦日におせちを食べるんですね…!

また、西には京都という第二の都があったことで、そこまで西日本とお膝元のお正月に違いはなかったと考えられます。

しかも、理由はそれだけではありませんでした。

それは「一日が始まる時間」です。

昔は、一日の始まりは「朝」ではなく、日が落ちた「夕方」でした。

つまり、大晦日の夕方はもうお正月の始まり、ということなんです!

こうして見ると少し理論的だなとも思いますね。


おせちを大晦日に食べることにメリット・デメリットはあるの?

おせちを食べる日が一日ずれるだけで、実は多くのメリットやデメリットがあると考えられています。

不思議ですね(笑)。

まず、メリットから見ていきましょう。

おせちを大晦日に食べると、当然ですが、作り立てのものが食べられます。

煮物や、焼き物など、あたたかいうちに食べられるのはうれしいですよね。

また、年末で、年を越す瞬間なので、家族が全員揃いやすいといった面でもポジティブに捉えることができそうです。

一年の締めくくりや、日付が変わる瞬間を家族で迎えられるというのはとても素敵なことです。

しかし、新年に、すでに残り物のおせちを食べるというのは、すがすがしい気分ではないですね…。

しかも、三が日までと考えると、4日間はおせちを食べ続けるということで、より飽きやすくなってしまいます。

そして、お正月は、年神さまをお迎えする台所には、あまり立たないほうがいいとされるのですが、おせちに飽きて違う料理を作ったり、おせちを作り足したりするために台所に立たなければならなくなることもデメリットの一つです。

もともと、おせちは普段忙しく台所に立つおかみさんに、三が日くらいは休んでほしいという意味も込めて、保存がきくお料理を重箱に詰めたものなんです。

でも、台所に立ってしまったら、結局いつもと変わらないことになってしまいますね…。


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おせちを東北では元旦に食べないって本当?【まとめ】

いかがでしたか?

地域によって、食べる日が違うだけで、こんなにいろいろと変わることがあるんですね…。

ちなみに、皆さんだったら、12月31日と1月1日、どちらにおせちを食べますか…?

残り物のおせちを元旦に食べるのはあまり気が乗らない…という方もいれば、それは気持ち次第だよね、と思う方もいると思います。

それぞれにメリットとデメリットがあるので、かならずしもどちらかに絞らなければならないとか、こっちの方が絶対にいい!ということがあるわけではありません。

興味のある方はぜひ、大晦日におせちを食べてから年越しそばを食べるという体験をしてみるのもアリなのではないでしょうか…?

私も考え中です(笑)。

良いお年を。