寒中見舞いで年賀状辞退できるのか?辞退する場合の例文を紹介

恒例行事である年賀状。懐かしい人の近況を知ることができ、届くと嬉しいものですが、一方で年賀状を書くには、労力や費用がかかってしまいます。


今までの習慣で年賀状を書き続けているだけの場合もありますから、年賀状を辞めるのも、人生のどこかでやらなければならない事です。

年賀状辞退は、終活とともに増えています。今回の記事では、寒中見舞いで年賀状辞退する書き方を例文で紹介しますね。



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年賀状辞退を自然消滅でしてはいけない

若い人は年賀状を書かなくてもSNSやLINEなどで連絡できますが、高齢者だと連絡が年賀状くらいしかないという方もいらっしゃるでしょう。

辞めたいと思った時に、年賀状を自然消滅してしまうのもありうる話です。

しかし急に辞めてしまうと、相手の方に「自分は嫌われたのだろうか…」と悲しまれたり「あの人は重病ではないのか?」と心配される可能性があります。

ですから、自分の言葉で「年賀状を辞めるのは全員にです」という宣言を送る必要があるのです。



年賀状辞退を通知するタイミング

年賀状辞退を通知するタイミングとしては、以下の通りです。

・年賀状を準備する11月頃に書く
・年賀状を貰った後(寒中見舞い)に書く
・定年や還暦・古希などの人生の節目の時に書く

年賀状辞退の理由としては「高齢である」以外にも「諸事情により」でも構いません。

ただし、若い方が年賀状辞退を通知する時は、絶縁宣言と勘違いされないように、その他の手段(メールアドレスなど)を伝える必要があります。

また高齢が理由の場合は、例え病気であっても心配させないようにその病状について触れる必要はありません。



寒中見舞いに年賀状辞退を書く例文


では寒中見舞いの中に、年賀状辞退の旨を書いてみましょう。

理由が高齢の場合


例1:
寒中見舞い申し上げます

寒い日が続きますが皆様お変わりありませんか

寄る年波により年賀状の作成が難しくなって参りました

そのため誠に勝手ながら 本年をもちまして皆様への新年のご挨拶を終了とさせて頂きます

皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます

令和〇年 〇月


高齢者に代わり子供が代筆する場合


例2:
寒中見舞い申し上げます

毎年いただいている年賀状でございますが
父も高齢になってまいりました

今後の年始のご挨拶につきまして 誠に勝手ではありますが 本年をもちまして終了させていただきます

なにとぞご了承賜りますよう お願い申し上げます

寒い日が続きますが 皆様ご自愛くださいますようお祈り申し上げます

令和〇年 〇月

(本人氏名・代筆者氏名・本人との関係)



若い方が他の連絡手段にしたい場合


例3:
寒中見舞い申し上げます

極寒の折 お元気でお過ごしでしょうか

一身上の都合により 皆様への毎年の年賀状を今年で辞めさせていただくことに致しました

長年に渡りあたたかい賀状を賜りまして 誠にありがとうございます

今後はメールなどでお付き合いさせて頂ければ幸いです(メールアドレスを記載)

お風邪など召しませぬようお気をつけくださいね

令和〇年 〇月

「皆様」など送り先全体に呼びかける言葉を書くことで、送った全員に年賀状辞退を伝えていることが分かるように書くのがポイントです。



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寒中見舞いで年賀状辞退できるのか?【まとめ】

・年賀状は労力や費用がかかるため、年賀状辞退する人が年々増えている
・年賀状辞退を自然消滅すると、相手に心配させるので避けたほうが良い
・年賀状辞退は、全員宛に、いつから辞めるという意思を宣言する
・理由は「高齢のため」「諸事情のため」でも構わないが、若い人の場合は絶縁と思われないように他の連絡手段を伝えるべきである

今回の記事では、寒中見舞いで年賀状辞退を伝える例文を解説しました。

元気なうちに、きちんと意思を伝えるというのはとても大切なことです。年賀状辞退が、本当に必要な人間関係を築くきっかけになると良いですね。