寒中見舞いを横書きで書くのは失礼?【宛名の書き方について解説】

「喪中の時の年賀状代わり」や「寒い時期に相手の身体を気遣う季節の挨拶」等の理由で寒中見舞いを書くかと思います。

しかし、いざ書こうと思っても「横書きで書くのは失礼?」や「相手の名前を書くときのマナー」、「住所が長いとき住所の省略は可能かどうか?」


などとマナーについて悩むことがあるかもしれません。

今回は寒中見舞いを書くときの、「文字の向き」と「宛名書きの書き方(名前・住所)」について解説していきます。



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寒中見舞いを書くときに横書きで書くのは失礼?

寒中見舞いを書く際のハガキの書式は、基本的に「縦書き」でも「横書き」でもどちらでも構いません。

ただし、気を付けなくてはならないのは、表面と裏面の書式を統一させることです。

例えば裏面の本文を横書きにするのであれば、表面の宛名も横書きに合わせて書くべきです。


このように横書きで書いても、裏表の書き方を統一すればマナー違反にはなりません。しかし、日本の本来の文章の書き方は縦書きです。

ですので、マナーに厳しい方や目上の方に送る場合は縦書きで送るほうが無難かもしれません。


寒中見舞いの宛名書き (「相手の名前」の書き方) 

はがきの宛名で相手の名前を書く際に「敬称」の使い方や「連名」での書き方に悩むことがあるかもしれません。

以下にはがきの宛名において「相手の名前を書く際のマナー」について解説します。

まず、「敬称」についてです。

「敬称」とは「様」や「殿」などの相手への敬意を示す接尾語のことです。基本的に敬称は「様」を使うと良いでしょう。

「様」は目上の方や目下の方など、どんな相手にも使うことの出来る敬称です。ただし、役職の後に「様」を付けることはNGですので気を付けてください。

例えば「〇〇課長様」などの使い方は適切ではありません。

では、「殿」はどんなときに使うのかというと、卒業式などで校長先生が生徒に対し「殿」という敬称を使ったりしますよね。

このように「殿」は目上から目下を呼ぶ際に使用します。

ですので、自分から見て目上の方に「殿」という敬称を使うことは失礼に当たるので注意しましょう。

また、企業などの組織に送る場合は「〇〇会社御中」のように「御中」という接尾語を付けますね。

このとき、「〇〇会社御中様」などと、「御中」と「様」を併用することは出来ませんので注意してください。

次に「連名」の書き方についてです。

「連名ではがきを出すのは失礼?」と思うこともあるかもしれません。複数に方へのハガキを一枚でまとめて送る際のマナーについて解説します。

まず家族の場合は連名で記載することが可能です。

書き方は、世帯主の名前を一番はじめに書きます。そしてその隣に世帯主の妻、子供の名前を書きます。このとき、世帯主以外は苗字を省略して書きましょう。

そして、世帯主以外の方にもそれぞれの名前の後に「様」などの敬称を必ず付けましょう。ただし、子供の場合は「くん」」や「ちゃん」でも大丈夫です。

大家族で名前を書ききれない場合は世帯主の名前のみを記載し、その隣に「ご家族様」と書き、省略することも可能です。

また、企業に対し送る場合です。企業の場合は、基本的に連名の使用は出来ません。

ですので、企業に所属する複数名に送りたい場合は、それぞれの方に個別に送る必要があります。

ただし、「部署名 御中」や「企業名 御中」というように、個人の名前を記載せずに、まとめて送るのであれば可能です。




寒中見舞いの宛名書き (住所の書き方)

はがきの宛名で住所を書く際に「住所が長い時に都道府県を省略するのは失礼?」や「数字は算用数字と漢数字どちらを使う?」等の疑問が沸くかもしれません。

以下に解説します。

まず、住所の省略についてです。

「都道府県から書かなくてはならない」という正式な決まりはありませんので、住所の省略は個人の判断に委ねられるかと思います。

実は郵便番号さえ正しくかけていれば、住所の「市区町村」まで特定することが出来ます。

ですので、「都道府県」だけではなく「市区町村」を省略しても、しっかりと相手の家にはがきを届けることが出来るのです。

ですが、省略しすぎるとはがきを受け取る相手は「手を抜いた」という印象を持ってしまう可能性もあります。

個人的には親しい友人に送る場合などカジュアルなはがきを出す場合は、住所を省略しても良いかもしれませんが、目上の方などに送る際はしっかりと都道府県から住所を書いた方が無難かと思います。

手書きで書くのが大変な場合ははがき作成ソフトなどの使用も良いかもしれません。

次に、数字の記載方法についてです。数字の書き方は、縦書きの場合は漢数字(一、二、三)、横書きの場合は算用数字(1、2、3)を使用します。

ですので、例えば横書きで住所を書いているのに数字が漢数字というのはマナーとして間違っています。

どちらで書いても読むことは出来ますし、無事に配達されるかと思います。

ですが、間違ったマナーで送ってしまうと、恥ずかしい思いをしてしまう事もあるかもしれませんので、細かいですが数字の書き方にも注意しましょう。



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寒中見舞いを横書きで書くのは失礼?【まとめ】

寒中見舞いの宛名を書く際には様々なルールがあることが分かりましたね。

「敬称の使い方」の様に必ず守らなくてはならないマナーもありましたが、「住所の省略」の様な正確には定められていないマナーもあります。

その様なときは「送る相手の方との間柄」を考慮すると良いかと思います。

また、今回解説したマナーは寒中見舞いのみではなく、「年賀状」や「暑中見舞い」など、はがきを書く際すべての場合に適応しますので、ぜひ参考にしてみてください。