お歳暮のお礼に対する返事は必要?不必要?大切なのは自分の気持!
近頃はお歳暮を贈っても、贈り先からは、特に何の連絡も無い事が普通です。電話がかかってくれば『丁寧な人だな~。』と感心するくらいです。

だから自筆でしたためた丁寧なお礼状が届いたら、嬉しい余りに放っておけない人もいることでしょう。
今回はお歳暮のお礼に対する返事は必要なのか?と言う疑問について解説します。
やはり不要!お歳暮のお礼状への返事
結論から言うと、お礼状に対する返事は要りません。これをしてしまうと相手もさらに返事をしなくてはいけなくなり、キリがなくなります。
お歳暮を贈ると言う行動は、相手からのお礼状を受け取った時点で、無事完了したのです。
完了したので、さらなる行動は不要なのです。これはお礼状の役割を考えれば、よくわかる事です。
再確認!お礼状の役割
近頃はお歳暮を自分で相手のお宅に届ける人はほとんどいません。デパートやネットでお歳暮の品を注文したら、そのまま相手のお宅に配送してもらうのが普通です。
ちゃんと品物が到着したか、自分が贈った品物についての反応はどうなのか、贈る側としては気になります。
お歳暮のお礼状には受け取る側のお礼の気持を知らせるとともに、贈る側に、
- ちゃんと荷物が到着した。
- 品物にも異常は無かった。
と知らせてくれる役割があるのです。
頂くと嬉しいお礼状を自分でも出してみましょう。意外に簡単に書けますよ。
自分でもお礼状を書いてみましょう
改まった相手には、「拝啓」から書き出して下さい。「拝啓」は手紙の最初に使う言葉で、これを頭語と呼びます。謹んで申し上げます、と言う意味で、目上の人に使います。「拝啓」を使ったら、手紙は「敬具」で終わりにします(これは結語と言います)。
「拝啓」の後は、時候の挨拶を入れて下さい。今(晩秋)なら、木々の葉が赤く色づいたなど、季節に関する事を入れると良いですね。
この流れに沿えば、誰にでもお礼状が書けます。もうテンプレートができているようなものです。例文として私が、お礼状を書いてみました。
師走も半ばとなり、街も慌ただしくなってまいりました(←これが時候の挨拶です)。
皆様に於かれましては、益々ご清栄の事と存じます。
さて、先日は新鮮なみかんを頂きまして、誠にありがとうございました。
風邪の流行るこの時期に、ビタミンたっぷりのみかんは何よりだと家族全員で喜んでおります。
特に娘たちは、みかんが大好きなので、本当に嬉しそうに食べております。
この2行がどんな風に喜んでいるのか、具体例です
寒さ厳しい折、お忙しい事と存じますが、何卒お体には気を付けてお過ごしくださいませ。
相手の体調などを気遣ってから、文章を締めましょう
またお目にかかる折りを心待ちにしております。
敬具』
何だか自分でも書けそうな気がしますよね?
お礼状は無くなる?
自宅にお歳暮の品が届いても、持ってくるのが宅配業者の方ですから、通常の宅配便を受け取る時と気持が変わらない、と言う人も多いのではないでしょうか。そうすると品物を受け取っても、お礼状にまで気持が行かない人がいてもおかしくないでしょう。
近頃お歳暮を受け取ったら、そのままと言う人が多いのはそのせいかも知れません。またお歳暮を贈る相手は自分よりも目上の人が多いものです。そのためお歳暮を頂いてもお礼の連絡は要らないと考える人もいるのです。
歳暮を贈っても、何のお礼もない事に慣れてしまった私たちは、たまにお礼状を受け取ると、驚いてお礼状をそのままにしても良いものかと思い悩むのです。
自分の気持を伝えてみよう!
お礼状に返事を差し上げるのはおかしいと言いましたが、お礼状を頂いて嬉しいと思えば、返事を書きたくなるのは自然な事かも知れません。
わざわざ返事を書かなくても、年賀状や寒中見舞いを出す折や、電話をかける機会があったら自分の気持を伝えてみて下さい。
『先日は私の差し上げた品に対して、心のこもったお手紙を頂きまして、感激いたしました。お忙しい中、本当にありがとうございました。』
と言う感じで良いと思います。相手は決して悪い気はしないでしょう。
私も以前、お礼状を何回か差し上げた相手(目上の方)から「いつも心のこもったお手紙を書いてもらって嬉しいわ。ありがとう。」と言ってもらって嬉しかった事があります。
お歳暮のお礼に対する返事は礼儀作法の面から考えると、本来は不要です。でも真心から出た言葉なら相手の心に響くはずです。
お礼状にすぐに返事を出すと、本当に相手を困惑させてしまいかねませんが、何かのついでに自分の気持を素直に伝えてみるのは、良い事だと私は思います!