お歳暮に現金を封筒に入れて贈るのはNG?でも・・・例外はコレ!!
自分がお歳暮を贈る時も、何を選んでも人と被ったりするのではないか、相手にとって不要の品を贈ってしまうのではないかと、気にかかります。
いっそ現金の方が気楽で良いのかもしれません。

そこで
- 現金をお歳暮として贈る事はできる?
- 現金のお歳暮OKなら、現金は封筒に入れて渡して良いのか
など色々と興味が湧いてきたので、調べてみます!
Contents
やっぱり…現金を贈るのは、マナー違反!
やはり現在でも、お歳暮に現金を渡すのは、タブーとされています。お歳暮は目上の方に贈る事がほとんどです。目上の方に現金や商品券など、あからさまに金額がわかるものを差し上げるのは、大変失礼なのです。
お歳暮に限らず贈り物にかける金額は、贈る相手の価値につながります。お歳暮の金額が、あまりにもハッキリわかってしまうのは良くない事かも知れませんね。ただ例外的にお歳暮を現金で差し上げる場合があります。
例外はあった!お稽古事の先生は現金OK
塾やお稽古事、特に花道や茶道の先生には、お歳暮は品物ではなく現金を差し上げるのが習わしになっている事が多いのです。理由は、花道や茶道で生徒の人数が多いと、お歳暮を品物で渡されても先生が対応できなくなってしまうからです(家の中が物で溢れて大変な事になる先生もいらっしゃるそうです)。
それに現金は、お稽古に関する道具を購入するのに役立つので、先生にとってはありがたいのです。
1人で抜け駆けはNG!
先生にお歳暮(現金)を差し上げるにはどうしたら良いのかと心配になったら、まずは同じお稽古に通う先輩に話を聞きましょう。自分一人で勝手な事をしては、前例を覆して先輩方に迷惑をかけてしまいますし、抜け駆けと取られかねません。
金額も先輩に聞いて、足並みを揃えましょう。一般的には月謝1ヶ月分、または半月分の金額をお歳暮として差し上げます。
現金を贈る時のマナーってあるの?封筒に入れて渡すのはNG?
お歳暮として現金を贈る際に、封筒に入れるのはマナー違反です。紅白ののし袋を使いましょう。
お歳暮は、お付き合いの感謝の印として末永く贈りますから、のし袋の水引は蝶々結びを選んで下さい。くれぐれも結婚のお祝いに差し上げる、結びきり(水引の結び方)ののし袋は使わないようにご注意下さい。
表書きはお歳暮ではなく、お礼と書きます。中身の紙幣はキレイな物を使いましょう。手持ちにキレイな紙幣が無ければ、銀行で交換してもらって下さい。
準備が整って、後は先生に現金を渡すだけ、となってもまだ油断はできません。
台と言われる菓子折りを用意しなくてはいけない事があるそうです。用意した菓子折りの上に、のし袋を置いて先生に差し上げます。菓子折りはのし袋を置くための台なのですね。この菓子折りも地方により、また人により不要と言われる事もあります。
菓子折りを贈らない時は、のし袋を扇子に乗せて渡すなどの作法があります(茶道の場合)。お歳暮の時に限らず、現金の入ったのし袋は直接手で持ってやり取りはしないようです。
先輩にはこれを教えてもらおう
色々な場面がありますが、最終的に頼りになるのは先輩です。キチンと教えてもらってから、先生にお歳暮を差し上げるようにしましょう。
- お歳暮をいつ差し上げるのか
- お歳暮は、教え子がそれぞれ個人で差し上げるのか、それとも連れ立って差し上げるのか
- 金額はいくらか
- お歳暮の差し上げ方の作法があるのか(菓子折りは用意するのかなど)
お歳暮を差し上げるまでに、最低これくらいは、先輩に聞いて確かめておくべきです。
茶道に限らず、ピアノやバレエでも似たような状況はあるそうです。自分が習わなくても、お子さんが習うかもしれませんから、誰にとってもお歳暮の問題は無関係ではありません。
感謝の気持を表すのは難しいけど…
現在は失礼と言われる、現金でのお歳暮ですが、相手を思って品物を選ぶのは予想以上に大変です。その点、現金なら相手の思うように使ってもらえますから、贈る側と受け取る側の両方にとって良いと私は思います。昨年みかんを計30kg頂いた私としては、現金や商品券でのお歳暮が、もう少し世の中に受け入れられて欲しいと切に願っています。
例外的にお歳暮を現金で贈る事が許されているお稽古事では、色々な決まりがあります。面倒に思えますが、現金をやり取りする際の生々しさや気まずさを、少しでも軽くするために決まりがあるのかも知れませんね。
品物でも現金でも、目上の方に1年間の感謝の気持を渡すのは、そう簡単にはいかないのかも知れません。