お歳暮の勘定科目の仕訳は?

会社同士の結びつきってとても大事。
会社は単体では成り立たないものです。

下請け企業、取引先、お得意様などと連携してようやく会社として機能します。

お世話になった1年の感謝を込めてお歳暮を贈ることも多い。
お互いに良好な関係を築いていくためにもお歳暮は必要不可欠な存在となっています。

大きい企業になればなるほどその数もたくさんで経理の方は大変。
ところでお歳暮の代金って何の勘定科目に仕訳けすればよいのでしょう。

勘定科目の経費は会社によって多少の違いはあれど項目が細かく決められていることが多い。

私も事務職の時出納帳管理が苦手でした。
しかも経理の経験もないのに配属され…。

今のようにパソコンなどではなくすべて手書きの時代。
重いマニュアル本を見ながら苦労しながらやったものです。

小さい会社でしたが勘定科目の仕訳けと日々戦っていました。
もちろんお歳暮の勘定科目の仕訳け処理も経験しました。

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そもそも勘定科目って何?

勘定科目とは関連会社との金銭のやり取りを帳簿に記す際、お金の流れをわかりやすくする項目のことです。

まず取り引きにおいて発生する金銭を「資産」「負債」「資本」」「費用」「収益」に振り分ける。

それをさらに細かく振り分けるために付ける付箋のようなもの。
なんのための出金か、どこからの入金なのか一目でわかるようにすること。

ドラマなどで「経費で落ちる?」なんて営業マンと事務員さんがやり取りしてるシーンよく見かけますよね。
つまりその経費をさらに細かく◯◯費と名前付けしたものが勘定科目。

よく聞く接待費、交通費なども「費用」の中の勘定科目。
ではお歳暮やお土産などの贈答品は何の科目にあたるのでしょうか。

他の企業との円滑な関係を築くために使ったお金なので「接待交際費」にあたります。
中には「贈答品」とはっきりした科目を設けている会社も。

自社制作のペンやメモ帳、カレンダーなどを贈ることがあります。
こちらは「広告宣伝費」となります。

決まった一社でなく不特定多数の会社や人に配るものなので宣伝扱い。
少し間違えやすいので気をつけたい。

お歳暮にかかった送料は通信費?接待交際費?

接待交際費とは主に取引先との飲食代があげられます。
取引先やお得意様など自社の営業を円滑に進めるための費用。

お歳暮も同じこと。

お世話になったお礼とこれからのお付き合いをお願いするための潤滑油となるもの。
なので接待交際費扱いとなります。

具体的な仕訳けの仕方として。

借方 金額 貸方 金額 概要
接待交際費 5000円 現金 5000円 ◯◯商事お歳暮代

お歳暮を贈った場合は送り先の情報などしっかり記しておくことが大事。

あいまいだと経費だと認められないことも。
そうなると税金の対象になってしまうので気をつけましょう。

お歳暮を発送するために生じた送料も相手方のために使ったお金。
もちろん経費。

送料なので本来ならば通信費に仕訳けするもの。
でも領収証がお歳暮の代金と送料込みで発行された場合。

これはそのまま接待交際費として計上できます。

お歳暮に商品券を贈るならリスト作りはしっかりと

菓子など物品を購入ならばお品自体に消費税が加算されているので問題ない。

じゃ課税されていない商品券を贈る場合は?

お歳暮としての商品券購入であれば課税されたものとみなし物品と同じ扱いでOK。
もちろんギフト券やビール券なども同様です。

さらに商品券をお歳暮にする時に気をつけたいこと。

それは帳簿に計上する以外にも送り先をしっかり記したリストを作っておくこと。

税務調査は商品券に関しては厳しいもの。
悪く言えば贈答用として購入したのに会社の人間が使ってしまってもわからないから。

誰のために使ったものなのか明確にしておく必要があります。
贈り先の会社名、住所など細かく記しておきましょう。

説明できないと会社の所得として見なされて税金の対象にされる場合も。

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まとめ

勘定科目とは経理をする上でとても重要なもの。

会社のお金の流れをわかりやすくするために仕訳けした項目につける付箋のような役目です。
つまり使った金銭に名前をつけてあげること。

第三者が見てもすぐわかるよう細かい項目に分かれています。
取引先など会社のより良い運営のために使った金銭の勘定科目は「接待交際費」。

自分ではなく会社関係の相手に使ったかどうか。
飲食でも贈答品でも。

送ったお歳暮の送料が別の領収証ならば通信費に。
込みならば贈答品として計上可能。

領収証はきちんと管理が必要。

商品券をお歳暮として贈る場合は特に要注意。
領収証はもちろん贈り先リストの管理は徹底しておきましょう。

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