登山のリュックの詰め方は?日帰り登山にも使いたくなるリュックの基礎知識

登山にリュックを持って行くと、荷物が出しにくい、ずっと背負っていると疲れて体が痛くなる、という経験ありませんか?

確かに、登山に必要な荷物を全部入れてあるリュックは重いですし、背負い続けながら登山をしないといけないので、とても体に負担がかかります。


今回はこのマイナスなイメージを無くすために、登山初心者の方やリュックをあまり使ってこなかったという方にもぜひマスターしてもらいたい、リュックの基礎知識をご紹介していきます。

荷物の出し入れがしやすい詰め方や、日帰り登山にぴったりのリュック、そして体を痛めないような正しい背負い方をまとめましたので、ぜひ参考にして楽しく登山をしましょう。



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登山リュックの詰め方!基本は4等分をする

登山に持って行くリュックの中身ですが、4等分に使い分けるようにすると出し入れも簡単で、必要な物をすぐに取り出すことができます。

基本の登山リュックの詰め方は、上部分、真ん中部分、下部分と分けて、真ん中部分をさらに背中側と外側の2つに分けます。

今必要な物がどこにしまってあるか分からないと焦ることが無いように、常に整理された使いやすいリュックの詰め方を覚えていきましょう。


下部分には軽くてあまり使わない物を

まず下部分には、着替えや寝袋などあまり使わない物を入れ、登山中にリュックの底まで物を探すといったことがないようにするのが鉄則です。

そして軽い物を入れると、リュックを背負ったときに重く感じたり背負いにくかったりすることは無いので、あまり使わなくても重いテントは下部分に入れず、真ん中部分の背中側に入れるようにしましょう。


真ん中部分は背中側と外側を使い分ける

リュックの真ん中部分は背中側に重たい物、外側には軽くて使うときがあるかもしれないという物を入れていきます。

重い荷物を入れる場所は自分の体から遠いほど、リュックを背負ったときの重量感や体への負担が大きくなるので、真ん中部分の背中側へ入れることは基本です。

背中側にはテント、非常食、非常水、調理器具などの重い物、外側にはフリースなどの軽い上着やトイレットペーパー、ティッシュといった使うときがあるかもしれない物をなるべく上部分の方に寄せて、少し出しやすいようにしておきましょう。

非常水とは調理時や水筒の水が終わった場合に使う水のことで、休憩するときに飲む水は、水筒に入れてリュックのサイドに付いているポケットに入れておいて、いつでも飲めるようにします。

上部分には登山中に必要になるかもしれない物を

リュックの上部分というのは1番出し入れしやすく、緊急時に最初に手が届く場所です。

歩いているときにもしも天気がくずれたら、お腹がすいたら、怪我をしたら、というもしもの時を予想して必要になる物を入れましょう。

基本的には雨具、行動食、救急セット、ライト、ごみ袋、中間着など軽くて必要になりそうな物を、手に取りやすいようにジップなどでまとめておくと便利です。


日帰り登山にぴったりなリュックとは?

本格的な登山をするときのリュックって日帰り登山だと少し大きくて、荷物も少ないからリュック内の空間も余ってしまいますよね。

とくに登山初心者の方はどのようなリュックを選べば良いのか分からないですし、ショップの店員さんからオススメされたリュックだと、少し大きいなということも多いです。

そこで、どのようなリュックが日帰り登山に向いているのかをまとめましたので、新しくリュックを買うときの判断基準にぜひご参考ください。



日帰り登山のリュックの大きさは?

まずリュックの大きさの基準として、本格的な登山をするときは30L~50L以上ですが、日帰り登山をするときは、20L以下~30Lがぴったりです。

日帰り登山でも防寒具や雨具、タオル、水、行動食、救急セットなどならば20~25L前後のリュック、ちょっとしたキャンプやコーヒーを入れたい方は調理器具と食料なども入れるので30Lのリュックが使いやすいです。

また、リュックよりも軽いナップサックは、子供やハイキング程度の軽い登山ならオススメですが、中身がバラバラになりやすく、水筒など重い物を入れると肩紐で肩が痛くなってしまいます。

なるべくしっかりとしたリュックを選び、体に負担がかからないことが登山をするうえで大切です。


日帰り登山のリュックを選ぶときのポイントは?

そして日帰り登山のリュックを選ぶときは、メッシュ構造などの背面の通気性、ショルダーハーネスの頑丈性とウエストベルト、使う人の背中に合う長さ、ポケット数と構造の使いやすさ、全体の軽さ、という5つのポイントを意識しましょう。

たとえ日帰りだとしてもリュックはずっと背負っていますし、人によって背中の大きさや体力は違います。

その人に合う大きさと軽さ、機能性を考えてリュックを選ぶことは、本格的な登山でも日帰り登山でも変わりません。

選ぶときはぜひこの5つのポイントを意識しながら、背負ってみたり実際に使うときを想像したりして、自分で確認することが大切になります。


リュックの正しい使い方と背負い方

登山に行く前にぜひ身につけて欲しいのが、リュックの正しい使い方と背負い方です。


動きやすく邪魔にならないようにリュックを体に固定させ、長時間背負っても痛くならないように、4つの使い方をしっかりとおさえて正しい背負い方をマスターしましょう。

まずリュックを背負ったら、ウエストベルトを締めます。

ウエストと言ってもくびれの上で締めてしまうと、お腹が圧迫し呼吸が浅くなってしまうので、腰骨の上で締めましょう。

次にショルダーストラップを調整し、背中とリュックをフィットさせるのですが、引っ張りすぎるとウエストベルトが腰骨から上がってきてしまうので、少しずつ引っ張りましょう。

そしてチェストベルトを締めます。首に近づけすぎず胸よりも上の位置にして、呼吸が苦しくならないように緩さを調整してください。

最後にスタビライザーといって、ショルダーハーネスの上部に付いているストラップを引っ張り、リュックを完全に固定させて後ろに引っ張られる体勢にならないようにします。

ウエストベルトやチェストベルトだけでなく、ショルダーストラップ、スタビライザーの使い方をしっかりと理解して、体に負担がかからない背負い方で登山に挑みましょう。



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登山のリュックの詰め方は?【まとめ】

登山に必要なリュックの詰め方と、日帰り登山に合うリュック、そしてリュックの使い方と背負い方をご紹介してきました。

登山初心者の方や今まで知らなかったという方、リュックをあまり使ってこなかったという方も、まずはハイキングや日帰り登山用の小さめのリュックから使ってみてください。

登山は、簡単な山でも岩や木の根などの障害物、滑りやすかったり歩きにくかったりする危険な場所があります。

ぜひ今回の内容を参考にリュックを身につけて、両手が空くように安全確保をしてから登山を楽しみましょう。