元来、ウーパールーパーは飼いやすく丈夫な生き物ですが、水換えをサボって環境が悪化すると病気になりやすい一面もあります。

*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。

ウーパールーパーがかかる病気の中で非常に厄介なもののひとつが、レッドレッグ症です。

レッドレッグ症はエロモナス菌という病原菌に感染することで発症する病気で、ウーパールーパーに限らず両生類ならすべて感染します。


レッドレッグにかかった個体は助からない場合が多く、発症させないことが重要です。
今回の記事では、ウーパールーパーのレッドレッグ症について解説します。

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ウーパールーパーが罹るレッドレッグ症とは?

レッドレッグ症はその名の通り、後ろ足の皮膚が血が滲むような赤に染まる病気です。

ただし、後ろ足にレッドレッグ症を発症しやすいのは水生種以外のカエルの仲間で、イモリやサンショウウオの仲間は全身に発症するのが普通です。



これは、レッドレッグ症の原因がエロモナス菌という細菌であることが原因です。

エロモナス菌は水中に漂いながら生活する細菌の一種で、たくさんの種類があります。一部の種類は魚に寄生して全身の鱗が逆立つような症状を出すため、松かさ病とも呼ばれます。


両生類にレッドレッグ症を発症するのは、魚に感染するのとは別種のエロモナス菌です。

エロモナス菌に感染し発症したカエルの後ろ足が赤く染まるのは、カエルがお尻を水につけて腸から直接水を摂取するため、水に触れる場面の多い場所がエロモナス菌に感染し発症するためだと考えられます。



そのため、水生種であるウーパールーパーをはじめ、完全水生のカエルや、全身を水に浸して水分補給するイモリ・サンショウウオの仲間は全身に発症するのです。

エロモナス菌は感染力が強く進行が早いことも特徴で、一度発症した個体を治療するのは困難です。

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どうしてウーパールーパーはレッドレッグ症になるの?

レッドレッグ症の原因菌であるエロモナス菌は、生き物が暮らす水中ではサルモネラ菌と同じくごく普通に存在する細菌です。

もちろん、健康に見えるウーパールーパーの皮膚にも、エロモナス菌は付着しています。


しかし、ウーパールーパーの体力があり免疫力がしっかりしていれば、体表にエロモナス菌がいても発症することはありません。


水換えなどメンテナンスをサボって環境が悪化し、ウーパールーパーの体力が落ちて免疫力が下がると、それまではなんともなかった程度のエロモナス菌の付着でレッドレッグ症を発症してしまいます。

エロモナス菌は皮膚炎を引き起こす細菌なので、レッドレッグを発症した部分はエロモナス菌が大増殖し皮膚細胞がエロモナス菌に負けている状態、といえるでしょう。


レッドレッグ症を発症した個体は、皮膚が赤くなる以外にも食欲の減退や活動の低下、または痛がるように暴れる、などの症状を見せることがあります。



レッドレッグ症は治せる?

レッドレッグ症を発症した個体は、すぐに他の個体と隔離し、それまで使用していた器具類はすべて捨てるか熱湯消毒しましょう。

発症したウーパールーパーはやや高めの水温で飼育し、別記事でご紹介した塩浴を実施します。

これは、エロモナス菌を殺菌するための処置ではなく、ウーパールーパーの免疫を少しでも高めて自分でエロモナス菌を退治してもらうための処置です。


これで数日経過しても効果がない場合、エルバージュエースなどエロモナス菌に効果がある魚用の薬品を使用します。
ただし、エルバージュエースは効能の強い薬なので、ウーパールーパーに与えるダメージも覚悟しなければいけません。


ここまでやっても、レッドレッグ症が完治するとは限りません。
それほど、エロモナス菌は強い病原菌なのです。



ウーパールーパーのレッドレッグ症とは?【まとめ】

レッドレッグ症の原因菌であるエロモナス菌は感染力が強く恐ろしい病気ですが、水中に普通にいる細菌です。

言い換えれば、特別なことをしなくても、ウーパールーパーが過ごしやすい環境で健康に飼育さえしていれば防げる病気であるといえます。


治療法がないわけではありませんが、もっとも大切なことは予防なのです。