コーンスネーク「バブルガム」とはどんなモルフなの?

コーンスネークには数多くのモルフが存在していて、現在も新しいモルフが作出されています。

「バブルガム」も、そうしたコーンスネークのモルフのひとつですが、わりと混乱を招きやすいモルフとしても知られています。


*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。

「スノー」というモルフを選別交配した結果得られたモルフであること、ベビーサイズだと特に「グリーンブロッチ」との違いが分かりにくいことなどが理由として挙げられます。

ちょっと難しいですが、今回はバブルガムについて解説します。

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コーンスネークのバブルガムってどんなモルフ?

バブルガムの見た目の特徴は、

・ブロッチ(大きな斑点のような模様)が緑
・地色は白
・ブロッチの間にピンクのスポットがある

という3点で、特に「ブロッチが緑」というのが大きな特徴です。

コーンスネークの場合、緑色が発色するモルフは非常に限られているため、バブルガムは人気のあるモルフです。

ただし、遺伝的には「スノー」という別のモルフと変わらないため、正式名称は「バブルガムスノー」となります。

特徴が強く出るものとそうでないものがおり、クオリティの差が大きいモルフです。

スノーが安定供給されているため、バブルガムそのものはそこまでレアなモルフではありませんが、バブルガムらしい個体が簡単に手に入るかというと、難しいものがあります。

価格は1~2万円くらいですが、ベビーではクオリティがわかりにくく、いい個体を選ぶことが難しいモルフです。

コーンスネークのバブルガムは作れる?

バブルガムは分かりづらい理由とは?

バブルガムというモルフをわかりにくいものにしている理由のひとつが、選別交配により得られたモルフだという点です。

もともと、白いコーンスネークを目指して作出された「スノー」というモルフがいます。

スノーは、黒い色素を消す「アメラニスティック」と、赤い色素を消す「アネリスティック」をかけて作るのですが、実際には黄色などの色がうっすらと発色するものがほとんどです。

それは、スノーがあくまでも「白くなる」遺伝子ではなく、「黒を消す」遺伝子と「赤を消す」遺伝子の掛け合わせでできたモルフであるためです。

つまり、赤でも黒でもない色には影響が出ない、ということになります。

もちろん、アメラニスティックとアネリスティックの強さによっては、少しだけ赤が発色したり黒が発色することもあります。

選別交配とは?

スノーを数多く作っているうちに、そうした変わった発色を持つ個体が現われました。

その特徴をもつ個体同士で交配を重ね、特徴を強めていくことを選別交配といいます。

この選別交配により、

●地色やブロッチにピンクを発色する「ピンクスノー」
●ブロッチとブロッチの間にピンクのスポットが出る「ネオンピンクスノー」
●ブロッチに緑が発色する「グリーンブロッチスノー」
●緑のブロッチとピンクのスポットを併せ持つ「バブルガム」

が得られたのです。

よりクオリティの高い両親から得られたベビーのほうが、より特徴を強く現したバブルガムが生まれる確率が高くなるため、両親がはっきりわかっているバブルガムは高価です。

ベビーとアダルトで模様が変わる!

また、コーンスネークはベビーサイズとアダルトサイズで模様が変わり、特に地色の発色がベビーサイズでは判別できないことがほとんどです。

バブルガムと言われて買ったのに育ててみたらグリーンブロッチだった、というトラブルが起こりやすいモルフといえます。

ちなみに、バブルガムやグリーンブロッチの緑色は「エモリーラットスネーク」という、コーンスネークに良く似た別種のヘビに由来するといわれています。

エモリーラットスネークとコーンスネークの交雑種で作られたアメラニスティックやアネリスティックが使われたスノーから選別交配を重ねて完成したのがバブルガム、ということになります。まさに偶然の産物といえるでしょう。

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コーンスネークのバブルガム【まとめ】

バブルガムは、緑色が発色する珍しいモルフですが、遺伝的にはスノーと変わりません。

選別交配により作出されたモルフなので、イチから自分で作出するのはほとんど不可能です。

もし自分で好みだと思える個体に出会えたら、バブルガムかグリーンブロッチかにこだわらず買ってみてもいいかもしれません。

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