クマノミは繁殖が狙える魚です。水槽下でも繁殖行動がよくみられ、その方法は多くの書籍や記事でも公開されています。

*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。

そのためこの記事ではクマノミの繁殖の心構えと、計画立てについて書かせていただきました。挑戦されるならぜひ成功していただきたいものです。その他の繁殖方法のスキル的な部分を書いている記事と併せて読めば成功率はより上がります。

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計画的にいきましょう。カクレクマノミの繁殖成功への心構え

さてこの魚の仲間の繁殖方法は多くの記事や書籍で紹介されていて方法論は構築されています。ここではそれに対し、飼育者はどういうことを計画すればいいかを書いていきます。繁殖を成功させるには、方法論以外に計画だてが大切です。

学生相手なら、機材のスペックが十分じゃなかろうが忙しかろうが「言い訳する代わりに手を動かせ!」と徹底してスパルタ方式で魚の飼育基礎をしこみたいところですが、皆さんは「魚の飼育を楽しみたい。可愛いクマノミの赤ちゃんがみたい」一般愛好家もしくはそうなろうとしている人だと思います。無理せず計画的に行きましょう!(笑)



クマノミ繁殖計画(1)夫婦をつくる

ではどんな計画が必要か?まず健康体の夫婦(つがいとなったオスメス)がいないと話になりません。ここで夫婦と表現しています。ただオスメス一緒に入れても夫婦の関係にならなければ意味がありません。みなさんも異性に対して好みのタイプがあるとおもいます。

私は見た目で言うならハーフっぽくてモデル体型の滝沢カレンみたいな人がタイプです。しかし滝沢カレンのような不思議な日本語の使い方をする人とうまくやっていけるか自信がありません。いやもしかしたら滝沢カレンに「いや私とあなたではつりあいませんから」となぜかそこだけわかりやすい日本語でフラれる可能性も潜んでいます。夫婦になるどころか恋愛すらままなりません。

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クマノミ繁殖計画(2)夫婦を手に入れるには主に2つ

このようにクマノミのオスメスにも相性があり、仲良しな夫婦をゲットしなければ話が進みません。

夫婦をゲットするには、熱帯魚屋さんですでに夫婦になっているものを買う
もしくは飼育者が愛のキューピッドとなること、つまり複数匹飼って、飼育しながら夫婦をつくる

この二つが主です。この二つのやり方の違いは、前者は通常のクマノミ2匹の価格に+αが追加されて値段が上がる傾向にあります。夫婦価格というわけです。


そのかわり最初から夫婦なので、飼育者が夫婦づくりをする必要はないです。後者の場合は夫婦をつくるまでの時間と手間が発生します。ただし1からみることになるのでやったことが無い人からすると、夫婦をつくれたことだけでも面白いし喜びがうまれるかと思います。ちなみにクマノミのオスメスは、メスのほうが体は大きくなります。一対一のペアで仲良さげにいるなら夫婦なっているもしくはなろうとしている証拠で、それが片方一匹の体が大きいのならメスになっているので高い確率で夫婦です。



クマノミ繁殖計画(3)産卵用水槽を準備しよう。

夫婦を無事つくれたorゲットできた状態、もしくはその見通しがつきそうなら、産卵用の水槽が用意したほうがいいです。ここで繁殖用と言わず、産卵用とかいているのが味噌です。というのもクマノミのメスは岩影などの何かしらの壁に卵を産み付けます。生まれた卵は当然きちんと育っているか観察して気を配る必要がありますが、複雑で見えづらい位置に卵を産み付けられるとやりにくくなります。

卵の位置を見えやすく後で変えればいいじゃないか。という人もいるかもしれませんが、そんなことすると卵を世話する親からするとストレスですし、卵にとっても悪影響がでる可能性もでてきます。前もって卵を産み付けられても観察できる環境を用意した産卵用水槽に、親夫婦のクマノミを移動して飼育したほうが後々楽です。私はサンゴ石をシンプルにおくか、観葉植物用の鉢を半分に割ったものをいれていました。



クマノミ繁殖の心構え(4)力まず丁寧に親を健康体に育てましょう

計画とは別で、これは心構え的な話です。「うぉぉぉ繁殖させるぜぇ!」と昔の超初心者の私のような人にアドバイスしておきます(笑)産卵や繁殖を狙うことに力まないことです。クマノミ夫婦は健康に飼育しておけば意外とあっさり繁殖行動に移行して産卵することもあります。産卵を促す細かいポイントも大切ですが、まずは親とするクマノミをいかに健康状態良く育てるかという点にこだわるとよいです。


というのも夫婦を継続して健康状態良好で飼育していれば、一回の産卵で終わらず定期的に繁殖行動がおきて産卵を行うようになるからです。この状態にまでもっていけば、一回失敗しても次がありますので切り替えやすいです。慣れてくると、次いつ産卵を行うかが読めてきます。すると「生みそうだから子供の育成用の水槽はいついつに準備しよう」とか計画できます。計画的に進められると、無駄がなくなっていき、魚の負担も減り結果うまくいきます。その一歩が夫婦を健康に育てることです。



クマノミ繁殖の心構え(5)赤ちゃん用の水槽も必要!孵化のタイミングを見逃すな!!

親の繁殖行動や産卵の瞬間を見逃しても取返しはききます。もちろん産卵したことにはすぐ気づいたほうがいいですが、ここで最も見逃してはならないのが産んだ卵がでてくる孵化のタイミングです。

というのもクマノミの赤ちゃんは小さく繊細です。


また親と一緒に飼うことはできないので、赤ちゃん用の水槽に移す必要があります。孵化の時間帯を見逃すと失敗はほぼ確定です。さらに計画でも重要なポイントなのですが、孵化した赤ちゃん専用の育成水槽の準備が必要です。これを計画に落とし込むと赤ちゃんが生まれる前には水槽の準備が必要だということになります。これも夫婦ができたときには前もって想定して、部屋のどこに準備するかとかなど決めておきましょう。生まれてあたふたしても手遅れになります。また卵から出てくるタイミングは他の記事を読みつつ、経験を積めば大体つかめます。ここから逆算して計画を練ることです。



クマノミ繁殖計画(6)餌となるワムシやブラインシュリンプを準備しよう。

赤ちゃんだって当然餌を食べます。
ですが口が小さいので、小さなプランクトンくらいしか食べられません。それがワムシという種類です。用意しなくても育てられる場合もありますが、用意するのがセオリーです。このワムシは自分の手で育てなければならないので「ワムシ牧場」なる水槽を用意する必要があります。

また、赤ちゃんが無事に数日後にすこし大きくなってからは、餌も少し大きくなった別のプランクトンのブラインシュリンプを与えますが、これも「ブラインシュリンプ牧場」を準備する必要があります。

エサも生きているため世話をする必要がでるということです。これも計画の頭にいれてほしいのが生きたプランクトンは目安1~2か月必要になります。そしてプランクトンの世話も絶対欠かさないほうがいいです。

つまり家族や友人などに協力してもらえないなら2か月は旅行などで家を空けることはできないということです。細かいことは他の記事を見てもらえればわかりますが、餌の栄養価が赤ちゃんの成長に大きくかかわっているので、ここも計画を立てるうえで重要です。



ここまでくるとイメージがつくクマノミ繁殖の計画重要性

ここまで読んでくると、子供つくる気満々の夫婦のクマノミ。その家となる水槽。産卵してもらうための環境づくり。そして親の水槽と別で赤ちゃん専用の水槽。エサとなるワムシの水槽。ブラインシュリンプ用の容器などいろいろ必要なことがわかります。

そして誰かの協力がないなら、赤ちゃんが生まれたら2か月は旅行など家を空けることは危険を意味します。ここは想定して予定管理しましょう。




クマノミの飼育下での繁殖について!【まとめ】

いかがだったでしょうか?挑戦されるなら絶対に成功してほしいと思い本記事を書きました。飼育員時代の経験で、繁殖を質問してくる方で「方法論」ばかりを気にする方が多くその裏にある「計画立て」を意識していない人が多い気がしたので、その視点から書きました。飼育員や魚飼いの世界では、繁殖を成功させることがやたら上手な人がいます。

そういう人は、「方法」を書き出した後にそれを実現する「計画立て」を行い実行してかつ「とにかくさぼらない」という特徴があります。こう書くと淡々としていて面白くない印象があるかもしれません(笑) がこういった苦労を通しながら赤ちゃんが育つと、本当に可愛く見えてきます。ぜひ心構えにも書いた通り、力を抜いて、でも根気よく繁殖をチャレンジしてみてください。