目の不自由な方の大切なパートナーとなる盲導犬。

素質があるとして選ばれた、ラブラドールレトリーバーやゴールデンレトリーバーが、訓練などを経てその役目を担います。

*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。

盲導犬はどのように誕生し、どんな一生を送るのでしょうか。
人間のために何年も働いてくれる盲導犬のお話です。

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ゴールデンレトリーバーで盲導犬の一生はどんなもの?

ゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーは、しっかりとした体つきでありながら、性格が優しく気の良い犬が多いため、盲導犬に向いていると言われています。


また、体の割に顔つきは可愛らしい犬が多いのも、盲導犬候補になる理由の1つです。


人間の世界で歩き回るので、周りの人に恐怖感を与えてはいけません。
その点、ゴールデンやラブラドールは愛嬌のある顔をしているので、小さな子供でも怖がられずに歩けるのです。



そんなゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーの中でも、さらに穏やかな性格の両親から、将来の盲導犬候補の子犬達が誕生します。

生後2ヶ月までは母犬や兄弟達と暮らし、その後パピーワーカーと呼ばれるボランティアの家庭で、普通の飼い犬と同じように世話をしてもらって育てられます。


1歳を迎える頃になると、今度はパピーワーカーの元を離れ、専門の施設で盲導犬としての訓練を行いますが、盲導犬として活躍できる犬は3〜4割程度のようです。


元気すぎたり、人や車を怖がったり、色々な性格の犬がいます。

人間の社会で目の不自由な方の目の代わりになるには、たくさんの条件があるので、簡単に盲導犬にはなれないのですね。



こうして訓練を終えて盲導犬になった犬は、だいたい2〜3歳頃から実際に目の不自由な方と生活するようになります。
約7〜8年、10歳になる頃まで働くのだそうです。



盲導犬を引退すると、またボランティアの家庭に引き取られて余生を普通の飼い犬と同じように過ごします。
もう普通の犬と一緒なので、自由に暮らすことができます。


引退したラブラドールレトリーバーを飼っている家に遊びに行ったことがありますが、リビングの真ん中でお腹を出してイビキをかいて寝ていました。

仕事を離れ、すっかりリラックスして生活できているのを見て微笑ましかったです。

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盲導犬のトイレの世話などはどうしているのか

盲導犬になると、使用者と呼ばれる、目の不自由な方と生活をともにすることになります。
使用者は実際に盲導犬と暮らす前に、1ヶ月ほど専用の施設で盲導犬と共同訓練を行います。

泊まり込みでの訓練をとおして、犬に不慣れな方でも盲導犬と一緒に暮らす方法を学ぶことになります。


*実際の盲導犬との生活

餌やワクチンなど必要な世話の仕方を学び訓練が終了すると、いよいよ使用者と盲導犬は共同生活を始めます。


トイレは、普通の飼い犬と同じで、外派と家派に分かれるようです。
ただし、どちらにしても使用者の方の合図で排泄するようにトレーニングされています。

目が見えないと、盲導犬がトイレをしても気づくことが難しいですよね。
そのため、あらかじめその盲導犬のトイレの時間を把握して、時間になったら使用者が声をかけて排泄させるように促すのです。



*外でウンチをする場合の対処法

外出中にウンチの時間がくる場合は、腰で固定した「ウンチ袋」をお尻に付けて使用者が合図することになっています。

盲導犬は直接袋の中に排泄するので、使用者は手探りでウンチを探さなくても片付けられるし、周りの環境を汚すこともないので清潔です。

それにしても、合図があるまでトイレを我慢するなんて、本当に盲導犬は立派な犬ですね。



*使用者が外出しなくても散歩は必要

いくらトレーニングされていても、盲導犬は犬ですから、最低でも1日1回は外を歩くことが必要です。
使用者が外出する日はそれが散歩になりますが、用事がなくても散歩に出る必要があります。



そのほかの餌や水、狂犬病や混合ワクチンなどの様々な世話も普通の犬と同じに行われます。
盲導犬も、きちんと管理されているのですね。



盲導犬は幸せな生涯を送れるのか

盲導犬として選ばれたゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーは、どんな気持ちで使用者の方と過ごすのでしょうか。

盲導犬として過ごす2〜10歳は、人間の年齢では20代前半から70代になります。
この間ずっと、人間のために過ごすってどんな気持ちなのでしょうね。



うちの犬は散歩に出ると、道路をジグザグに歩きながら、電信柱の匂いなどを嗅いだり、草むらに頭を突っ込んだり、猫に威張って見せたり、本当に自由に好き勝手に歩いています。

公園に集まるゴールデンレトリーバーも、ボール遊びをしたり他の犬と挨拶し合ったり、時々みんなでおやつを食べたりして楽しく過ごしています。



でも盲導犬はそんなことはできません。
そうしないように訓練されているのです。

外に出て歩くことはできても、辺りの匂いを嗅いだり、他の犬と触れ合うことはできません。



それでも使命を全うできるのは、ゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーの性質にあるのかもしれません。
これらの犬種は人間と共同作業をするために誕生しました。

主人と息を合わせて狩りをするのが役割だったのです。
だから盲導犬も、人間と「外を歩く」という共同作業を自分の仕事としてとらえてくれているのかもしれないですね。
そうであってほしいと思います。



ゴールデンレトリーバーで盲導犬の世話やトイレと引退後について【まとめ】

・盲導犬になれるゴールデンレトリーバーは3〜4割しかいない
・2〜10歳くらいまで盲導犬として働く
・生後1年までと盲導犬引退後はボランティアの家族と自由に過ごせる
・トイレはその犬の時間に合わせて使用者の合図で行う



現在、盲導犬を引き取れる使用者は18歳以上と決まっていますが、何歳までという制限はありません。
また、盲導犬を伴った宿泊などを断る宿泊施設などもまだ数多く存在します。

盲導犬は人間の奴隷ではありません。
人間のために働いてくれる、頭の良い優しい犬です。


私は、盲導犬が一頭の「犬」として幸せに生きられるよう、使用者は散歩がきちんとできる年齢を条件にし、その使用者が行きたい場所へどこでも気軽に出かけられる社会の環境を整えることも大切なように思います。

目が見えなくても安心して好きな場所へ行かれる社会を、みんなで作っていかれるといいですね。