体が大きく、被毛もフサフサで丈夫そうに見えるゴールデンレトリーバー。

*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。

海外のゴールデンの印象が強いせいか、家の中よりも草原などで自由に過ごしているような雰囲気がありますよね。


では、実際にゴールデンレトリーバーを外飼いすることは可能なのでしょうか。

歴史と体質から、その答えを探ってみましょう。

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ゴールデンレトリーバーは外飼いできる?

結論からお話しすると、ゴールデンレトリーバーは外飼いに向かない犬種だと思います。


外飼いしている家庭もあるようなので絶対ダメ!とは言いきれませんが、基本的には、広い庭がある家庭で、脱走対策をしっかりとした上で、家と庭を自由に行き来できるような環境が最適なのではないでしょうか。



なぜゴールデンレトリーバーは外飼いに向かないのか

ゴールデンレトリーバーはイギリスのスコットランド原産の犬種です。
「人間と共に仕事をする」ことを目的として作り出されました。



犬は自分達の種の存続のために、仕事や癒しなどを提供することで人間の役に立ち、人間と生きる道を選んできた動物ですが、ゴールデンの場合は特に、「人間と常に共に行動する」ことを、その役割の1つとして誕生した犬なのです。

そのため、人間と離れている、つまり犬だけが外につながれて生活するという犬種ではないということになります。



極端なことを言うと、人間と一緒なら屋外でも生活するでしょう。

童話などに出てくる貧乏な少年が、お金持ちの家の召使いとして働き馬小屋などで生活していたなら、その少年が飼っているゴールデンは飼い主と同じ馬小屋で生活することを選ぶと思います。

たとえそれが許されたとしても、決して飼い主ではないお金持ちの人の家には住まないだろうと思います。



ただし、本来のゴールデンレトリーバーは外飼いに向いた体質ではないので、そうした生活で長生きは難しいかもしれません。

次の項目で、ゴールデンの体質から見た夏と冬のリスクについて考えてみましょう。

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ゴールデンレトリーバーを外飼いすることにおける、夏と冬のリスクやしつけについて

ゴールデンレトリーバーを外飼いする時には、真夏と真冬のリスク、そしてしつけについての対策が必要です。



*真夏と真冬のリスク

先ほどお話ししたように、ゴールデンレトリーバーは北国発祥の犬種です。
そのため、被毛は断熱性の高いダブルコートになっています。

真夏の暑さには特に注意が必要です。



庭に鎖でつないで飼う場合、換気の良い場所であることが大前提ですが、犬小屋は必ず直射日光を避け、クールダウンできる冷却剤などが不可欠です。

以前、真夏に外出して帰って来たら、外飼いしていたゴールデンレトリーバーが突然死していたという話を聞いたことがあります。

恐らく熱中症で亡くなったのでしょう。



換毛も激しくなるので、小まめにブラッシングしたり、シャンプーで清潔に保ったりすることも必要でしょう。

ノミやダニ、蚊や蟻などが入り込むと痒みや痛みがあり、皮膚が炎症を起こしやすくなりますので、予防薬、虫除けなどの対策も必要です。



逆に真冬で人間が暖房を必要とする時期は、日当たりの良い場所に犬小屋を設置し、毛布や湯たんぽなどで暖かく保ってあげるようにしましょう。

凍死したという話はさすがに聞いたことがありませんが、体が大きくても寒さはこたえるはずです。

特に子犬やシニア犬、病気のゴールデンは免疫力が弱く体力がありませんので、問題が起こるリスクが高まります。



*外飼いはしつけが行き届きにくい

室内飼育と違い、外飼いではコミュニケーションの時間が減ることから、しつけの時間が十分に取れない可能性があります。



大型犬のような力の強い犬の場合は、しつけがとても大切になります。

専門のトレーナーに付ける飼い主さんも多くいますが、自分でしつけを行うようであれば、子犬の頃からしっかりとやらなければいけません。



散歩中すれ違う人に噛まない、吠えないはもちろんのこと、飼い主のコマンドで「待て」や呼び戻し(名前を呼ぶと戻って来る)などが最低限できていないと、ドッグランに行くことさえ難しくなります。

大型犬は力が強いので、飼い主さんはコマンドで犬の行動をコントロールする必要があり、それを可能にするのは日々の地道なトレーニングです。



常に同じタイミングで同じコマンドを繰り返すには、たとえ悪天候でも外に出て行わなければいけません。



*子犬の間だけ室内飼育もリスクがある

体力のない子犬の間は室内飼育にして、この間にトレーニングをすれば良いというのもリスクがあります。



初めて与えられた環境が室内である場合、当然のことながらそれが子犬の日常になります。
トレーニングも室内でうまくできるかもしれません。

しかし、成犬になって外飼いに切り替えようとした時、そのゴールデンレトリーバーはきっとその環境に戸惑うでしょう。
もしかしたら、それまでのトレーニングなど忘れて、孤独と恐怖で吠えるようになるかもしれません。

住宅が立ち並ぶ地域では、吠える声を苦痛に感じる方もいます。



もしも外飼いをする予定なら、子犬のうちから外飼いをするつもりで準備をしてくださいね。



ゴールデンレトリーバーは外飼いできる?【まとめ】

・ゴールデンレトリーバーは外飼いできる?→不可能ではないけれど、おすすめはしにくい
・人間と常に共に生活するのがゴールデンレトリーバーの性質である
・外飼いする場合は夏と冬のリスクを十分に考慮して
・しつけもしっかりと行うこと



私の周りにはいませんが、実際にゴールデンレトリーバーを外飼いしている方もいると聞きます。
しかし、オシッコやウンチの匂い、吠える声など、周りの住宅への配慮が欠かせないように思います。

犬が自分から求めて外に出たがるというのであれば外飼いも良いのでしょうが、そうでなければ、ぜひ、ゴールデンレトリーバーが求める形の生活を考えてもらえたらと思います。