イタチは夜行性?イタチのタフな生態と暮らしの特徴に迫る!

小さな顔に可愛い瞳とツンとした鼻を持つイタチ。

害獣として被害も報告される動物ですが、画像や動画では「可愛いなぁ」と感じる方も多いのではないでしょうか。


*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。

彼らは野生の中で、どんな風に生活しているのでしょう。

今日はイタチの生態と、その特徴に迫ってみたいと思います。

でも、可愛い外見とのギャップに驚いてしまうかも?!

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Contents

幅広く生息するイタチたち

イタチの分類をご存知ですか?
「ネコ目 イヌ亜目 イタチ科 イタチ属」といいます。

猫であり、犬であり、だけどイタチ?! 何だか面白いですね。


オコジョ、イイズナ、ミンク、そしてフェレットもイタチ属です。

イタチ属は比較的涼しい地域に多く生息している印象がありますが、その分布は意外に幅広く、日本全国、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、南北アメリカ大陸など、気温が高い地域でも見ることができます。

*日本に生息するイタチは4種類

日本には、ニホンイタチ、チョウセンイタチ、イイズナ、オコジョが生息しており、亜種を含めるとさらに7種類のイタチ属を見ることができます。

しかし外来種が入ってきたことで生態系が崩れ、絶滅危惧種に指定されるイタチも出てきています。

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イタチのは夜行性?イタチの生態と体の特徴について

イタチは雪が深くなる寒い地域にも生息していますが、熊のように冬眠することはありません。

イタチの毛は刺激から身を守るオーバーコートと、断熱効果の高いアンダーコートのダブルコートになっていて、極寒の地でも体を温かく保つ高機能な特徴を持っています。

ちなみにニホンイタチは茶褐色や濃い褐色の毛で、チョウセンイタチは黄色い毛をしています。

また、春と秋に換毛期を迎え、夏場は涼しく冬場は暖かく被毛を調節しています。

イタチは基本的には夜行性だと言われています。


家の屋根裏などに住みつかれた場合、夜中にイタチたちがバタバタと走り回って怖くて眠れないという話もあるので、夜行性動物なのは確かなようです。

しかし環境に適応する能力がとても高いので、昼間でも必要になれば活動します。


我が家にいたフェレットたちも、私たちが起きれば一緒に起きて遊んでいたし、夜に部屋を暗くすれば眠っていました。

また、イタチには水かきもあるので、魚やザリガニなどを食べるために水に飛び込むこともあります。

その他に昆虫や木の実、小動物などを獲って食べますが、冬は食べ物が減るのでいつでも獲物を狙えるように昼でも夜でもアンテナを張っています。

「夜行性だなんて言っていられるか!生き延びるために必要なことは何でもやるぜ!」というタフなところがイタチの特徴でもあります。


だから性格もとってもポジティブです。

イタチは平均するとオスは体長(尻尾を含めない)30〜40cm、体重300〜820g、メスは体長(尻尾を含めない)20〜30cm、体重110〜430gで、小さな猫くらいの大きさしかありません。

でも自分の体より大きな草食動物も襲って食べます。

もしも同じ大きさの犬、猫、イタチがいたら、一番強いのはイタチだと言われています。


恐れを知らない強い性格だから、どんなにひどい傷を負ってもひるまないのです。

私は犬、猫、フェレットの全てと暮らした経験がありますが、イタチが一番強いというのは納得です。

猫はイタチと互角なようにも思いますが、猫ってとても頭がキレるというか、冷静で慎重な行動を取ります。

目の前の動物の様子を探り、「勝つのはムリかも」と思えば逃げることもあります。

一方で犬は猛烈に吠えて暴れる性格の子もいるけれど、攻撃って恐怖の裏返しなところもあります。

また、犬はチームプレーで獲物を追うオオカミの生態を受け継いでいるので、一対一で向かい合った時に、何となく「コワイ」って感覚が発達しているように見えることがあります。

それらに対してイタチは無敵です。

多分、イタチの辞書に「コワイ」は無いのではないかと思います。

誰かに噛まれても、怖いじゃなくて「なにするんだよ!」みたいに向かっていくところがあるし、降りられないくせに高いところにセッセと登っていくような無謀なところもあります。

ただし、フェレットは人間にペットとして飼われるために誕生したイタチなので、人間に対して優しい面があり、「甘噛み」ができます。

それに対して野生のイタチは決して人間に容赦しません。

人間は自分の生態をおびやかす敵でしかないから、近寄ればガブッときます。

傷を負うだけでは済まないくらいの怪我になる可能性も高いので、絶対に近づかないようにしてくださいね。

イタチの住みかと繁殖

イタチは基本的に繁殖期や子育て中以外は単独で生活する動物です。

住みかは倒れた木の隙間や、元々あった穴などを利用することが多いようです。

細いパイプの中や狭い場所が好きなのはイタチの特徴ですね。

イタチの繁殖期は年に1、2回です。

日本では、北海道に生息するイタチは年に1回、九州地方に生息するイタチは年に2回ほどと言われています。

一度の出産で平均3~5匹の子イタチが生まれます。

子育てをするのはメスのみで、オスは行いません。

子イタチを連れた大人のイタチを見かけたら、それはメスのイタチである可能性大です。

母子連れのイタチ、一度でいいから実際に見てみたいなぁと思います。

きっととても可愛いでしょうね。

子イタチは生後8週目辺りから離乳し始め、10週目辺りから自分で狩りをするようになり、約1年で大人のイタチと同じ大きさに成長します。

寿命が4~6年と短い分、成長もとても早いのです。

でも生まれて3ヶ月くらいで狩りをするなんて…… イタチの生態って本当にすごいですね。

イタチは夜行性?【まとめ】

・イタチは世界中に広く生息する動物
・日本では4種類のイタチ属と7種類の亜種が生息している
・イタチの生態は基本夜行性だが昼間も活動している
・タフな精神力がイタチの特徴

一見小さくて弱そうな印象も受けるイタチ属ですが、もしかしたら体が小さいことで世界中の生態系を守っているのはないかと思うことがあります。

亜種にはなりますが、イタチ属最大のクズリは、わずか10kgほどの体重なのに熊を襲うと言います。

「強い」というのが最大の特徴のイタチたち。

もしかしたら、世界平和のために小さく生まれてきたのかな、と、ふと考えてしまいました。