イタチの大きさ比較!足跡の違いとオコジョ・テンとの見分け方

胴と尻尾が長く足が短いという共通の特徴を持つイタチ、オコジョ、テン。

ふと出会った時にそれがイタチなのかオコジョなのかテンなのか、みなさんはすぐにわかるでしょうか?


*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。

大人なのか子どもなのか、オスなのかメスなのかで、動物は様々に変化します。

今日は、イタチやオコジョ、テンの大きさや足跡などから、見分け方をご紹介します。

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Contents

イタチの大きさ比較!イタチ・オコジョ・テンの特徴を比較してみよう

イタチとオコジョは、同じ食肉目イタチ科イタチ属になりますが、テンはテン属という少し違う分類になります。

とはいえ、みんなイタチ科の動物です。

1匹で不意に現れたりしたら、何だかわからなくなりそうですね。

まずはイタチ、オコジョ、そしてテンの特徴を見ていきましょう。

*イタチ

日本では、ニホンイタチ、チョウセンイタチが代表的です。

【体長】30〜40cm
【体重】300〜820g
【尻尾の長さ】10〜15cm

※オスの平均的なサイズです。

メスは一回り小さくなります

*オコジョ

オコジョはイタチよりだいぶ小柄になります。

【体長】15〜30cm
【体重】150〜300g
【尻尾の長さ】5〜10cm

※オスの平均的なサイズです。

メスは一回り小さくなります

*テン

テンは、イタチ、オコジョより全体的に大柄になります。

【体長】45〜50m
【体重】450〜1,000g
【尻尾の長さ】20〜25cm

※オスの平均的なサイズです。

メスは一回り小さくなります
平均的な大きさで比較できる状態ならば、「うわ、大きい!」と迫力を感じるのがテン、「小さくて可愛い!」と感じるのがオコジョ、その中間がイタチということになりますが、1匹で現れたら比較ができないため、見分けるのはとても困難です。

「猫よりは小さいな」くらいはわかっても、イタチは基本的に猫より小柄です。

そして、「何だろう?」と考えているうちに、イタチたちは姿を消してしまうでしょう。

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足跡でイタチ・オコジョ・テンは見分けられるの?

外見ではなかなか見分けがつきにくいイタチとオコジョとテン。

少し見方を変えて見分け方を探してみましょう。

今度は、足跡を比較してみます。

*イタチ・オコジョ・テンの足跡の大きさ

・イタチ:約2.5cm
・オコジョ:約3cm
・テン:約3.5cm

うーん、これじゃ足跡を比較しても見分けるのは難しそうですね。


ちなみにイタチ科の動物の足裏は、指が5本で指の付け根辺りに肉球があります。

だから、足跡は指5本と肉球が1つになります。

犬だと足跡に残る指は4本で、狼爪と呼ばれる1本の爪はもっと上に付いているので足跡には残りません。

肉球も、指の付け根と足の腹の部分にあるので、肉球の跡は2つ見えます。

アライグマは人間の手形のような足跡になります。

イタチ科の動物と、犬、アライグマの見分け方としては、足跡は有効です。


しかしイタチ科の動物の中で見分けが付くのは、害獣駆除などをしているプロの方だけかもしれません。

専門業者の方たちは、わずかな違いでイタチ科の動物を見分けることができるそうです。

イタチ・オコジョ・テンの見分け方はあるの?

大きさや足跡では見分けるのが難しいということになると、イタチとオコジョ、テンは素人では見分けられないのでしょうか。

ここで、1つだけ決定的な見分け方があります。

オコジョを見分けるだけの方法になりますが、冬になると、オコジョは茶色い毛色から真っ白な毛一色になります。


雪の中で目立たないように、白く変わるのですね。

イタチやテンも秋から冬にかけて換毛期はありますが、毛が真っ白になることはありません。

フェレットはカラーバリエーションが豊富で、アルビノやホワイトファーブラックアイ、そしてシルバー系の毛色の子が白くなることがありますが、野生にフェレットは存在しないため、「冬毛の白さ」でオコジョを見分けることは簡単になります。


フンで判別する見分け方
では最後に、イタチとオコジョとテンを見分ける方法をご紹介します。

彼らの「フン」を見る方法です。

・イタチ:5〜6cmくらいのフンで水気が多い
・オコジョ:3cm前後で丸っこい感じのフンで毛が混じっている
・テン:10cmくらいの長いフンで毛が混じっている

フンで比較すると、少し特徴が出てきますね。

テンのフンは、大きくて長くて毛が混じっていることが多くなります。

イタチのフンはテンよりも少し小さめで、水気が多いところに違いがあります。

オコジョはイタチやテンとは違い、どちらかと言えばコロコロした感じのフンをします。

もしも家の周りにイタチのような生き物がいると感じたら、フンの様子などから見当がつきやすくなるかもしれません。


専門業者に駆除を依頼する時にも、より多くの情報を提供できるでしょう。

また、全く違う場面で、例えば山歩きなどの時にこのようなフンを見つけたら、近くにフンの主が潜んでいることも考えられます。

見た目が可愛らしいので、出会えたらちょっと嬉しいですよね。

ただし、いずれの場合でも、必要以上に近づいたり、フンを触ったりはしないでくださいね。

イタチ科の動物は、ペット化されたフェレットを除いて、みんなとても凶暴な動物です。

そしてフンには病原菌が潜んでいることも多くあります。

むやみに近づけば、怪我をしたり病気になったりすることもあるので、一定の距離を保つようにしましょう。

どんなにかわいらしくても、野生の動物から見ると人間はすべて敵になってしまうことを覚えておいてくださいね。

イタチの大きさ比較!足跡の違いとオコジョ・テンとの見分け方【まとめ】

・大きさで比較するとテン→イタチ→オコジョとなる
・足跡で見分けるのは難しい
・冬のオコジョは真っ白で見分けがつきやすい
・一番の見分け方はフンを見ること

フンが一番の見分け方って、何だか不思議な感じですね。

でもこれは本当です。

一瞬見ただけでは、なかなかイタチとオコジョ、テンを見分けるのは難しいのです。

人間で例えるなら、日本人と韓国人、中国人を見て、どこの国の人かを当てるようなものかもしれません。

私は日本人なので見分けられると思っていましたが、最近あまり自信がありません。

だから、イタチたちを見た目で見分ける自信は、もっとありません。

犬と猫は種類が見分けやすいですが、それは特殊なことなのかもしれませんね。