福豆も食べ過ぎはまずい?太る、下痢するなどの不安点を解説!
『福豆』をご存じでしょうか?『福』がついているので、縁起の良さそうな豆だと想像ができますよね。
縁起物の豆…そう、節分の日にまいたり食べたりするあの煎り大豆のことです。
福豆は、年の数または年の数プラス1粒食べることで体に福(健康)を招く、というゲン担ぎの意味で食べられています。
「体に福を招くのか~。それなら、年の数とは言わず、たくさん食べて、たくさん福を取り込もう!」と思って、年の数以上に食べたことのある人も多いと思います。

福豆を食べたぶんだけ、いいことがあるのなら良いのですが、現実はそうではありません。
『薬も過ぎれば毒となる』ということわざがあります。
どんなに効く薬でも、飲み過ぎるとかえって体に悪い、ということから、どんなに良いものでも目安がある、という意味です。
つまり、福豆(煎り大豆)も食べ過ぎは体に良くないのです。良くない理由と、食べる目安についてみていきましょう。
縁起物の豆…そう、節分の日にまいたり食べたりするあの煎り大豆のことです。
福豆は、年の数または年の数プラス1粒食べることで体に福(健康)を招く、というゲン担ぎの意味で食べられています。
「体に福を招くのか~。それなら、年の数とは言わず、たくさん食べて、たくさん福を取り込もう!」と思って、年の数以上に食べたことのある人も多いと思います。

福豆を食べたぶんだけ、いいことがあるのなら良いのですが、現実はそうではありません。
『薬も過ぎれば毒となる』ということわざがあります。
どんなに効く薬でも、飲み過ぎるとかえって体に悪い、ということから、どんなに良いものでも目安がある、という意味です。
つまり、福豆(煎り大豆)も食べ過ぎは体に良くないのです。良くない理由と、食べる目安についてみていきましょう。
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Contents
福豆(煎り大豆)に含まれる成分
まずは、福豆(煎り大豆)に含まれる成分についてご紹介します。福豆の材料である大豆には、たんぱく質が多く含まれています。
たんぱく質は、私たちの体を作る大切な成分です。
しかも、大豆には、『畑の肉』といわれるぐらい肉と匹敵するほどの良質のたんぱく質がたくさん含まれています。
また、大豆には食物繊維も多く含まれています。
食物繊維には、腸内環境を整え、便通を良くする働きがあります。したがって、大豆を食べると、便秘解消・予防に効果があります。
さらに、大豆には大豆イソフラボンとよばれるポリフェノールが含まれています。
これは、女性ホルモンのエストロゲンに構造が似ていることから、植物性エストロゲンともよばれ、エストロゲンと同じような働きをすることが知られています。
女性らしい体を作ったり、骨粗しょう症や更年期障害を予防するのに役立っています。
こんなに良い成分ばかり含まれているのならば、福豆(煎り大豆)をたくさん食べてもよいのでは?むしろ、食べ過ぎぐらいが丁度よいのでは?と思われるかもしれません。
福豆の食べ過ぎによる健康障害
良い成分ばかりの福豆(煎り大豆)ですが、食べ過ぎると思わぬ健康障害があります。太る
福豆(煎り大豆)のカロリーを見てみると、100グラムあたり約430キロカロリーです。市販の煎り大豆は、1袋あたり70~100グラム入っており、1袋全部食べてしまうと300キロカロリー以上を摂ってしまいます。
つまり、菓子パン1個食べたことと同じになってしまいます。以外と高いですね。確かに、油断して食べ過ぎると太るかも…。
では、節分で年の数だけ食べた時のカロリーについて考えてみましょう。
大豆1粒は、約0.35グラムで1.5キロカロリーです。
30才の人が30粒食べたとすると、
1.5×30=45キロカロリーとなり、ごはん2~3口分ぐらいのカロリーを摂ることになります。
100才の人が100粒食べたとすると、
1.5×100=150キロカロリーとなり、ごはん茶碗2/3膳分ぐらいのカロリーを摂ることになります。
高齢になると、食が細くなる人が多いので、太ることを気にするよりも、健康維持のために意識してカロリー摂取を心がけていただきたいものです。
したがって、福豆を年の数だけ食べることは、問題ありません。太る可能性があるのは、年の数の倍以上に食べ、しかも1袋ちかく食べてしまった時です。
腹痛・下痢
大豆には、食物繊維が多く含まれていると前述しました。腸内環境を整え、便通改善に役立つこの食物繊維ですが、これも摂り過ぎると腹痛や下痢の原因になってしまいます。便秘予防のために、食物繊維が多い豆類や野菜、果物などを食べ過ぎて、お腹の張りによる腹痛に悩まされたことのある人もいると思います。
また、食物繊維には、便を柔らかくしてくれる働きもあるので、摂り過ぎるとお腹がゆるくなり、下痢を引き起こしてしまうこともあります。
さらに、腸内を刺激する働きもあるため、これも下痢の原因になってしまいます。
節分の日は、福豆(煎り大豆)を、腹痛や下痢を引き起こすほど食べるのではなく、健康的に、適切な量を食べたいものです。
ホルモンバランスの乱れ・病気
大豆に含まれる大豆イソフラボンについてですが、こちらも摂り過ぎると良くないことが起きるといわれています。女性ホルモンのエストロゲンと同じような働きをするので、摂り過ぎると、月経不順や肌荒れ、子宮内膜症や乳がんのリスクを高める、などの報告があります。
これらの症状は、女性にとっては、とても心配なことです。
しかし、大豆イソフラボンは摂り過ぎても、2~3日で尿と一緒に体の外に出て行ってしまう性質があるため、福豆をぺろりと1袋食べてしまったら、数日間は控えるようにしましょう。
福豆(煎り大豆)の食べる目安
さて、福豆(煎り大豆)を食べ過ぎてしまうことの害について触れてきましたが、いずれも、食べ過ぎなければ問題ないことが分かりました。では、食べ過ぎにならない目安とは、どれくらいの量なのでしょうか?
食品安全委員会では、大豆イソフラボンにおける1日の摂取目安量の上限を70~75ミリグラムと定めています。
この量は、大豆100グラムあたり約140ミリグラム含まれているので、福豆に換算すると、1/2袋、約50グラムです。粒数にすると、約140粒です。
さらに、カロリーにすると、210キロカロリーになります。これは、ごはん1膳弱と同じカロリーです。けっこうなハイカロリーですね。
大豆イソフラボンの摂取目安量のみならず、カロリーの面から考えても、福豆は1日のうちで1/2袋にとどめておきたいものです。
さらに、毎日食べるのであれば、年の数ぐらいが丁度よい、と個人的には思います。毎日生み出される心の中の鬼を退治するためにも。
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福豆も食べ過ぎは太る?【まとめ】
福豆は、体に福(健康)を招き入れる、ということで食べられているということでした。昔から、幸福は健康であることだったのですね。福豆に限らず、大豆製品は、体にとても大切な成分を含んでいます。
私たちの体を作り、体調を整えてくれる大事な働きを持っています。
これらの働きも、体に良いからと言って、たくさん食べれば良い、というものでもないことが分かりました。
また、今回ご紹介した健康障害のいずれも、毎日食べ過ぎると引き起こす可能性があるものです。
本文中にお示しした目安を参考に、ぜひ、大豆を上手に取り入れて健康な毎日をお過ごしください。