恵方巻き、黙る無言で食べるのはなぜ?その理由を徹底解説!

現代において「節分」からイメージすることといえば豆まきと恵方巻き。

子供の頃に住んでいた東京では恵方巻きの慣習はなかったので、突然現れた極太の海苔巻きには驚いたものです。

どうやって食べるの?と不思議に思ったことを覚えています。

しかも恵方巻を食べる時は黙る食すというルールがあるとかないとか。

ではなぜそのようなルールがあるのでしょうか。
1. しゃべると福や幸運が逃げるから
2. お願い事は黙ってするから
というのが理由のようです。

恵方巻きの風習を知らずに育った人たちにとっては、不思議なルール付き食べ物と言えるのではないでしょうか。

今回はその黙って食べるルールについて解明していきます。

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恵方巻、黙る無言で食べるのはなぜ? カギは「無言参り」

京都の祇園祭

7月1日から一ヶ月間開催される、日本でも有名な祇園祭。

開催中の7月17日から24日まで、八坂神社に置かれている3基のお神輿が御旅所に移動・配置されます。

神様はこの期間中は御旅所に滞在されていると考えられ、1週間毎日お参りすれば願い事が叶うという説が出てきたようです。

願い事を叶えるためには、自宅と御旅所を往復する際に誰とも会話したり挨拶したりしてはいけない、というルールがあったそうです。

祇園の花街

大正時代には既に風習として存在していたという祇園での無言参り。

同じく御旅所にお参りするのですが、こちらは毎日ではなく1日で7往復。

自宅ではなく八坂神社と御旅所を7往復すれば願いが叶うと言われていたそうです。

この場合も往復中は無言で、がルールです。

挨拶もNGで、少しでも挨拶程度の会話をしてしまった場合は、最初からやり直すのだそうです。

では恵方巻きを無言で食べるルールとこの無言参りはどう繋がるのでしょうか?

恵方巻きを食べるという行為は、恵方(その年の干支によって定められた吉とされる方角)に向かって願い事をしながら食べるということで、神社などで神様にお祈りすることと同じ行為なのです。

神社などでお願い事をする時は手を合わせて目を閉じ、黙ってお祈りすることが一般的です。

そこから恵方巻きを食べている間、つまり願い事をしている間は無言で食べるというルールができたものと思われます。

絶対に無言でなければいけないの?

なぜ無言で食べないといけないのかという理由については、願い事というのは黙って静かにお祈りすることであり、声を出してしまうとせっかくの幸運や福が逃げていってしまうから、ということはわかりました。

では、もし声を出してしまったらどうなるのでしょう。

実は全く正反対の説があります。

それは「笑いながら食べる」という説

地域によってはこの風習を取り入れているところもあるそうです。この説は五行思想から来るものだそうです。

五行思想は、全ての物は「火・水・木・金・土」の5種類から成るものという考え方です。春はこの思想から言うと「木」にあたり、「木」は「金」に弱いと考えるそうです。

その「金」と言う障害を取り除くために「火」にあたる笑いで滅ぼしてしまう、つまり厄払いをする、と言う考えだそうです。

節分や恵方巻きは、新年をお迎えするためにする行事であり、旧暦では立春の頃が一年の始まりとみられていました。その前日である節分(大晦日)の日に豆まきや恵方巻きを食べることで、新年に福を呼び込むと考えられていたようです。

新年をお迎えするということは春をお迎えすることであり、また福をお迎えすることなので、その障害になるような厄は取り払おうということです。

もう一つの無言で食べる説。昔のお寿司屋さんのチラシに書いてあったって本当?

実は恵方巻きの起源・発祥については定説がなく、よくわかっていないことが多いそうです。

そのようなこともあって、商売目的に使われた可能性も否定はできなさそうです。

どちらかと言うと季節的な行事と言うよりも、個人の慣習から来たものではと思うような文献もあります。

有名なところでは、1932年に大阪酢商組合が営業目的で発行した広告チラシがあります。

節分の日に、その年の恵方に向かって無言で巻き寿司1本を丸かじりすれば、その年には幸運が訪れる、と言うような内容だったそうです。

その巻き寿司は「幸運巻き寿司」と名付けられました。現在でもこのチラシは残っているそうです。

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恵方巻き、黙る無言で食べるのはなぜ?【まとめ】

いかがでしたか。恵方巻きを食べる習慣は古来から受け継がれた伝統のもの、と断定することは難しいかもしれませんね。

大衆の中で培われてきた民俗習慣から発生したとも考えられるようですので、無言で食べることも笑いながら食べることもどちらも正しいのかもしれません。

昔から「笑う門には福来たる」と言いますし、無言で食べるよりも笑いながらたべる方が楽しいのではないでしょうか。とは言うものの、それはそれで難しいかもしれませんが。