浅草寺のお守り返納方法について解説。他の神社のものでいいの?

何か成し遂げたい願いがあるときや、藁にもすがりたい気持ちになるときに、お寺や神社を参拝することがあります。

そのような時は、より強くご利益を得るために、お守りを授かることもあるでしょう。

大変な状況の中で、なんとか足を運び手に入れたお守りも、祈願が成就されるとその役割を果たす時が来ます。役目を終えたお守りは供養のために、元の神様のいる場所へ戻すとよいとされています。



また、古くからの「しきたり」という観点で、ある神様の元で授かったお守りを別の神様のところへ返納することは、神様に失礼な行為であり御法度であるという見方があります。

浅草寺には「どのような人にも慈悲深くその名を唱えると何でも願いも叶えてくれる」観音様によるご利益があるため、さまざまな種類のお守りがあります。



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浅草寺のお守り返納方法

公式ホームページによると、正月とその他の日に授けられる授与物のうち、お守りは30種類あります。

お守りを返納する場所は本堂手前のおみくじ授与所に隣接している場所にあり、「古札お納め所」の看板が目印です。

そして、お守り返納に対しての考え方もブレることなく、「どこの神社仏閣のものでも構わない」スタンスで受け付けている特徴があります。

反対に、浅草寺で授かったお守りを納めたいが浅草が遠く、なかなか行く機会がない方は、現在の「聖観音宗」から派生する前の「天台宗」の寺院や、近ければ「坂東三十三観音札所」の寺院へ納めるとよいでしょう。

しきたり通りとする前提では、できればお守り返納場所は同じ神様や宗派がよいのですが、「聖観音宗」のお寺は全26件のうち25件が浅草界隈、残り1件は中央区の人形町にあるのみという事情に鑑みた提案です。



お守りを返納するタイミング

お守りは1年に1回返納するものなのでは?と思っている方もおられることでしょう。実は、必ずしもそういう事情ではないのです。

「家内安全」や「五穀豊穣」など「1年の間に起こる出来事」のお守りに対しては1年に1回でも意味合いとしては問題ありません。

「受験合格」「安産祈願」など1回のイベントに対する祈願のお守りは願いが成就した際のお礼参りのタイミングでお守り返納を行うことが慣例上ベストとのことです。

このほかにも病気の治癒や、夫婦円満など生涯にわたる強い想いのこもったお守りは、いつまで持ち続けてもよいものとされています。

結局お守りは「願いが成就するまでいつまでも持ち続けてよい」ということです。
返納予定のお守りを持って参拝するときは、返納してから本殿へ向かいましょう。

浅草寺のお守り郵送事情

浅草寺公式ホームページによると、現在はインターネットでお守りをはじめとする授物の販売を行っており、クレジットカードなどの電子マネー利用と郵送が可能です。

浅草寺の「古札お納め所」は本堂開門~閉門に合わせて午前9時~午後5時まで開かれています。公式ホームページにお守り返納についての記述はありませんでしたが、口コミによると「郵送でお守り返納は自由だが、そこまでする人はあまりいない」とのことでした。





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浅草寺のお守り返納方法は?【まとめ】

お守り返納は神社仏閣参拝において昔からある習慣です。

大抵は「祈願が成就したら授かった神様のところへ返納し、供養する」という慣例ですが、
浅草寺の大元は「どこの誰でも受け入れる」スタンスを持つため、全国のどの神社仏閣のお守りでも受付をしています。

返納のタイミングは、年に1度とする方が多い傾向にありますが、お守りの成り立ちを考慮すると「お守りにかけた祈願が成就したとき」でよいのでずっと持っていても構いません。

どうしても浅草に行く機会がない場合は、郵送でも受け取っていただくことは不可能ではないとのことです。

浅草寺の神様は宗派などを問わず、どのような人に対しても慈悲深く願いを聞き届ける性格を持っていますので、機会があればいつでも足を運んでみることをおすすめします。