美ら海水族館のジンベエザメが減った?!理由を調べてみた

今や世界的に有名になった「沖縄美ら海水族館」。沖縄県の本島北部、本部町の半島の先端にあります。

那覇空港からは車で100分と遠くに位置するのですが、世界自然遺産にも登録されたやんばるの自然に近く、海を眺めながらドライブを楽しめる立地にあります。


沖縄を訪れたら必ず訪れるスポットの一つではないでしょうか。その特徴は何といっても、世界でも珍しい長期飼育記録を保持する巨大なジンベエザメでしょう。

しかしもともと3匹いたジンベエザメが減ったと言われています。その理由を探っていきましょう。




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美ら海水族館では何匹のジンベエザメが飼育されていた?

もともと美ら海水族館では3匹のジンベエザメが飼育されていました。

しかし大きなジンベエザメが3匹泳いでいると、さすがの大きな水槽でもサメ同士がぶつかってしまうことがあり、より安全な飼育環境を目指して、1匹のメスを2016年に沖合のいけすに移動させました。

しばらく2匹(雄と雌)の個体が水槽内に展示されておりましたが、2021年6月、雌の個体が亡くなってしまいました。

死亡の理由としては、骨格異常により栄養が取れなくなり、沖合のいけすに移して医療チームで懸命に治療にあたったが、どんどん体力がなくなっていってしまったようです。

このニュースが流れたときには、雄のジンベエザメと泳ぐ優雅な姿が見られなくなってしまったのをすごく寂しく感じました

そのため現状展示されているのは雄のみ1匹です。おそらく沖合のいけすには雌があと一匹おりますが、展示については個体の状態などを考えて慎重に判断するようです。

ジンベエザメの名前はあるの?残っている個体は誰?

じつは美ら海水族館では唯一名前がついている魚がいて、それが雄のジンベエザメ、「ジンタ」だそうです。

ジンタは今も健在で、世界最長の25年という飼育記録を持っています。美ら海水族館を代表するアイドルですよね。

ほかのサメたちには名前がついていませんが、最長の飼育記録を記念してジンタと名付けられたそうです。

それが正確には何年なのかはわかりませんが、10年以上前にジンタ君のぬいぐるみが発売されて、かわいいイラストがチケットに描かれて、なんだかほっこりジンベエザメフィーバーがあったのを思い出しました。

沖縄の人にとっては、美ら海水族館のジンベエザメといえば、ジンタなんです!

ジンベエザメの大きさは?長生き?

ジンベエザメの生態についてはまだわかっていないことが多く、美ら海水族館では長年の研究を通して少しずつ様々な事実を発見してきています。

雄のジンタは美ら海水族館にやってきた1995年には4.5メートルの子どもでしたが、いまでは8.8メートルの立派なサメに成長しています。

ただ、世界ではジンベエザメは大きいものでは13メートルを超える個体もいるようです。

そして現在ジンタは26年目の飼育期間を記録していますが、ジンベエザメは100年生きる個体もいるようなので、まだまだ長生きしてほしいですね。




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美ら海水族館のジンベエザメは減った?【まとめ】

美ら海水族館の3匹いたジンベエザメは1匹(いけすにいる個体を含めると2匹)に減ったのですが、今もその雄大でかわいらしい姿を日々見せてくれています。

1匹が減った理由としては水槽をより広く安全に過ごしやすくするためいけすに移したからで、もう一匹は今年病気で亡くなってしまったからでした。

しかし今も雄のジンタは健在で、まだ多くの謎を秘めた神秘的な生き物として、今日も飼育記録を更新し続けています。

美ら海水族館では「黒潮の海」という大きな水槽でジンベエザメを飼育していて、世界でも珍しい継ぎ目のない大きくて分厚いアクリルガラスを通して悠々と泳ぐ様子が見られます。

ジンベエザメの食事は水の中でまっすぐに立って給餌されますが、その様子は圧巻で何度見ても感動してしまいます。

ジンタは一匹になってしまったけれども、ほかの魚がいつでもジンタのおなかにくっついて泳いでいるのでさびしくはなさそうです。ぜひ遊びに行ってあげてください。