スキー板、靴の調整!自分で調整する方法とでも専門に頼む方が良い?

「スキー靴ってどんなスキー板にも合いますか?」という質問をされたことがあります。

セット販売のものであれば、気にする必要はありませんがスキー板と靴を別々に購入する人もいますし気になりますよね。


もしも合わなかったら困りますしね。スキー板と靴がきちんと合っていないと怪我に繋がることがあるのでぜひ理解しておきたいところです。

なので、今回はスキー板とブーツの規格・調整についてまとめてみました。



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スキー板とブーツの規格は合うか

ブーツ(靴)とビンディング(ブーツを板に固定するための金具)の形には色々あります。今回は、最も一般的な「アルペンソール規格」を前提に解説していきます。

※アルペンソール規格
ブーツのつま先に出っ張りがあるタイプ。
つま先を引っ掛けた状態で踵を踏み込んでブーツとビンディングを固定する。

2種類の規格。チャイルド規格・アダルト規格

スキー板のビンディングとブーツには「チャイルド規格」と「アダルト規格」の2種類があります。

名前の通りチャイルド規格は子供向け、アダルト規格は大人向けです。

チャイルド規格とアダルト規格では、サイズだけでなくブーツのつま先にある出っ張り部分の大きさが違います。

ブーツの靴底に「C」という表記があればチャイルド規格、「A」という表記があればアダルト規格です。

チャイルド規格のスキー板にはチャイルド規格のブーツ、アダルト規格のスキー板にはアダルト規格のブーツを使用してください。

同じメーカーでないといけないと決まってはいませんが、規格が違う物を合わせると、外れやすくなる為危険を伴います。


スキー板とブーツの調整

大人であればそんなにブーツのサイズは変わらない方がほとんどだと思いますが、子供の場合は違います。

成長するとブーツのサイズが変わってきますのでシーズン毎にこまめなビンディングの調整を行って下さい。

ビンディングの調整には自分に合った「解放値」を知る必要があります。解放値とは、ブーツをビンディングに押さえつける強度、または外れる時の強度の数値です。

数値が低いほど押さえつける力が弱く外れやすくなり、数値が高いほど抑える力が強く外れにくくなります。

この数値が適切な値に設定されていないと、滑走中にブーツが外れたり、転倒した際にブーツが板から外れずに怪我をしてしまいやすくなります。

そうならない為にも、自分の「解放値」を把握して調整しましょう。

インターネットの普及により、「ビンディング 解放値 計算」とググってみるとすぐに計算サイトや一覧が出てきますので参照してみてください。

ビンディング調整方法

解放値に従ってビンディングを調整する。

正しい解放値を出せたら、それに従ってビンディングの調整をしていきます。

調整には工具が必要になるので準備してください。基本的に、時計回りに回すとばねが強くなるので回す方向には注意して下さい。

前後左右の数値を全てそろえて調整する。

ビンディング調整の際は、前後左右4か所の調整をします。

新しいブーツに交換したときの調整方法

金具のレールを外す。

スキーブーツの踵側についている金具のロックを外します。指で外れない場合は、マイナスドライバーなど平たい工具を差し込んで持ち上げると外れやすいです。

ブーツの踵に金具をつける。

ロックを外したら、ブーツの踵に金具が触れるくらい近づけて下さい。

完全にはくっつけず、軽く接近する程度で良いです。丁度良い位置になったら、指を外してロックをして下さい。

ロックすると「ぱちっ」という音が聞こえますので、その音を聞いてロックされているか耳でも確認してください。

ブーツをつける。

金具を固定し終わったら、ブーツを取り付けます。

挟みこみ具合が適正かチェックする。

レールにコの字の枠がついているので、この中にレールの目盛りが入っているか確認してください。

目盛りの長さが長すぎる目盛りが見えないといった際はやり直しが必要です。正しく解放値を調整しても、この部分が雑になると事故に繋がるので最後まで注意して作業を行って下さい。




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スキー板、靴の調整方法!【まとめ】

今回は、スキー板と靴・ビンディングの調整方法をご紹介いたしましたが、個人的にはビンディングの調整は専門家にお願いすることをお勧めします。

方法は理解していますが安全性の担保の為、私はいつも専門家にお願いしています。

やはり専門家の方には調整力では勝てませんし作業していただくと安心です。

スキーを楽しむ為に安全かどうかを第三者の方にみていただくことで更に安心して楽しく滑ることができますので、私はそうしています。

自分でメンテナンスできないよりはできた方がいいので、ぜひ調整方法を覚えて置いて下さい。