新年のご挨拶に行くとき、特に田舎や由緒のある家だと、仏壇へのお供えはどのようにしているか気を配りたいところ。

さすがに自分の実家であれば大体勝手はわかっているでしょうが、義理の実家(特にご主人の実家)や親戚の家なんかの場合は、変な印象を抱かれないようそつなくかつ丁寧に対応したいですよね。

今回はお正月のご仏前へのお供え物の金額なども含めた一般的なマナーをご紹介します。


訪問地域のお正月の「位置づけ」を確認

ご仏前として不祝儀袋にお金を包むのは初盆と法要の時だけですので、一般的にはお正月にお金を包む必要はありません。

しかし、お正月の位置づけは、実は家柄や地域の風習によって同じようで若干異なるものです。というのも、お正月はその一年の豊作や神様にお願いする「神事」であるか、それとも(今ではお盆がこの位置づけになっていることが一般的ですが)先祖が返ってくる「先祖供養の行事」であるかどうかという点により、ご仏前へのお供え物の重要度が変わってくるからです。


初詣で神社に行くことが多いことに代表されるように、どちらかというと「神事」としての位置づけが残っている地域の方が多いですが、「先祖供養」の風習が残っているところも少なからずあるようです。

スポンサーリンク






お正月が「先祖供養」ならご仏前へのお供え物は必須。

お正月が「先祖供養」ならご仏前へのお供え物は必須。「神事」でも一時的にお供えされる可能性を念頭に。


「先祖供養」の位置づけがある地域への新年のご挨拶の場合は、ご仏前への「お供え物」は必須です。フォーマルさや相手への距離感にもよるところではありますが、厳密には「お供え」と相手への「新年のご挨拶の手土産」が二つあるのが正式です。



ただし、現実的にはお供えも一定期間仏壇に置いた後みんなで召し上がる、ということも多いので、ここが厳密に守られているかどうかはケースバイケースで、手土産代わりに「ご仏壇へのお供え物」で充分となっていることも多いです。


悩ましい場合は、一個一個の金額を高くし過ぎず、相手が恐縮しないように配慮して二つ持っていくのが無難です。この場合は、後段で説明しますが、「のし」をしっかりと分けることもポイントです。


さて、一般的には多数派になると思われるお正月が「神事」の扱いの場合、これはあくまで持っていくものは「手土産」で問題ありません。ただし、特に古い家になればなるほど、「贈り物は一旦ご仏前に」という家も多いです。おそらくこうした場合手土産としてはお菓子など食べ物を持っていくことが多いと思いますが、数日はご仏前に置かれることを念頭に日持ちするものをチョイスすると無難です。

スポンサーリンク





表書きの書き方やのしの有無、金額のマナーについて

さて、次に持参するものが、何がいいかという点ですが、日本の伝統マナーという点では実は現金でもマナー違反ではありません。金額としては3000円~5000円くらいが妥当です。香典よりは一段階安くするようなイメージです。


一方で、何となく現金を包むのは気が引ける、という方も多く、その場合は手土産のような形で箱菓子などが多いです。これはこれでマナー上問題はありません。お菓子の場合はお渡しする方の好みを確認しながら無難なお菓子を選びましょう。前述の通り、特に仏壇のある家の場合は無条件に日持ち・常温保存可能なお菓子を選んだ方が無難です。


さて、のしのつけ方ですが、これは前述の正式な「お供え物」かあくまで「手土産」の位置づけかによって変わって来ます。


お正月が「先祖供養」の位置づけでご仏前への「お供え物」である場合は、のしは「つけない」、印刷されているものの場合は、のしのない「のし紙」を選びます(何だか変な言い回しですが、間違いではありません)表書きに「御供」や「御仏前」とします。結び切りは一般的には香典などで目にするような黒白や黄白のものを使用します。


また、手土産の場合は、「のし」付きののし紙でよく表書きは「御年賀」となります。「お供え物」と「手土産」ダブルで持っていくパターンの場合も、「手土産」には「御年賀」のし紙をつけて区別するとスムーズです。

スポンサーリンク




お正月のご仏前のお供えのマナー【まとめ】

お正月のマナーは地域や家系などによって細部が異なることも多く、できれば近親者に確認しつつ準備するのが間違いないですが、一般的な傾向をこの記事に整理しましたので、まずはこちらを参考にお正月の挨拶訪問の準備をする良いでしょう。