お盆過ぎの海は危険でダメな理由3選!【クラゲだけでない】

お盆過ぎは少しずつ涼しくなると言われますが、厳しい残暑が続きます。
まだまだ水遊びもしたいし、海にも行きたいですよね。


しかし、 「お盆過ぎには海には入ったらダメ!」って、昔から言い伝えられています。
その理由は、お盆には霊があの世から帰ってきているから、海に入ると足を引っ張られてあの世に連れて行かれてしまうよって、聞かされませんでしたか?


子どもの頃はそう聞かされて本気で怖がりましたが、ほんとに霊が悪い仕業をすると思いますか?
実は、危険な海に近づけないための、先人の知恵から出た迷信です。

お盆過ぎの海は、台風の影響で波が荒れたり、水温が下がったり、クラゲが発生したり、などなどそれまでと様子が変わってくるのです。


ここでは、お盆過ぎの海の危険を詳しくご紹介しようと思います。

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お盆過ぎの海は危険でダメな理由3選!

お盆過ぎの海の危険その1波が危ない!

お盆過ぎは、台風のシーズンになります。
そのため、急な雷雨や、波が高くなって荒波の危険がありますね。


また、現地は台風でなくても、遠洋にある台風の影響で、土用波が起こる可能性があります。


土用波はとてもうねりが強く、複数の波が重なって大きな振幅になり、3メートルの高波になる場合があります。


原因となる台風は遠いところにあって現地では天気が良いので、不意にこのような高波に押し寄せられると、あっという間に溺れてしまいます。


次に、離岸流という危険な流れが起きる可能性があります。
この流れは、波打ち際の岸から沖に向かってできる局所的に非常に強い引き潮です。
ここに入ってしまうと、どんどん沖に流されてしまいます。


このように、お盆過ぎは危険な波が起こりやすい季節と重なります。
いくら泳ぎが得意であっても、太刀打ちできそうにないですね。




お盆過ぎの海の危険その2 気温や水温の変化

お盆過ぎになると、まだまだ残暑といっても、少しずつ気温も下がってきます。
同時に水温も低くなり始めます。
この気温や水温の変化で、体力を消耗しやすくなります。


日の当たる表面は太陽の熱で水温が高くても、日光の届かない水中は驚くほど水温を低く感じることがあります。
この温度変化のせいで、水中で足がつったり、心臓麻痺が起きて、溺れてしまう可能性があります。


この時期は、夏の疲れで体力も低下しています。
ふだん以上に、気をつけなくてはいけませんね。




お盆過ぎの海の危険その3 クラゲが大量発生!

お盆の前でも海にはクラゲはいますが、お盆過ぎになると大量に発生します。



その理由のひとつは、クラゲが幼体から成体に成長する時期がお盆過ぎと重なっているのです。
この時期、クラゲは大きく成長します。
もう一つ、お盆過ぎは水温が下がり始め、20度から30度のクラゲにとっての最適な水温になるためです。



なぜ、クラゲが発生すると危険なのでしょうか?
それは、クラゲの持っている毒のためです。



浜辺近くでよく見かけるミズクラゲは、毒性はそれほど強くはありませんが、アンドンクラゲは少し毒性が強いです。
他に、アカクラゲやカツオノエボシはとても毒性が強く、アナフィラキシーショックを起こす可能性があるので、注意が必要です。


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お盆過ぎの海は危険でダメな理由3選!【まとめ】

お盆過ぎは季節の移る時期であり、海にはいろいろな危険があることがわかりました。



お盆に海に行くと、霊に足を引っ張られてあの世に連れて行かれるというのは、危険な海に近づけないために言い伝えられた迷信だったのですね。
高い波に飲まれたり潮に流されたりして、体勢を持ち直すことが出来ず溺れてしまうのを、霊に引っ張られると表現したのかもしれません



そして海での水難事故を回避させると同時に、その時期は外出を控えて年に一度お盆に帰ってくるご先祖様を、ていねいにお迎えしゆっくりと一緒に過ごしなさい、という教えも込められているのではないでしょうか。



シーズンが過ぎた海は、海水浴客も少ないし監視員もいなくなります。
安全面を考えると、やはりお盆過ぎの海には注意をしたほうが良いですね。



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