犬がずっとついてくる!トイレやお風呂まで一緒にいたがる心理とは

犬の飼い主さんと話していると「うちのコ、私の後をずっとついてくるの」という会話をよく耳にしませんか?

うちのワンコも、私が動くと必ず私が見えるところに移動してきます。

だから我が家には、リビング、キッチン、洗面所に犬用ベッドが設置されています(笑)

犬がずっとついてくるのは精神的に問題がある場合と、犬の性格による場合とで少し対策が違ってきます。

トイレやお風呂にまでついてくる犬の心理から、飼い主さんが取るべき対策を考えてみましょう。

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犬がずっとついてくる3つのパターン

犬がずっとついてくるという場合、大きく分けて3つの行動が見られます。

少しずつ犬の行動が激しくなっていくのが特徴です。

軽度な後追い

・飼い主さんが動いて少しするとついてくる
・散歩で疲れているとついてこないこともある
・飼い主さんの姿が見えなくても吠えたり鳴いたりしない

中程度の後追い

・飼い主さんが動くとすぐについてくる
・トイレやお風呂の前で待っている
・飼い主さんがいなくても吠えたり鳴いたりしない

重度の後追い

・飼い主さんとともに動く
・トイレやお風呂にもずっとついてくる
・飼い主さんの姿が見えないと吠えたり鳴いたりする

我が家の場合は軽度~中程度の後追いだと思います。

家ではキッチンやお風呂には着いて来るけれど、それ以外は気が向いたら来るような感じです。

でも犬友達と出かけた先で私がトイレに行くと、ずっと鼻を鳴らしてソワソワしているようです。

家では問題なくても、外では少し様子が変わる場合もあるようです。

最近子犬を迎えた家では、お風呂にも一緒に入ってくると話していました。

扉を閉めると犬が扉をガリガリやって壊されそうなので、仕方なく開けっ放しでお風呂に入るそうです。

「寒くて風邪ひきそう……」と、飼い主さんも苦笑いでした。

でもこの子犬の場合、飼い主さんが仕事の時は娘さんと一緒におとなしく留守番ができるようです。

家に飼い主さんがいるとベッタリだけど、家にいないとわかったら「まぁいいか」って感じみたいですね。

この場合は中程度の後追いだと言えるでしょう。

トイレやお風呂にまでついてくるような後追いは子犬に多く、大人になるにつれて落ち着いて待てるようになることがほとんどです。

でも扉の前で待っていて、出てくると大喜びするのは変わらないみたいですね。

トイレから出てきただけで、まるで何時間も離れていたような歓迎を受けたりします。

飼い主さんがトイレに入るたびにドアの前に横たわるので、毎回ドアで体をぶつけられている犬もいます。

飼い主さんのトイレについてくる犬は多いようです。

犬がずっとついてくる時の心理とは

かわいいけれどちょっと困る時もある後追い。

こんな時、犬の心理状態はどうなっているのでしょうか。

ずっとついてくる犬の心理は、大きく分けて3つあります。

*群れのリーダーに着いて行きたい
*飼い主さんといれば安心で楽しい
*飼い主さんと離れることが不安で仕方ない

犬は元々、群れで暮らしていた動物なので、リーダーとして尊敬している飼い主さんに着いて行きたいという心理を本能的に持っています。

強いリーダーと一緒なら安心なのでしょうね。

また、飼い主さんはご飯やおやつをくれたり、遊んでくれたりする「楽しいこと」「嬉しいこと」をたくさん持っている存在です。

着いていけばイイコトがあるかな? なんて心理もあるかもしれませんね。

この中で一番心配なのは、最後の「飼い主さんと離れるのが不安で仕方ない」心理です。

この気持ちは少なからず犬にはありますが、離れることで吠えたり鳴いたりするような場合は「分離不安」の可能性が考えられます。

分離不安とは、飼い主さんが常にそばにいてくれないと不安や恐怖でパニックになってしまい、泣き叫ぶ、周りのものを壊すような行為に発展してしまうココロの問題のことです。

ひどくなると、普段はきちんとトイレで排泄できるのに、全然違う場所でオシッコやウンチをしてしまったり、自分の毛を食いちぎって傷めてしまったりすることもあります。

このような行動が見られると、飼い主さんも安心して出かけられなくなってしまいますよね。

早めに動物病院で診察を受けて相談してみましょう。

同じようなことが原因で診察を受けた飼い主さんの話では、問題が大きいと判断されると犬専門の心療内科を紹介されるそうです。

犬には人間に近い感情を持つところがたくさんあるので、ココロの問題にもきちんと取り組んであげられるといいですね。

突然ずっとついてくるようになったら注意

今まではなんともなかったのに、突然犬がずっとついてくるような時があります。

こんな時は犬の体調とともに、飼い主さん自身の体調にも気をつけてみてください。

高熱が出たりして体調が悪い時、「誰かに一緒にいてほしいな」と思ったことはありませんか?

実は犬もそんな風に考えることがあります。

だから普段は着いてきたりしない子でも、飼い主さんにずっとついてくるようになったりします。

そんな時は犬がきちんとご飯を食べられているか、お腹を壊したりしていないか、オシッコはスムーズに出ているか、元気はあるかなどを見てあげてください。

もしかしたらどこかに調子の悪いところがあるかもしれないので、そばにいて励ましながら変化がないか観察してみましょう。

犬には全く異常がないのに飼い主さんについてくるような場合には、飼い主さん自身の健康状態に原因があることも考えられます。

これは犬の嗅覚が人間よりもはるかに優れていることで、病気の時にわずかに発生するにおいを犬が感知している可能性があります。

犬の心理としては「病気だ!」というよりは、「なんだかいつもと違うにおいだなぁ」という気持ちかもしれませんね。

いつもと違うから気になって、ついてきてクンクンしたがっているのかもしれません。

少し汚い話になってしまぃすが、うちのワンコを迎えて数ヶ月経った頃に、私がノロウィルスにかかったことがありました。

突然吐き気がしてトイレに駆け込んだのですか、私の一大事を察したうちのワンコは、なんと便器と私の間に入り込んできました。

主人が引き離そうとすると大暴れしてまた戻って来てしまうので、最後はうちのワンコに見上げられながら吐くことになりました。

その後の数日間、うちのワンコは片時も私から離れませんでした。

私が寝ている横に張り付き、どこへ行くにもついて来ました。

主人が散歩に連れ出しても5分もしないうちに戻ってきて私の横でずっとフセをしているのです。

飼い主の一大事は自分の一大事、そんな犬の習性を身をもって理解した出来事でした。

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まとめ

・犬がずっとついてくる心理
*群れのリーダーに着いて行きたい
*飼い主さんといれば安心で楽しい
*飼い主さんと離れることが不安で仕方ない
・トイレやお風呂についてくることはやがて落ち着くことが多い
・パニックになるような場合は分離不安の可能性も
・突然ついてくるようになったら犬と飼い主さんの体調を見直して

動くたびに、寝ていても起きてきてついてくる愛犬を見ていると、動くことが申し訳なく思うことがあります。

寝ていればいいのにって思うけれど、犬は飼い主についてきたいみたいですね。

でも落ち着いて留守番などができれば、多少飼い主のあとをついてきても心配は要りません。

信頼できるリーダーとして、愛犬を導いてあげてくださいね。