東京タワーは誰が作った?観光がもっと楽しくなる豆知識をご紹介

人気の観光スポットである東京タワー。

実際に行ったことがある人も多いでしょう。

私も修学旅行で訪れ、展望台からの眺めに感動しました。

では、「東京タワーは誰が作ったのか?」という問いに即答できる人はいますか?

東京タワーは建築士の内藤多仲(ないとう たちゅう)氏に設計されました。



この記事を読めば下記のことがわかります。

・東京タワーは誰が作ったのか?

・東京タワーはなぜ作られたのか?

・東京タワーはいつできたのか?

最後まで読んでいたただければ、東京タワー観光がより楽しいものになると思います。

東京タワー観光を楽しみたい方は、どうぞ最後までお付き合いください。



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東京タワーは誰が作った?隠れた偉人

まず、「東京タワーは誰が作ったのか?」について解説します。

東京タワーの設計を担当したのは明治生まれの建築士である内藤多仲(ないとう たちゅう)氏。

内藤氏は東京帝国大学を卒業後、早稲田大学教授を務め、30代でアメリカ留学も経験した人物です。

特別裕福な家庭に生まれたわけではないそうなので、ご本人が相当な努力をされた結果なのだと思います。

海外がまだ遠い存在だった時代背景も踏まえると、ハングリー精神が旺盛な人柄であったことが伺えますね。



*「耐震構造の父」と呼ばれる

アメリカ留学時に使用していたトランクにヒントを得た内藤氏は、独自の耐震構造理論を作り上げます。

その理論をもとに設計した歌舞伎座や日本興業銀行本店が関東大震災をほぼ無傷で乗り越えたことから、彼は「耐震構造の父」と呼ばれるようになりました。

ちなみに同時期にアメリカの建築会社が手掛けたオフィスビルの多くは、安さと工期の短さをウリにしていたようですが、関東大震災で倒壊。

関東大震災は日本人の多くが耐震性の重要さを痛感したできごとであると同時に、内藤氏の構造理論に注目が集まるきっかけにもなりました。



*「塔博士」と呼ばれる

内藤氏は多くのタワー建設に携わってきたため、「塔博士」とも呼ばれています。

有名なのはタワー六兄弟と呼ばれる下記6つのタワー(竣工順に記載)。

・名古屋テレビ塔
・通天閣
・別府タワー
・さっぽろテレビ塔
・東京タワー
・博多ポートタワー

竣工順に長男、次男…と呼ばれることもあります。

東京タワーは五男ですね。

他の兄弟タワーに行ってみるのも面白いかもしれませんよ。

もし機会があれば、「東京タワーって誰が作ったのか知ってる?」と豆知識を披露してみてください。

意外に東京タワーを誰が作ったのかを知っている人は少ないので、良い話のネタになると思います。



東京タワーはなぜ作られたの?ただの観光施設じゃなかった!

「東京タワーを誰が作ったのかはわかったけど、そもそもどうして作られることになったの?」と疑問に思われた方、鋭いです。

地方在住の私にとって東京タワーは観光目的の展望施設くらいの認識だったのですが、建設されたのにはちゃんと理由がありました。



*正体はテレビ放送のための電波塔

東京タワーのそもそもの役割は関東全域をカバーする電波塔です。

1953年からテレビ放送が始まり各放送局は電波塔の建設を開始。

ところが、ひとつひとつの電波塔のカバーできる範囲が狭かったため、「このままでは電波塔だらけになってしまう…」という事態に陥り、東京タワーが建設される運びとなりました。



*アナログ放送が終了したから、もう電波塔じゃない?

地上デジタル放送開始にともない電波塔としての役割を東京スカイツリーにバトンタッチしましたが、東京タワーは完全に観光施設になったわけではありません。

東京スカイツリーにトラブルが発生した場合に予備の電波塔として機能することが期待されています。

昭和から平成、令和へと時代が移り変わっても、東京タワーが人々の生活を陰ながら支えてくれる存在だと思うと、グッときますね。



東京タワーはいつできたの?

東京タワーを誰が作ったか、どうして作ったのかを理解していただいたところで、いつできたのについても解説します。

東京タワーは1958年12月に完成しました。

6年後に東京五輪を控え、東京が活気づいていた時期ですね。

2005年に公開された映画「ALWAYS三丁目の夕日」をイメージしてもらうとわかりやすいと思います。

内藤氏は東京タワーを設計するにあたり3つの課題に直面しました。

・戦後の復興・経済成長による鉄材の不足
・自然災害(特に地震と台風)への対策
・「エッフェル塔よりも高い電波塔にしてほしい」という施主からの依頼

クリエイティブな仕事に挑戦はつきものとは言え、内藤氏も相当悩んだのではないでしょうか。

最終的に東京タワーは、エッフェル塔の約半分の量の鉄材でエッフェル塔より21m高い333mの電波塔として完成します。

また、軽量化することで風の影響を受けにくくし、1959年の伊勢湾台風時には最大瞬間風速52mの強風に耐えた実績があります。

地震に関しても基礎工事にこだわることで揺れを吸収して倒壊しない仕組みを作り、関東大震災クラスの地震が来ても耐えられるように設計したというのですから、さすがとしか言いようがありません。



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東京タワーは誰が作った?【まとめ】

今回は「東京タワーは誰が作ったのか?」をメインに、いつ、なんのために作られた建物なのかについて解説しました。

半世紀以上にわたって根強い人気があるのは東京タワーから昭和のロマンを感じるからなのかもしれませんね。

これから観光に行こうとされている方が、東京タワーに少しでも多くの興味をもっていただけたらうれしいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。