アカヒレのお腹がパンパンになった3つの原因と対応方法は?

アカヒレのお腹がパンパンになった3つの原因と対応方法は?

グッピーやネオンテトラに比べるとややマイナーな地位に甘んじていますが、アカヒレも魅力的で人気のある小型熱帯魚です。

丈夫で飼いやすく安価なため、初心者さんからマニアまで幅広い層に愛されています。

基本的に飼育で困ることがないほど丈夫な魚ですが、ある日、お腹がパンパンに膨れ上がっていることがあります。

病気や異常なのか、何をすればいいのか、焦ってしまいますよね?

今回は、アカヒレのお腹がパンパンになっていた場合の原因と対応についてご紹介します。

アカヒレってどんな魚?

アカヒレはその大きさからメダカの仲間と思われがちですが、実際にはコイ科の魚です。

熱帯魚として扱われていますが、実は中国とベトナムに生息しているため、分布域のほとんどは温帯域です。

そのため、熱帯魚として売られている魚の中でも低温に対してかなりの強さをもっています。

全長は3~4センチ程度で、ネオンテトラと同じくらいです。

名前の通り、特に尾ひれが赤く染まり、胴体は黒っぽいので大きさの割にはゴージャスな印象のある魚といえるでしょう。

非常に丈夫な種で、アカヒレをメインに楽しむのはもちろん、水槽立ち上げ時に水質を安定させるためのスターティングフィッシュとして活用されることもあります。

アカヒレのお腹がパンパンの原因は?

アカヒレのお腹がパンパン!消化不良の場合

さて、そんなアカヒレのお腹がパンパンに膨れ上がっていたら、何らかの異常だと思っていいでしょう。

意外とよくある原因が、消化不良です。

与えた餌の鮮度が落ちていたり、適温よりも低い水温で餌を食べさせると、食べた餌がお腹の中で腐敗し、ガスが発生してお腹が膨れ上がることがあります。

放っておけば治ることもありますが、ガスの発生量が多いと平衡を保てなくなることもあります。

小さな魚なので人の手でできることはありません。隔離して様子を見ましょう。

アカヒレのお腹がパンパン!卵を持っている場合

アカヒレは小さな魚で、緩やかな群れを作って暮らす性質があります。

そのため、普通は10匹以上の群れで飼育します。

見た目での判別は難しいものの、たいていは複数で飼えばペアがそろっていて、やがてメスが卵を持つこともあります。

当然、お腹に卵を抱えたメスはお腹が膨れ、特に産卵直前になるとパンパンになります。

この場合、産卵すれば元に戻るので、さほど心配はいりません。

ちなみに、アカヒレは小さな魚なので、卵も稚魚も極小です。

おそらく産卵した卵を見つけることも難しいでしょう。

アカヒレのお腹がパンパン!病気の場合

何らかの病気に感染した場合も、お腹がパンパンになる症状が出る場合があります。

よくあるのは「腹水病」と呼ばれるもので、エロモナス菌が内臓に感染することで引き起こされる病気です。

悪化すれば死に至る上に、治療の難しい厄介な病気といえるでしょう。

ほかの個体に感染する可能性もあるので、まずは隔離し、グリーンFゴールドなどの治療薬を試してみましょう。

ストレスで免疫力が下がっていると発症するので、日ごろから水質維持に努め、良い環境で飼育するようにしましょう。

アカヒレのお腹がパンパンに大きくなった!?【まとめ】

アカヒレのお腹がパンパンになってしまう原因は次の通りです。

・消化不良でガスが溜まっている。
・卵を持っている。
・腹水病になっている

どの原因でお腹が膨れているのか判別するのは難しいため、そういった個体を見つけたら隔離して様子を見た方がいいでしょう。

特に、エロモナス感染による腹水病の場合はほかの個体に感染させない工夫が必要です。

きちんと濾過の効いた環境で飼育し、古い餌を使わないようにすれば、このようなトラブルは防ぐことができます。

日ごろから気を付けて飼育するようにしたいですね。