チャイルドシートを付けられない車は?適合車種等詳しくご紹介!

子供を車に乗せる場合には必須の装備であるチャイルドシートですが、つけられない車というのも存在します。

(※写真はイメージです)

そのような車に無理やりチャイルドシートを取り付けると、保安性能を発揮できないばかりか、危険になることもあります。今一度取り付け方法も含めて、つけられない車というのはどういう車かというのを見ていきます。なお、チャイルドシートの適切な設置場所は後部座席とされていることから、ここで言及している設置方法というのは全て後部座席に関するものと考えてください。



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チャイルドシートの取り付け方法

チャイルドシートの取り付け方法としては 大きく二つの方法があります。一つはシートベルトでチャイルドシートを縛る様に固定する方法、 もう一つが専用の金具とチャイルドシートを 繋ぐ方法です。

①シートベルト

一般的な車には必ず搭載されている装備が3点式シートベルトです。チャイルドシートメーカー指定の手順に従って、チャイルドシートのスロットやフレーム部分にベルトを通すなどして固定します。実はシートベルトにも2種類あります。ELR式シートベルトと、ALR付ELR式シートベルトです。

ELR式 シートベルトとは、 通常は シートベルトを自由に引き出すことができますが、 急ブレーキをしたときや、衝撃が加わった時など、 急に早くベルトが引き出されるとロックする機能があるものです。ほとんどの車にこのようなシートベルトが装備されています。

もう一つのALR付ELR式シートベルトとは、 通常はELRと同じように 素早く引き出した時にロックがかかる という機能を持っていますが、 一旦シートベルトを全て引き出すとALR機能に切り替わり、 巻き込み方向には動きますが、引き出せなくなります。この機能は もともとチャイルドシートをしっかり固定するために用意されたものです。

実際にALR機能で チャイルドシートにシートベルトを取り付けると、 かなりしっかり縛りつけるように固定できます。ただしこのALR付ELR式シートベルトは、2012年6月までは搭載されていましたが、現在の車には搭載されていません。

ALRが 機能している状態で 普通にシートベルトを使用すると、 体を動かしたり 何かの振動などで、 ベルトが巻き込まれていくと引き出せなくなるため、どんどん締め付けられていくという状態になります。大人であれば落ち着いて一度バックルから外し、全て巻き込ませればALRは解除されますが、 チャイルドシートが不要になって間もない子供だと、 慌てたりしてより締め付けられてしまい、 怪我や窒息をする事故がありました。そのため 現在製造されている車にはALR付ELR式シートベルトは搭載されていません。

1990年代後半から2012年6月までに新車販売された車には標準装備だったため、中古車を購入する場合は、注意してください。

②ISO-FIX

ALR付ELR式シートベルトにとって代わったのが、チャイルドシート専用の共通取付金具であるISO-FIXと呼ばれる金具です。主に後部座席の座面と背もたれの間にあり、チャイルドシートは容易に確実に固定することができますが、逆にチャイルドシート側で、この金具に対応している必要があります。

チャイルドシートつけられない車

上記のようにチャイルドシートを取り付けるには3点式 シートベルトかISO-FIXという基準に適合する装備が必要です。逆に言うとそれらを装備していない場合は、チャイルドシートをつけられない車になります。シートベルトであれば何でもいいかというとそういうわけではありません。

例えば、後部座席の中央は2点式のシートベルトになっていることがあります。モータースポーツをする方は、もしかすると4点式のシートベルトを 取り付けいるかもしれませんが、いずれもチャイルドシートは取り付けることはできません。3点式だとしても、上側の取り付け部が極端に高い位置の場合や、車両側のバックルが樹脂製であったり、極端に長い場合などは、チャイルドシートがつけられない車になります。

また座席の状態にも左右されます。座面部分がチャイルドシートよりも奥行きが狭い場合や、大きくへこんでいてチャイルドシートが浮いてしまうような場合は、つけられない車と言えます。



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チャイルドシートを付けられない車は?適合車種等詳しくご紹介!【まとめ】

チャイルドシートを使用する際には、必ずメーカーのウェブサイトなどで適合を確認してください。適合を調べるウェブサイトには、つけられない場合の実例も記載されていることが多いので、しっかり確認してください。また購入する際には、可能な限り実際の店舗で、実際に車に乗せてみて安定して装着できるかというのを確認してください。