シルビアS15のエンジンってどんな種類があるの?CA18?SR20?

みなさんこんにちは!

今回は人気のスポーツカー、シルビアS15のエンジンについてお話をします。

シルビアS15といえば名機、SR20エンジンが搭載されておりますよね。

前のモデル、シルビアS13の時代にはCA18エンジンが搭載されている時期もありました。


ですが、どちらかといえばシルビアはSR20エンジンのイメージが強いですよね。

そこで、今回はシルビアに積まれていたエンジンを解説をします。



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シルビアS15のエンジン=CA18エンジンとは!

CA18エンジンは今までのお話に出てきていない、シルビアS12から搭載されました。

シルビアS12にはCA18エンジンの他にFJ20エンジンも搭載されておりましたが、今回は割愛します。

さて、シルビアへ搭載のCA18エンジンは、

・SOHCキャブレター仕様のCA18S
シルビアS12へ搭載

・DOHC電子制御式燃料噴射のNAモデルCA18DE
シルビアS13前期モデルのJ’s,Q’sへ搭載

・DOHC電子制御式燃料噴射のターボチャージャー付きCA18DET
シルビアS12はインタークーラーなし、シルビアS13前期K’sはインタークーラー付きで搭載

の3種類の仕様がありました。

シルビアS13のマイナーチェンジ時に、後継エンジンであるSR20エンジンへと切り替わりました。



SR20エンジンとは!

SR20エンジンといえばシルビアに搭載されたエンジンとして有名ですよね。

SR20エンジンは、シルビアS13のマイナーチェンジ後から最終モデルのシルビアS15まで搭載されました。

CA18エンジンと比べると、

・鋳鉄製シリンダーブロックからアルミダイキャスト製シリンダーブロックへ変更

・カムシャフト駆動がタイミングベルト仕様から、タイミングチェーン仕様へ変更

以上の2つが大きな変更点です。



SR20エンジンの種類はどんなものがあるの?

SR20エンジンは主に4種類あります。

・DOHC電子制御式燃料噴射のNAモデルのSR20DE
シルビアS13とS14のJ’s,Q’s、シルビアS15のスペックSへ搭載

・DOHC電子制御式燃料噴射のNAモデル改のSR20DE(オーテック仕様)
シルビアS15のオーテックバージョンへ搭載

・DOHC電子制御式燃料噴射のターボチャージャー付きのSR20DET
シルビアS13とS14のK’s、シルビアS15のスペックRへ搭載

・DOHC電子制御式燃料噴射のターボチャージャー付き改のSR20DET(オーテック仕様)
シルビアS14のオーテックバージョンK’sへ搭載

オーテック仕様とは日産100%子会社の株式会社オーテックジャパンによるカスタマイズがなされたものです。
※現在は日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社と社名変更をしております。


SR20エンジンの特徴ってなんだろう?

前述もした部分もありますが、SR20エンジンの特徴をまとめます。

*アルミダイキャスト製シリンダーブロック
鋳鉄製より軽いのは明らかですよね。軽いことは良い事です!

*タイミングチェーン仕様
10万キロごとに定期交換をするタイミングベルトと比べてメンテナンスフリーです。

ただし、エンジンオイルの管理はしっかり行わないといけません。



*Y字型ロッカーアーム
1つのカム山でバルブ2つを駆動できます。回転物であるカムシャフトの重量削減は大切です!



*ボア×ストローク比が1のスクエアストローク
実用車向けロングストロークとスポーツカー向けショートストロークの中間に位置する性格のエンジンになります。

シルビアS15に搭載されている為、スポーツカー向けエンジンかと思いがちですが、実はどんな車にも対応できる万能なエンジンなのです!



SR20エンジンって弱点なんてないよね?

あるのです!!いくら名機のSR20エンジンといえども弱点は存在します!



*耐久性が低い
鋳鉄製シリンダーブロックを使用したエンジンと比べると耐久性がどうしても低くなります。

その為、当初はスカイラインGT-Rに搭載された、RB26DETTのチューニングが主流でした。


*タイミングチェーンカバーからよくオイル漏れを起こす
タイミングチェーンカバーからオイル漏れを起こすのは、SR20エンジンの宿命となっています。

タイミングチェーンへ変更されて、通常のメンテナンスではカバーを外さなくても良くなったハズが、結局外すハメに。

しかも、タイミングベルト式よりも脱着が面倒くさいのですよね・・・(涙)。



*Y字型ロッカーアームが吹っ飛ぶ
良くも悪くもSR20エンジンの一番の特徴でしょう。

Y字型ロッカーアームは画期的発明でありますが、通常のロッカーアームと違い固定されておりません。

その為、オーバーレブをしたり、高回転の多用をしたりするとロッカーアームが吹き飛び最悪の場合エンジンブローを引き起こします。

街乗り走行では問題はありませんが、スポーツカーとしてチューニングする際にはどうしてもネックとなります。

個人的な感想ですが、複雑な動弁機構のせいで、カム山が1つですむメリットを見事に打ち消しているのじゃないかと思っています。



こうしてみると、前述の特徴が全て弱点にもなっていますね(涙)。



シルビアS15はエンジン載せ替えできる?

SR20DEからDETへの載せ替えなら、もちろん可能です!

ですがハッキリ申し上げると、最初からスペックRを買った方が良いです!

ブレーキ性能も車体剛性もスペックRの方が高いので、エンジン載せ替えをする位なら乗り換えをお勧めします。

他のエンジンにも載せ替えできますが、一般的ではなくなりますね。

なんでもござれの海外では、シルビアS14にV型12気筒を載せるトンデモ仕様なんてものも存在します。



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シルビアs15のエンジンとは?【まとめ】

今回はシルビアに積まれていたエンジンの種類、特徴、弱点について解説しました。

現在シルビアを所有されている方は、しっかりメンテナンスしてあげてくださいね。

貴重なエンジンです、十分に愛してあげましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。