犬に10円はげが!はげてしまった原因とその対策を徹底解説!

ふと愛犬をなでていたら、なんだか変な感触が。

坊主頭をなでているようなザラザラした感じがして見てみると、一部分だけ毛がない!

ふとした時に、愛犬の体に10円はげができていたって経験をした飼い主さんは意外に多いようです。

この10円はげは、一体何が原因で起こるのでしょうか。

犬の毛がはげてしまう原因と対策について考えてみましょう。

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10円はげの原因は「皮膚病」と「ストレス」

はげができてしまう主な原因には、次のようなことが考えられます。

・アレルギー反応によるもの
・皮膚病によるもの
・ストレスからくるもの

アレルギーは抵抗力が弱まる春先が一番反応しやすくなりますが、夏場の暑さや生い茂る草木、そして秋のススキや冬のハウスダストでもダメージを受けることがあります。

私の周りでも春は花粉症ではげができやすいから散歩を控えたり、夏になるとはげることを心配して初めから毛をカットしたりして対策している飼い主さんもいます。

また、散歩中などに感染した細菌が皮膚で増殖し、10円はげのようになってしまうこともあります。

痒くて掻きこわしてしまうとさらに悪化するので、エリザベスカラーで掻けないように対策する飼い主さんもいました。

アレルギーや皮膚病でなくても、住んでいる環境の変化や飼い主さんとの関係の中で生じるストレスで毛をむしり取ってしまう子もいます。

同じ場所ばかりを繰り返しなめたり噛んだりすることで、毛がなくなってはげてしまうのです。

アレルギーの特定はアレルギー検査がおすすめ

アレルギーの場合には、早めに動物病院で相談することが解決への近道になります。

現在のつらい状態を改善しつつ、アレルギー検査を併用することで「どの物質にアレルギーがあるか」を特定することができます。

以前、うちのワンコが膿皮症と外耳炎、歯肉炎を持って我が家に来た時に、アレルギー検査の話を聞いたことがあります。

これだけの皮膚に関する病気を持っているということは、何かの物質に反応している可能性があったのです。

ただし、アレルギー検査は高額です。

私の通っていた病院では25,000円でした。

日常生活の中で接触する可能性のある食べ物や花粉ハウスダストなどを広く検査できる、人間と同じ検査を愛犬にできるのがメリットですが、金額を聞いて驚いてしまいました。

そして、何かひとつでも反応が出てしまうと、飼い主はその物質に必要以上に神経質になってしまうとも言われました。

我が家は結局、アレルギー検査は受けませんでした。

治療と歯石除去などで症状が改善し、今も元気に過ごしています。

私は少しでも反応が出た物質に対して神経質になるタイプでもあるので、これで良かったかな、とも思っています。

実際にアレルギー検査で原因が特定できて症状が改善された子もたくさんいますが、それほど重症でない場合には治療をしてその後の様子を見るという方法を薦める獣医さんの方が多いようです。

どうしたら良いか悩んでしまった時は、獣医さんとよく相談してみてくださいね。

場合によっては、アレルギー検査もペット保険が適用できることもあるようですよ。

皮膚病はすぐに動物病院で治療をしよう

「10円はげくらいなら様子見でもいいかな」と思ってしまうこともあるかもしれません。

私の知っている飼い主さんの中には、市販の犬用の塗り薬で治ったと話す方もいます。

この場合、少し気になるのが、10円はげの原因が皮膚病だった場合です。

一時的な痒みなどによる原因ではなかった場合には、はげが広がってしまうことがあります。

近所の秋田犬は、様子を見ているうちに10円はげが体中に広がってしまい、慌てて病院に連れて行って治療を始めたものの、完全に元の状態には戻らなくなってしまいました。

何年も薬を飲み続けなくてはならなくなり、今も通院が欠かせません。

そのような状態になる前に、気づいた時点で動物病院に行って診てもらうことで、悪化を防げることもあるかもしれません。

できるだけ早いうちに対処することが良いでしょう。

ストレスの場合には犬専門の心療内科も

人間同様に、犬もストレスが原因ではげてしまうことがあります。

痒みがあるわけではないのに、尻尾などの一部をずっと噛んだりなめたりしているうちに禿げてしまうのです。

つい「噛んじゃダメ!」と大きな声を出してしまいそうですが、ストレスのある犬は大好きな飼い主さんに怒られることでますます気分が落ち込んでしまいます。

ストレスはさまざまな原因で発生します。

私が聞いた話では、なついていない家族がしつこくすることや、留守番が長い反面、家族がそろうとみんなが愛犬とコミュニケーションを取りたがってしまい、ひとりぼっちの寂しさとかまわれすぎる煩わしさの差がストレスになるというものでした。

なついていない家族にしつこくされてしまう子は、今もはげたり治ったりを繰り返しています。

一方で留守番と家族にかまわれすぎる落差が原因になった子は、10円はげが足先全部のはげにまで発展してしまい、とうとう犬専門の心療内科で治療を受けることになりました。

心療内科では、話のできない愛犬に代わって飼い主さんが2時間ほどのカウンセリングを受けて、そこから原因を解明し、治療が始まったそうです。

2週間に一度通院していますが、完治までには時間がかかると話していました。

「早いうちに原因がわかればこんなことにならなかったのになぁ」と飼い主さんは話していましたが、原因を突き止めることは難しいことなのでしょうね。

飼い主さんにできる10円はげ予防対策

はげが見つかってしまったら早めのケアを心がけたいところですが、そうなる前に取れる対策をご紹介します。

トラブルを防ぐために、できるところからやってみるのも良いかもしれませんね。

良質なフードやおやつを選ぶ

アレルギーや皮膚炎を起こす犬の中には、フードやおやつに含まれるグルテンや化学添加物に反応してしまう子がいます。

グルテンは主に小麦、化学添加物は人工的な保存料や着色料です。

穀物フリーや、自然由来の保存料を使っている良質なフードを与えることで、アレルギー反応や皮膚病が起こる可能性を最小限にできることがあります。

おやつも、できる限り原材料がシンプルなもの、食材をそのまま乾燥させたものなどに変えると、体への負担を減らすことができます。

散歩の後は体を清潔に保つ

散歩に出ると、草の中に頭を突っ込んだり、土の上をズンズン歩き回ったりしますよね。

犬の楽しみでもあるので「やめなさい」とも言いづらいところです。

そのため、散歩の後は足や口の周りを清潔にして、細菌が体で増殖してしまわないようにするのが良いでしょう。

我が家では家で毎週シャンプーをすることもあって、シャワーに慣れさせるために散歩の後はバスルームで足やお尻、顔などを軽く洗い流しています。

うちのワンコも皮膚病をたくさんしてきているので、洗い流した後のブラッシングもしっかりして、皮膚病にならないように気をつけています。

ストレスのない環境作りをしよう

犬にも静かにしたい時、遊びたい時など、色々な気持ちがあります。

みなさんも眠い時にうるさくされたり、外に出たいのに「新型コロナが心配だから外出は控えてください」と言われたりするとストレスがたまりますよね。

犬も同じなのです。

すべて犬の言うとおりにしてしまうとワガママな性格になってしまうから注意が必要ですが、静かに休んでいる時はそっとしてあげる、留守番をがんばったら飼い主さんもその後の散歩をがんばってあげるというような、ちょっとした気づかいをするだけで犬のストレスを減らすことができます。

また、夜は暗く、朝は朝日を浴びさせてやることで、ストレス軽減のほかに免疫力を高めることもできるので、細菌などから体を守ることもできます。

ぜひ、実行してあげてくださいね。

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まとめ

・10円はげの原因は主に3つ
 「アレルギー」「皮膚病」「ストレス」
・アレルギー検査は慎重に
・皮膚病は早めに病院へ
・ストレスには普段の接し方も見直して

10円はげくらいだと「もう少し様子見ようかな?」と思ってしまうこともあるかもしれません。

実際に様子を見るうちに治ったという犬もいます。

しかし悪化してしまった犬の飼い主さんの話を聞くと、みなさん「早く対処しておけばこんなことにならなかったのに」と言います。

はげてしまった原因を知るため、そして早めの対策を取るために、はげたところが見つかったら、まずは動物病院での診察を心がけたいですね。