広島カープの永久欠番って?どの背番号が永久欠番に?

広島カープの永久欠番を知っていますか?

どの背番号が永久欠番となっているのでしょうか。

調べてみると、広島カープには3つの永久欠番が存在しました。


番号順に並べると、3番、8番、15番です。

3番は衣笠祥雄選手、8番は山本浩二選手、15番は黒田博樹選手がつけていました。

3選手の活躍ぶりとともに、広島カープの永久欠番について詳しく見ていきましょう。



スポンサードリンク




広島カープ初の永久欠番

広島カープで初めて永久欠番となったのは、「8番」でした。

8番をつけていた山本浩二さんは、「ミスター赤ヘル」と呼ばれ、引退後も根強い人気を誇っています。

1969年にドラフト1位で広島カープに入団し、4番に定着した1975年以降、大きな飛躍を遂げることとなりました。

同年、中日の井上弘昭選手と最後まで首位打者を争って競り勝ち、チームを悲願の初優勝に導いたのです。

2年後の1977年には、44本の本塁打を記録、また、翌1978年にも44本の本塁打を打ち、初の本塁打王を獲得しました。

これは、前年に50本塁打を記録していた王貞治選手を退けての快挙となりました。

その後も、1979年から3年連続で打点王を獲得し、1980年と1981年には本塁打と打点の2冠王となりました。

そして、1983年にも本塁打王を獲得しました。

打撃面だけではなく守備面でも活躍し、キャリアを通して10回のゴールデン・グラブ賞を獲得します。

536本塁打、2339安打という記録を残し、リーグ優勝を果たした1986年シーズンで引退しました。

球団は、これらの功績をたたえ、1986年10月27日に、背番号「8」を永久欠番としました。

2005年の監督辞任を最後に、「8番」はつけられることがなくなりました。



2つ目の永久欠番

山本浩二選手とともに「赤ヘル打線」を牽引し、広島カープの黄金時代を築いたのが、衣笠祥雄選手です。

衣笠選手は「鉄人」と呼ばれ、親しまれていました。

通算2677試合のうち、2215試合連続出場という記録を持っています。

これは当時の世界記録で、現在は2位の記録となっています。

デッドボールを受けても、ケガをしても試合に出続けるその姿は、まさに「鉄人」にふさわしいと言えます。

1972年に最多安打、1984年に打点王、1976年に盗塁王に輝きました。

それに加え、1984年に最優秀選手となり、ベストナインを3回、ゴールデン・グラブ賞を3回受賞しました。

さらには、1987年6月22日に、王貞治選手に次いで、プロ野球選手として2人目の国民栄誉賞を受賞しました。

通算504本塁打、2543安打という記録をたたえ、「3番」は永久欠番となりました。

2018年に大腸がんのため亡くなりましたが、死去4日前に横浜DeNAベイスターズ対読売ジャイアンツ戦で解説を務めていました。

衣笠選手の「鉄人」ぶりは亡くなる直前まで健在だったと言えるでしょう。



最後の永久欠番

広島カープの永久欠番で1番新しいのが、黒田博樹選手がつけていた「15番」です。

投手がつけていた番号としては初めてのことでした。

入団1年目から背番号「15」を背負い、その後、ドジャース、ヤンキースへと渡り歩きました。

その間、広島カープでは「15」は欠番となっており、2015年にプロ野球復帰して再び「15番」が戻ってきたのです。

黒田選手の永久欠番は、日米通算203勝という記録に加え、メジャーからの高額オファーを断って古巣であるカープに戻ってきた「男気」が評価されたものでした。

しかしながら、「黒田選手の15番が永久欠番となるのなら、他にもっと評価されるべき投手がいる」という声もありました。

通算で213勝141敗という成績を残し、2012年には野球殿堂入りを果たした北別府学さんです。

なぜ、20世紀最後の200勝投手である北別府さんの番号が永久欠番にならなかったのでしょうか。

それは、カープ独特の「預かり番号制度」が1つの要因だと言えます。

継承するにふさわしい選手が現れるまで一時的な欠番にする制度で、北別府さんの背番号「20」は、永川勝浩選手が受け継ぎました。

北別府さんのオフィシャルブログによると、「20」が永久欠番になることを望んでいたこともあったそうです。

しかし、「15」が永久欠番となった際に開かれた会見での黒田選手の言葉を聞き、その思いは晴れたようです。

こうして、黒田選手の背番号である「15」は永久欠番として受け入れられました。

カープ一筋で、素晴らしい選手が多いですから、永久欠番を決めるのはとても難しい気がします。



スポンサードリンク


広島カープの永久欠番【まとめ】


広島カープの永久欠番について調べてみました。

広島カープには、3番、8番、15番の3つの永久欠番が存在し、現在でも選手の伝説が語り継がれています。

「鉄人」と呼ばれる衣笠祥雄選手、「ミスター赤ヘル」と呼ばれる山本浩二選手、投手として初めて永久欠番となった黒田博樹選手に並ぶ、4人目の永久欠番は現れるのでしょうか。

背番号の持ち主はどの選手なのでしょうか。

これからがとても楽しみです!