ジャイアンツのコーチ陣は2023年シーズンどう変わった?

突然ですが、ジャイアンツの育成力について、皆さんはどのとうな印象を持っていますか?

(※写真はイメージです)

FA選手や助っ人外国人に依存しており、「育成力が低い」というイメージが強いのではないのでしょうか。一般的に「育成力が低い」というイメージを持たれがちなジャイアンツ。

実際、最近のジャイアンツの育成事情はどうなのか。もちろん、前提として育成に選手のポテンシャルは必要でしょう。ただそれ以上に、良い指導者は選手の潜在能力の開花には必要不可欠なのです。そこで今回は、2023年シーズン、異動の多かったジャイアンツのコーチ陣を詳しく見ていきましょう。



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ジャイアンツの一軍コーチ陣

それでは、2023年シーズンの一軍のコーチたちを見ていきましょう。
・阿部慎之助(ヘッド兼バッテリーコーチ)
・川相昌弘(総合コーチ)
・大久保博元(打撃チーフコーチ)
・阿波野秀幸(投手チーフコーチ)
・亀井善行(打撃コーチ)
・元木大介(作戦兼内野守備コーチ)
阿部慎之助氏は今季から原監督の懐刀のようなポシションであるヘッドコーチに加え、長年の捕手としての経験を活かし、バッテリーコーチも兼任しました。ここ数年の人事異動を見ると、阿部氏が原監督の後継者筆頭と言えるでしょう。

そして今季から新たに入閣したコーチたちを見てみましょう。打撃チーフコーチには、「デーブ」の愛称で親しまれる、大久保博元氏が就任。大久保氏は2015年には東北楽天ゴールデンイーグルスの監督の務めるなど、指導経験が豊富。投手チーフコーチには、5年ぶりに阿波野秀幸氏が就任。

現役時はジャイアンツでのプレー経験もあり、引退後は巨人を含む3球団でコーチを歴任しています。ちなみに前任の桑田真澄氏は、ファーム総監督に就任しています。さて次は、私が2023年のコーチ人事で特に注目している「名伯楽」について紹介します!

課題の投手育成に注力へ!名伯楽・久保康生氏の登用

ソフトバンクなど、一般に「選手層が厚い」と言われるチームはファームの戦力も充実しています。ジャイアンツも3軍まで保有していますが、ここ数年はドラフトで獲得した選手の台頭が少なく競争不足という印象でした。

近年は特に、投手の育成に苦労していました。そこで新たにファームの投手コーチに登用したのが、久保康生氏でした。久保氏は指導者として、近鉄時代には岩隈久志や大塚晶文を、ホークス時代には当時育成の大竹耕太郎を指導し、飛躍に導いた実績がありました。

この手腕が買われ、2023年にファーム巡回投手コーチに就任。なお現在は、一軍投手コーチに異動となっていますね。その手腕は既に発揮されているようで、直江大輔や堀田賢慎らの若手投手に「魔改造」を施しているとか。実績十分の「名伯楽」はジャイアンツに眠る逸材を開花させることができるのか、今後も目が離せませんね!

飛躍する若手選手たち

2023年シーズン、コーチ人事が功を奏したか、今季のジャイアンツには多くの若き有望株の台頭が見られます。野手では「背番号55」秋広優人や、「坂本の後継者」と期待される中山礼都。秋広は3年目の今季、二軍スタートになったものの、猛アピールが実り4月18日に一軍昇格。

それ以降一軍でもスタメンに定着し、なんと40試合以上に出場しながらも3割超の好打率をマークしています。20歳の若さでクリーンアップを任されるなど、飛躍の真っ最中ですね!そして、中山は吉川尚輝とのセカンドの定位置争いを繰り広げています。チーム内で競争があるのは間違いなく好材料でしょう。

投手では高卒5年目の戸郷翔征を始め、ローテの一角を横川凱、山﨑伊織らが担っています。さらに課題の中継ぎ陣にも光が。守護神の大勢に加え、同じ2年目の菊地大稀は好投を続け、ルーキーの田中千晴も着実に経験を積んでいます。長年主力を張ってきた、坂本や丸、菅野らも気づけば30代半ばとなり、既にベテランの領域にあります。

もしかすると、彼らの後継者候補が何人も現れるかもしれませんね。ジャイアンツの世代交代の流れを感じるシーズンになりそうですね!



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ジャイアンツのコーチ陣は2023年シーズンどう変わった?【まとめ】

先述したように、育成には良い指導者の存在が必要不可欠です。ここ最近の若手の台頭は、選手はもちろんコーチ陣の努力の証とも言えるのではないでしょうか。そしてコーチを大幅に入れ替えた今シーズン。

数年後に誕生するスター選手の育成が加速してくれることを、期待せずにはいられません。「育成下手」のイメージを払拭してくれる日は近いかもしれません。