ジャイアンツが本拠地球場移転?!驚きの構想の実態を解説!

皆さんは読売ジャイアンツに本拠地を東京ドームから移転させよう、という計画があったことはご存知ですか?

(※写真はイメージです)

2023年のプロ野球で最も関心を集めたことの一つに、北海道日本ハムファイターズが本拠地を札幌ドームからエスコンフィールドHOKKAIDOへ移転したことが挙げられます。ファイターズのように、ジャイアンツも東京ドームからの球場移転をするメリットがあるのでしょうか?今回は構想があったと話題になっている、読売ジャイアンツの東京ドームからの球場移転構想の実態について解説します。



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本拠地東京ドームの問題点

まず気になる点は、なぜジャイアンツが東京ドームから本拠地の球場移転をしたいのかということ。東京ドームでは何か不便があるのでしょうか。考えられる主な理由は以下の二つ。
1 東京ドームの老朽化
2 高い使用料

1.東京ドームはもう古い?

東京ドームの開場は1988年3月18日。今年でなんと35年経過したこととなります。耐久性が高いことで知られる東京ドームですが、座席の規格やバリアフリー面には問題があります。

席の間隔が狭く長時間の観戦に不向きであるという声、階段が急でお年寄りや足の悪い人に優しくない、など厳しい声も。実際に東京ドームで観戦すると、大柄な人は特に外野応援席では窮屈に感じるでしょう。座席のグレードによって一人当たりの広さは異なるものの、座席に関しては全体的に狭いというのが私の正直な感想でした。

2.東京ドームの高い使用料

ファイターズが札幌ドームからエスコンフィールドHOKKAIDOへ移転したことの大きな要因に、年間13億円という高額な球場使用料が球団経営を圧迫していたことが挙げられます。球場使用料は、球団自体か球団の親会社に球場の所有権があれば発生しません。

しかし、東京ドームの所有権は、株式会社東京ドームにあります。そのため、ジャイアンツが株式会社東京ドームに対して、なんと年間30億円もの使用料を支払っているのです。ちなみに、福岡PayPayドームはホークス球団に所有権があります。また、ベルーナドームは西武ライオンズの親会社である株式会社西武鉄道が所有しているため、一切の使用料を支払う必要がありません。

つまり、株式会社読売巨人軍、または親会社である株式会社読売新聞社の所有する球場を建設してしまえば、使用料問題は解決するのです。 以上のような理由で、ジャイアンツは球団保有の新球場を建設、本拠地の球場移転をすることで、老朽化と使用料の問題の両方に対処しようと考えていたのでしょうね。

「築地」への球場移転構想

移転するとして、ジャイアンツは本拠地をどこに移転しようとしていたのでしょうか?構想のあった新球場の候補地は、東京都中央区の築地市場の跡地だったと言われています。築地の立地は銀座や有楽町、新橋から1~2kmほど。

このアクセス面の良さは移転先の候補に上がった理由の一つでしょう。しかし、築地市場の移転問題が物議を醸していた2017年6月。当時の小池百合子都知事が、市場移転後の築地市場跡地を「食のテーマパーク」として再開発する方針を発表したのです。再開発が実現すれば、ジャイアンツの新たな本拠地球場建設と移転構想は白紙に戻ることになります。

ただ、小池都知事の発表した「食のテーマパーク」としての再開発は今日まで実現に至っておらず、中途半端な状態にありました。結局、東京都は2022年11月に築地市場の再開発事業の事業者募集を開始。ジャイアンツの築地での新球場建設と球場移転は、延期というよりもなくなったと考える方が自然かもしれませんね。

2022年東京ドーム大規模改修

2022年のシーズンを前に、東京ドームでは大規模な改修工事が行われたことをご存じの方は多いでしょう。最大の目玉はバックスクリーン、幅125.6mの圧倒的な存在感を誇るメインビジョンでしょう。加えて巨大なLEDビジョンや照明が各所に新設され、迫力満点の演出が可能になりました。

また、トイレも一新され綺麗になり車椅子用トイレも多く設置される等、バリアフリー整備も進みました。そして、従来のスイートルームも一新されたり、新たな観戦様式に対応したグループ席を設置するなど、快適な観戦環境も整備。エンターテインメント性を向上させつつ観戦環境の改善を実現した今回の改修は成功だったと言えるでしょう。

まだ東京ドームに行ったことがない方は、一度行ってみてはどうでしょうか?もちろん野球の試合にも注目ですが、場内演出などのエンターテイメントにも注目してみてください!ただ、この大規模改修は近い将来の本拠地移転が延期、中止されたことの裏付けだと捉えることができます。



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ジャイアンツが本拠地球場移転?!驚きの構想の実態を解説!【まとめ】

今回は読売ジャイアンツの本拠地移転構想の実態について解説しました。東京ドームの大規模改修や、築地市場跡地の再開発を東京都が発表したことからも、ジャイアンツが本拠地を築地へ移転する構想はなくなったと言えるでしょう。

ただ、「近い将来」の移転の可能性がなくなっただけで、長期的な移転構想はすでにあるのかもしれません。