グッピーにソイルは使える?どんな特徴がある床材か解説!

グッピーにソイルは使える?どんな特徴がある床材か解説!

グッピーは小型ながらとても美しい色彩で、そこにいるだけで華やかな印象を与えることができる魚です。

グッピー単体でも十分に美しいのですが、せっかくの美しさを水草水槽で楽しみたい、という方もいるかと思います。

一方、水草の育成ではソイルを使うのがもはや定番です。

では、グッピーの飼育にソイルを使っても問題ないのでしょうか。

今回は、グッピー飼育とソイルの相性についてご紹介します。

ソイルとは?

初登場したときは革命とまでいわれたソイルですが、今や定番グッズとなり、複数のメーカーから販売されるようになりました。

そもそも、ソイルとはどんな床材なのか、簡単に説明しましょう。

ソイルは、粒子が非常に細かい、いわゆる「土」を焼き固めて数ミリの粒にした床材です。

水草の根張りが良い

岩石が砕けた砂利や砂と違い、水草の根張りが非常によくなります。

このため、クリプトコルネやエキノドルスのような根に大きく依存するタイプの水草の育成がぐっと楽になりました。

それだけでなく、素材となっている土そのものに水を弱酸性に保つ性質があり、水草の育成に適した環境を作ってくれます。

さらに、表面が多孔質でバクテリアが定着しやすいのも、ソイルの長所です。

粒が崩れてしまう

一方、ソイルはあくまでも土を焼き固めたものなので、やがて粒が崩れてドロドロになってしまいます。

このため、ソイルには寿命があるのです。ソイルの使用寿命になる前に、床材をすべて取り換えなければいけません。

また、クリーナーを突っ込むと粒が崩れてしまうため、クリーナーを使った掃除ができません。

このため、水を汚しやすい大型魚や肉食魚などの水槽には不向きです。

もちろん、魚が積極的に触れても粒が崩れてしまうので、コリドラスやローチには向かないとされています。

水中の栄養分を高める効果

さらに、ソイルは水草を植えることを前提に作られているため、水中の栄養分を高める効果があります。

あまり水草を植えていない水槽にソイルを使うと、水中の栄養分が多すぎてコケが大発生することもあります。

ソイルはあくまでも、水草を主体にした水槽で使用するためのものといえるでしょう。

グッピーにソイルは使える?

それでは、グッピーにソイルを使うことは可能でしょうか。

結論から言えば、グッピーにソイルを使うことは可能です

もっとも手っ取り早いのは、すでに水草水槽として落ち着いている状態の水槽にグッピーを導入することです。

新しく飼育を始める場合、先に水草を植え込んで水槽内の環境を落ち着かせてからグッピーを導入するといいでしょう。

ポイントになるのは、ソイルを使う場合は水草をしっかりと植えて使う、という点です。

水草を植えずにソイルとグッピーだけの水槽にしようとすると、コケの大発生につながりかねません。また、グッピーが多いと水が汚れやすいので、グッピーの数も控えめにしておいた方がいいでしょう。

グッピーは表層魚なので、ソイルをわざわざつつくことはほとんどありません。

そのため、魚のせいでソイルの寿命が短くなるということはありません。ただし、ほとんどのソイルには水質を弱酸性にする性質があります。

グッピーはあまり低すぎるpHの水は好まないので、しばらく日本の水で飼育してしっかりと環境に慣らしたグッピーを導入するか、国産グッピーを導入しましょう。

また、少し多めに水替えをするようにすると、水質を中性近くに保つことができます。

グッピーにソイルは使えるのか?【まとめ】

もし、ソイルの黒い色を生かしてグッピーの色彩を際立たせたい、と考えているのなら、ソイルではなく黒い砂利を使ったり、ベアタンクにして底面に黒い紙などを貼るといいでしょう。

美しいグッピーが生い茂った水草の中を泳ぎ回る姿を楽しみたい、という場合に、今回の記事が参考になると思います。