7人乗れるエクシーガが安い理由は?その魅力と中古相場での推移を解説!

スバルエクシーガは、かつてスバルが製造していた7人乗りのクロスオーバーSUVです。

(※写真はイメージです)

さながら7人乗りのレガシィといった雰囲気で、ミニバンに分類はされますが、見た目はほとんどステーションワゴン。車に詳しくない人に、7人乗れることを告げると「えっ」と驚かれます。エンジンはもちろんスバルお得意の水平対向エンジン。トップグレードのGTには伝統のEJ20ターボを搭載。エクシーガ用にデチューンされてはいますが、パワフルそのもの。そんなエクシーガが安い理由と、オススメな理由を見ていきます。



スポンサードリンク


エクシーガの中古相場

3年ほど前まではエクシーガ全体の平均相場は70~80万でしたが、ここ最近では50万円前半まで落ちてきています。

最初のモデルは2008年なので、もう15年が過ぎています。低年式の車両は安くなりますので、平均が押し下げられている部分もありますが、衝突安全システム「アイサイト」を搭載したGTグレードでも車両本体価格で100万円を切るものもあり、大変お買い得です。

エクシーガが安い理由

一言でいえば新車時の人気と表現できますが、エクシーガそのものの出来が悪かったわけではなく、ミニバンブームの中で遅れてリリースされたため、すでに市場のニーズが変わってしまっており、販売の流れに乗れなかったのが大きな要因です。

例えば、リアドアはファミリー層を中心にスライドドアが大人気ですが、エクシーガは普通のヒンジドアです。スライドドアは狭いところで大きく開けることができ、子供やお年寄りでも乗り降りしやすいため、人気が出るのは当然のことです。特に日本の狭い駐車場事情なども考えると、これはかなり重要視されます。

また、広さも求められるようになり、当時、トヨタ・ウィッシュ、マツダ・プレマシーなど各社に存在していたロールーフのミニバンは、エクシーガに限らず人気を落としました。今もミニバンには広く、乗り降りしやすい形であるボックス型でスライドドアを持つノア/ヴォクシーやステップワゴンなどのモデルが大人気です。7人乗れるものの乗用車ライクで、ヒンジドアのエクシーガはニーズに合っていないと言えます。

それでもエクシーガがオススメな理由は?

エクシーガが安い理由は、時代にそぐわないコンセプトから、人気を得ることができなかったためですが、クロスオーバーが流行っている今こそ見直せる車だと思います。2.5リットルのNAモデルのほうが上質ともいわれ、中古車台数も比較的多いのですが、スバルらしい走りを狙うならやはり2.0GTです。

水平対向EJ20ターボ、Symmetrical AWD、7人乗りの組み合わせは後にも先にも、唯一無二であり、さらにスバルの代名詞であるSymmetrical AWDは、当時としては高性能モデルに搭載されていたVTD-AWDが搭載されていることはあまり知られていません。全長は7人乗りとあって、まあまあ長めですが、運転席に座ると意外なほど大きさは感じさせません。

スバル車は取り回しの良さもよく取り上げられますが、エクシーガも同様に車両後端の角をとらえやすいので、全長にさえ気を付ければ、駐車も容易です。また、装備面でも充実しています。

フルオートエアコンは左右独立して温度設定ができ、3列目に向けては、天井に沿って風を届けるスカイ空調が用意されています。パノラミックガラスルーフと呼ばれる大きなガラスルーフを装備するモデルもあり、2列目の頭上まで継ぎ目のない1枚のガラスになっていて、シェードを開くと解放感抜群です。衝突の危険を回避するアイサイト搭載モデルや、STIが走りを磨いたtuned by STIもあります。

もっとアクティブな装いを求める方には、クロスオーバー7というエクシーガにオフロードテイストを追加したモデルもありますが、こちらはまだ比較的、高年式のため100万円台の物件が多いようです。



スポンサードリンク


7人乗れるエクシーガが安い理由は?その魅力と中古相場での推移を解説!【まとめ】

エクシーガの中古車が安い理由は以下の通りです。
・一番古い年式だと新車リリースから15年が過ぎており、低年式車がかなり下がっている。
・スライドア、広い室内などニーズに合っていない。
・ミニバンとしては後発であったため、爆発的に人気が出ることはなく、マニアックな存在。
以上のような理由で不人気となって結果的に中古車が安い理由になっていますが、前述のとおり、装備はかなりお得感があります。3列シートのSUVもリリースされている昨今では、今一度、見直されていいモデルです。あるいは、スバルから新しい3列シートSUVが出ても欲しいとも思います。