マルチーズの原産国はどこ?歴史から検証!真っ白でフワフワ

犬は元々は狩猟犬や使役犬として人間と共存してきました。

そして犬は時代の変化とともにペットとして飼いやすく改良され、現在多くの犬種が存在するのです。

その中マルチーズは昔から改良されず小さな体のままで、愛玩犬として家族として人間と暮らしていました。


*画像はイメージです。画像と本文と直接の関係はありません。

では、マルチーズはどこから来たのでしょうか。

なぜマルチーズが世界最古の愛玩犬と言われているのでしょうか。

どんな歴史があるのか、今から深く見ていきたいと思います。

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マルチーズの原産国は?

マルチーズの原産国は、イタリア南部のマルタ共和国が一番有力ではありますが、確実とは言えず、中央地中海沿岸地域と言われています。


それはあまりにも昔過ぎて、その頃の確実な記録が残っていないそうです。

マルチーズは遥か昔から愛されていました。

地中海の港町でネズミを捕まえていたのが、マルチーズの祖先だと言われています。

紀元前1500年頃にフェニキア人(海洋貿易をする民族)によって、貿易の中継地だった地中海のマルタ島に持ち込まれたのがマルチーズと言われています。

マルチーズはその後貿易商人や船員により持ち出され各世界に広がり、各世界で愛されることになったようです。

愛玩犬として最も古い歴史を持っているのが、マルチーズです。

マルチーズの歴史

その可愛さはシチリア島をへてヨーロッパ各国にも広がり、14世紀にイギリスに持ち込まれ、貴婦人たちに「抱き犬」として、15世紀フランスでは貴婦人に可愛がられていました。

アイルランドのヘンリー8世も溺愛していたようです。

19世紀になるとビクトリア女王にも気にも溺愛され、上流階級で大流行りしていきました。

マルチーズは「犬世界の貴婦人」と呼ばれるも納得ですね。


エジプトやギリシャでは、お墓を建てたり金の食器で食事をさせたりと寵愛されていた記録が残っています。

ギリシャでは5世紀頃に使用されていたお皿や壺に、マルチーズのような犬が描かれていたようです。

またマルタ島に残ったマルチーズは近親交配を繰り返すことになり、今の白い毛色だけになったと言われています。

以前マルチーズは他の毛の色の子もいたようですが、近親交配を繰り返すことで病気に弱くなり一時は数が減り絶滅の危機にもなったそうです。

ヨーロッパから世界へ

マルチーズは1813年以降、イギリスで初めてドッグショーに出たことでさらに人気が高まっていきました。

マルチーズはアジア人によってライオンカットにされていたことから、アメリカでは「ライオン・ドッグ」と呼ばれていたようです。

その後1888年にアメリカのアメリカンケネルクラブ(AKC)に認定され、今日まで多くの人から愛される犬種になっています。

マルチーズと日本の歴史

世界中で愛されてるマルチーズですが、日本に入ってきたのは1950年代後半だとされています。

意外と最近なんですね。

1968年から1984年までの16年間連続で人気ランキング1位を記録し、登録数も1位と圧倒的な人気でした。

日本はこの時期ちょうど高度最長期で、家の中で飼う「お座敷犬」という言葉が流行りましたね。

この時マルチーズの繁殖は日本が世界のトップと言われるほど人気はすごかったようです。

マルチーズは「お座敷犬」の代表としてもですし、愛玩犬の歴史を作ったと言えるでしょう。

マルチーズの名前の由来

「マルチーズ」の名前の由来は諸説ありますが、その中でも有力な2つを紹介していきたいと思います。

「マルタ島」からの由来

やはり原産国と言われているマルタ島からきている、と言われております。

誰もが納得してしまいますね。

セム族という部族の言葉

マルタ共和国の公用語アラビア語のマグレブ方言で「港」や「避難所」の意味の「Melita」きたと言われております。

また、シチリアの町の「Melita」からきたとも言われております。

可愛いマルチーズは、どこでも愛されていた事がわかりますね。

マルタ島にマルチーズがいない?

マルチーズの原産はマルタ共和国と言うとこがわかりましたよね。

しかし、マルタにマルチーズがいない?!と耳を疑うようなことを聞きます。

私はマルタ共和国には行ったことはないですが、イタリアに行った際に猫をよく目にしました。

他のヨーロッパ地方でも猫が多いと感じました。

実際マルタ島は猫島として有名で約70万匹が暮らしているそうです。

マルチーズはと言うと今はブリーダーもいないようです!
マルタ島では大型犬が人気のようで、日本の秋田犬が1番人気があるそうです。

現在はマルチーズを飼っている人が非常に少ないようです。

マルチーズ好きとしては、少し寂しい気がしますね。

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マルチーズの原産国はどこ?【おわりに】

いかがでしたでしょうか。

マルチーズが遥か昔から、世界で愛されているのがわかりましたでしょうか。

現在マルチーズ登録頭数はジャパンケネルクラグ(JKC)によると、8034頭で第10位です。

(2018年時点)
マルチーズはずっと人気ランキング10位以内には必ず入っており、昔と変わらず人気の犬種です。

上品な被毛と頭がよくそれでいて、甘えてくる姿が何とも言えず愛おしいですよね。

世界中で愛されているのも納得です。

マルチーズはその愛くるしい姿で、今後も私たちに癒しを与え続けてくれると思います。