湯の山温泉の全盛期はいつだった?当時の状況など歴史をご紹介!

皆さん湯の山温泉ってご存じですか?

東海地方出身の方であれば聞いたことがある人は多いかもしれませんね。

温泉好きの方も知っている人はいることでしょう。


湯の山温泉は、同じ東海地方にある下呂温泉とほとんど変わらない、とても歴史ある温泉なんです。

今回の記事では湯の山温泉が発見され、全国的に有名になる全盛期から衰退してしまう現在までの歴史をご紹介いたします。



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湯の山温泉ってどこにあるの?

そもそも湯の山温泉ってどこにあるんでしょうか?

湯の山温泉は三重県三重郡菰野町にあり、登山で有名な御在所岳のふもとにあります。



*公共交通機関で行く場合

名古屋から行く場合、近鉄名古屋から特急で約30分乗り、近鉄四日市まで行きます。

近鉄四日市から近鉄湯の山線に乗り換えて約30分乗り、湯の山温泉駅で降ります。

最後に三重交通バスに約10分乗り、湯の山温泉・御在所ロープウェイ前を降りると到着です。

大阪から行く場合は、近鉄大阪難波から特急で約120分で近鉄四日市まで行き、あとは同じように湯の山温泉・御在所ロープウェイ前まで行きます。

公共交通機関で行く場合、高速バスを利用する方法がおすすめです。

名古屋駅にある名鉄バスセンターから三重交通バスの高速バスに乗って約60分で湯の山温泉・御在所ロープウェイ前まで行きます。

高速バスを利用すると乗り換えが少なく、時間も早く着くのでおすすめです。



*車で行く場合

東名阪自動車道の四日市ICを降りて国道477号を菰野町方面へ約20分で湯の山温泉に到着します。



湯の山温泉の全盛期とはいつだった?歴史をご紹介

いよいよ湯の山温泉が発見された時はどのような時代だったのか、そして全盛期はどのように迎えて衰退していったのか、歴史をご紹介いたします。

*湯の山温泉の発見

湯の山温泉の発見はなんと今から約1300年前、奈良時代までさかのぼります。

718年に淨薫上人が薬師如来のお告げによって発見したと言われています。

また、傷ついたシカが湯に浸かり傷を癒やしていたのを木こりが見たことから始まったという伝説があります。



*湯の山温泉の復興

織田信長の北伊勢侵攻によって三嶽寺が焼き討ちにあってから、江戸時代になり菰野村から温泉復興の声が出るまでは日の目を浴びることはありませんでした。

温泉復興の声が出てから湯の山温泉の本格的な開発が始まりました。

湯宿が整備され、当時の北伊勢地方では唯一の温泉だったこともあり、東海や近畿の奥座敷として発展しました。

しかし、天明の飢饉や時の政策によって湯の山温泉へ行く人が減ってきてしまい、湯宿も半分に減ってしまいました。



*臨時療養所としての湯の山温泉

西南戦争に従軍し負傷した人の療養所が設置されました。

治療を終えた人が故郷に帰り、湯の山温泉の効果と眺望の良さを宣伝したことにより、観光客も増加し再び活気を帯びてきました。

1880年に道路の大改修が行われ、いままで交通の便が悪かったものが改善されていきました。



*交通アクセスが拡大

1913年には四日市鉄道が四日市・湯の山間に鉄道を開通させました。

1880年に行われた道路の改修からさらに大改修を行い、バスまでもが通れるほどとなり、より一層アクセスが良くなりました。




*湯の山温泉の全盛期へ

1950年に愛知国体登山競技が鈴鹿山脈で行われました。

国体の参加選手など約400人を受け入れるため、三重県が補助金を活用し宿を増築することで国体が無事実施できました。

この国体のおかげで御在所岳や湯の山温泉は全国的に新聞やラジオで報道され、全国から観光客が押し寄せるようになりました。

1955年頃には年間30万人を超える観光客が湯の山温泉に訪れるようになり、全国的な観光地として注目されてきたところで、山頂と温泉を結ぶロープウェイが開通したことにより、更なる人気を集めることになりました。

ロープウェイが開通したことで年間100万人を超える観光客が訪れるようになりました。
この時、湯の山温泉は全盛期を迎えるのでした。
さらに、1972年には鈴鹿スカイラインが開通し、三重交通バスと国鉄バスの定期バス路線が運行し、さらにアクセスが良くなり、1973年には皇太子同妃殿下がご宿泊され、1980年には天皇皇后両陛下がご宿泊されました。

*衰退する湯の山温泉

観光客も増え順調に見えた湯の山温泉ですが、バブル崩壊や娯楽が多様化したことによって1990年以降観光客が減少してしまいました。

全盛期の時は100万人を超える観光客が来ていた湯の山温泉も、20万人を切ってしまうようになってしまい、旅館やホテルの閉業も増えてしまいました。

2018年には湯の山温泉が見つかって1300年ということもあり記念行事を行ったり、2019年には新東名高速道路の菰野ICが開通したりなど、低迷した湯の山温泉にとってプラスと言えるイベントは重なったものの、コロナ感染症拡大により大打撃となってしまいました。

現在、町の観光協会も電動自転車などを貸し出すといった観光客増加を目指し、イベントを行っているところです。



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湯の山温泉の全盛期はいつ?【まとめ】

いかがだったでしょうか。

今回は湯の山温泉の歴史についてお伝えしました。

観光客が減ってきてはいるものの、今も残る温泉はやはり名湯と呼ばれるもので、アルカリ性ラジウム泉による美人の湯と呼ばれるものです。

別の記事でもご紹介しますが、2012年にできた観光地・アクアイグニスなどの日帰り温泉施設などもあります。

ぜひ湯の山温泉の古くからある歴史をしった上で、名湯を堪能してくださいね。